こんばんは、よなよなスタッフの「ナガレ」です。

昨年12月に長野・山梨限定で発売したクラフトビール「 山の上ニューイ 」。ありがたいことに、とってもご好評をいただいています。「よなよなの里」ではこれまでに、ビールづくりのこだわりをブルワー（ビール醸造士）が語るよみものなどを公開してきました。

この記事では、これまであまりお伝え出来ていなかった、山の上ニューイのコンセプト「甲信モダナイズ」についてご紹介します（実はこのコンセプトを考えたメンバーの一人が、私なんです）。

「甲信モダナイズ」とは？　なぜ今私たちが長野・山梨に注力するのか？……そんな疑問にお答えします。この記事を通して、より山の上ニューイを好きになっていただけたら、うれしいです！

山の上ニューイのコンセプト「甲信モダナイズ」とは？

「甲信モダナイズ」。甲信とは、もちろん山梨（甲州）・長野（信州）のこと。そして「モダナイズ」は、直訳すると「現代化する」という意味になりますが……　古くて新しい、土着的でありながら都会的。昔からある良い文化と、新しい価値観を柔軟にかけ合わせて、より良いものをつくろうとするスタイルを、私たちは「モダナイズ」と定義しました。

つまり「甲信モダナイズ」とは、甲信に元々あった良い文化と、新しい価値観をかけあわせ、甲信をより良くしていこう……というコンセプトなんです。

最近は少しずつ「甲信モダナイズ」な動きがじわじわと広がってきており、私たちはそんな活動を応援しています。

たとえば、甲信モダナイズを体現している企業のひとつ、長野県諏訪市にある「 ReBuilding Center JAPAN 」は、解体される建物から、つかえる古材を引きとって、新しいものに生まれ変わらせるお店です。

また長野市善光寺近くの「 シンカイ 」 は、善光寺の門前町（近年、古民家をリノベーションした小さな店舗が増え、独自の文化を育んでいる）で集いの場をつくっています。

古いものをすべて壊してしまうのではなく、良いところは残しながら、新しい視点や価値観を柔軟に取り入れることで、人の心に残り続け、さらによいものができる。私たちは、そう考えています。

「甲信モダナイズ」を応援する理由

私たちが「甲信モダナイズ」を応援する理由は、２つあります。

文化が失われていくことへの危機感

まず1つ目は、「古いけど、昔から愛されてきたもの」が失われていっているのではないだろうか、という危機感があったからです。

長野や山梨県には、もともと地域ごとに培われてきた文化があります。しかし地元の人から愛されてきた文化やもの、場所が、巨大で画一的な何かにとって代わられてしまうのではないか、という寂しさを感じていました。「甲信モダナイズ」を応援することで、地元の人から愛されてきたものが失われることを、少しでも食い止めることができたらと思います。

新しいものが生まれやすい環境

2つ目は、近年長野に移住する方が増えていて、移住者ならではの視点やセンスにより、新しいものが生まれやすい環境になっているから。独自の文化と掛け合わせた科学変化を起こすことは、私たちの住む長野や山梨をより魅力的な場所にしていくためにも、とても大切なことです。私たちは、甲信モダナイズな仲間たちと一緒に、そのムーブメントを盛り上げていきたい、と思っています。

「山の上ニューイ」を通して今後やりたいこと

「山の上ニューイ」は、長野・山梨県のみなさんにとって、クラフトビールの入口になれればいいな……と思っているんです。

特別な日に飲むのではなく、毎日飲んでほしいから、飲み飽きない味に仕上げています。また、価格も安くはないのですが、クラフトビールとしては控えめの価格になるように、頑張りました。

長野・山梨県内にはクラフトブルワリーがたくさんあります。長野県には22か所ものブルワリーがあり、その数は全国で東京、神奈川、北海道に続く第4位です。山梨県内には10か所のブルワリーがありますが、実は対人口比では全国1位なんです！（2021年12月末時点）

クラフトビールは「価格が高い」「独特の風味がある」というイメージがあり、飲むハードルが高いと思われる方も多いかもしれませんね。

そんな方にこそ、まずはコンビニで手軽に手に入れられる「山の上ニューイ」を飲んでいただきたいんです。

これがきっかけで、クラフトビールを好きになっていただきたいですし、ひいては、県内でがんばっているブルワリーのクラフトビールを飲みにビアパブに行く、という流れを生み出して、長野・山梨のクラフトビール文化をもっと盛り上げていきたいです！

休日の夕方に、窓を開けて長野や山梨の風を感じながら、「山の上ニューイ」を飲んでみてください。山々にぐるりと囲まれていると感じる安心感や、暑気がおさまった夕方に吹く爽やかな風は、きっと「長野っていいな」「山梨っていいな」と思わせてくれるはず。そしてそれぞれの地元を誇りに思えたら、とっても幸せだな～と思います！

参考記事