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佐久醸造所のビール充填・パッケージングを支える、70代コンビのお仕事紹介

佐久醸造所のビール充填・パッケージングを支える、70代コンビのお仕事紹介

本日、9月の第三月曜日は、敬老の日ですね。

敬老の日にちなんで今回は、ヤッホーブルーイング佐久醸造所の「充填」と「パッケージング」を支えるビール大好きな70代スタッフコンビ、「修(おさむ)ちゃん」&「清(きよ)ちゃん」のお仕事ぶりをご紹介します。

よなよなの里のビールは、このふたりなくして、みなさまのお手元にお届けすることはできません。70代とはいえ、「敬老」と表現してしまうのは気が引けるぐらいパワフルな、20代のスタッフも顔負けの最強コンビです。

佐久醸造所の95%のビールを充填する「修ちゃん」(74歳) 

よなよなの里のシニアスタッフ「修ちゃん」

修ちゃん:
今年で74歳、ヤッホー歴はもうすぐ8年です。ビールの充填を行っています。
実は「ビールの充填」は、全部機械がやってくれるわけではなく、人の手が入るところが多くあるんですよ。
いちばん好きなビールは、「 軽井沢ビール クラフトザウルス ブリュットIPA 」です!

修ちゃんは、「充填王」!

よなよなの里の「充填王」おさむちゃん

「充填王」の称号を持つ、修ちゃん。
なぜなら修ちゃんは……佐久醸造所から出荷されている全製品の、95%を充填しているから!(ビン充填にいたっては、なんと100%!)

そんな修ちゃんの、華麗なる充填ぶりをご紹介します。

 

パレットを運ぶ様子

空缶を並べる様子①

空間を並べる様子②

出社してからまず取り掛かるのは、充填系のすべての機械のアルコール消毒。消毒が終わったら、ビールの充填を控える空の缶のパレット(1段400本×17段)を機械にセッティングします。


 

缶蓋をシーマーに流し込む様子

シーマーを見つめる修ちゃん

機械が動き出したら、充填されるビールの「缶蓋」を、人の手で「シーマー」に流し込みます。
シーマーとは、空缶にビールが充填された後、その缶に蓋を巻締め、密封する装置のこと。

この缶蓋は315缶分/1束になっていて、2分間で1束分の巻締めが完了します。そのため、ほぼつきっきりで缶蓋を機械に流し込み続けないといけません。

 

缶蓋を補充しに行く様子

缶蓋が無くなってきたら、補充しにいきます。1回の補充量は15kg! これを、毎日10往復しているんだとか!
テキパキ動く修ちゃんに、その秘訣を聞いたところ……

修ちゃん:
この仕事をこなせるように、朝晩5km(合計10km)の速歩をしています!
それから、実は醸造所以外でもお仕事しているんです。北八ヶ岳の標高2,100mにある山小屋の大番頭として、お客さんの食事や山の案内等を、ボランティアで行っているんですよ。
私が作っているんだよ~と、よなよなの里のビールも、お客さんに宣伝しています(笑)

えええ! 標高2,100mにある山小屋の大番頭!
修ちゃん、超パワフルです。

醸造所イチの綺麗好き

グリース拭きをする様子

充填作業のほか、修ちゃんはシーマーの「グリース拭き」も担当しています。
シーマーからグリース(機械の動作を補助する潤滑剤)が漏れてしまうので、缶に絶対につかないよう、定期的にシーマーのグリースを拭く作業をしないといけません。充填開始から20分/2時間/4時間ごとに実施しています。

製造スタッフの「ベック」曰く、修ちゃんは醸造所のお掃除を欠かさないそう。繁忙期、製造スタッフ全員お掃除ができずに帰宅してしまった時も、修ちゃんは翌朝誰よりも早い時間に出社してお掃除をしていたんだとか。醸造所の清潔は、修ちゃんのおかげで保たれています。

一日に運ぶ量は400kg!腕筋と胸筋がスゴイ「清ちゃん」(72歳)

よなよなの里のシニアスタッフ「清ちゃん」

清ちゃん:
今年の8月で、72歳になりました。ヤッホー歴は7年です。
充填されたビールのパッケージング・出荷準備を行っています。
いちばん好きなビールは、「 軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール 」です!

清ちゃん、ムキムキボディのワケ。

ダンボールをケーサーに運ぶ様子

修ちゃんが充填したビールを「ケーサー」でダンボールに詰めて、出荷準備をするのが清ちゃんのお仕事。
ケーサーとは、充填されたビールを24缶/1ケースでダンボール詰めする機械のことです。

ケーサーには、定期的にダンボールを補充しなければなりません。ダンボールは機械から少し離れた場所にあるので、この作業が実は重労働。一日あたり2000ケースを充填すると、大体400kg(!!)運んでいます。

 

ムキムキボディの清ちゃん

清ちゃん:
え? 腕の筋肉、すごいですか?
これは、昔からテニスをやっているので、そのおかげですよ(笑)

清ちゃんチェックが、最後の砦

フォークリフトを運転する清ちゃん

フォークリフトを乗り回す清ちゃん。かっこいい。

パレットに8段計64ケースが詰まれたら、フォークリフトを運転して冷蔵庫に運びます。
ただ運ぶだけ……と思われるかもしれませんが、ケーサーが万能ではないので、うまくダンボール詰めできないことがあるのです。ちゃんとパッケージングできているかどうか、ひとつひとつ目視で確認します。

NGなケースがパレットに詰まれているのを見つけたら、場合によってはパレット積みを途中でストップさせ、トラブルのあったケースを引き抜いて積み直す作業もしています。


この取材中にもトラブルがあり、パレットから該当のケースを取り除いてもう再度積み直す作業が行われていました。

パレットの積み下ろし

パレットを機械から下ろして、ケースの山の中から、問題のあった製品を探し出し……
 

問題の発生したカートン

こちら↑が問題のあった製品。写真右上、ダンボールの角が立ってしまっています。
 

再度パレットを積み直し

取り替えてもう一度積み直し。
 

フォークリフトで冷蔵庫に移動

そして、冷蔵庫へ。
(真夏は、冷蔵庫に行くたびにヒンヤリシアワセ……な気持ちになるそう。)

 

ケースのビールを点検する様子①

ケースのビールを点検する様子②

このほかにも、チェック作業はたくさん。
3パレット出来上がるごと(約30分おき)に1カートンをあけて、グリースがついていないか、缶がへこんでいないかなど、すべて中身をチェックしています。


 

充填されラインを流れていくクラフトビール

ご覧いただいたように、修ちゃんと清ちゃんの作業は、とってもハード!
でも、若いスタッフとも協力しながら、いきいきと働かれている姿が印象的でした。
みなさんのお手元にあるビールは、修ちゃんや清ちゃんが手塩にかけて充填・パッケージングをしたビールかもしれません。よなよなの里のビールを手に取っていただくとき、ふたりの頑張りを思い出していただけると嬉しいです!

この記事に出てくる商品
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