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「軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップエール2022」の製法|味わいやつくり手のこだわり全公開

「軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップエール2022」の製法|味わいやつくり手のこだわり全公開

軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップエール2022缶今年も、軽井沢のホップ畑で栽培・収穫したホップを使用した、「軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップエール2022」を販売します。 

フレッシュホップエールとは、ホップを収穫後、熱乾燥やエキス抽出などの加工をする前のホップを使ってつくったビールのこと。新鮮なホップの香りが楽しめる、1年に1度しかつくれないビールなんですよ! 多くの方にお楽しみいただけたらうれしいです。

今年も、軽井沢町内のお店で販売します。さらに「よなよな月の生活」会員のみなさまには、特別に通販サイトでご購入いただけます。飲食店でのご提供は、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」全店にて。また軽井沢町内の一部のお店でもお飲みいただけます。 

このページでは、「軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップエール2022」の仕込みの様子や製法のこだわり、おすすめの飲み方についてまとめております。ぜひ最後までご覧くださいね!

フレッシュホップエールの 販売方法、飲めるお店情報 もぜひご覧ください。


「フレッシュホップエール」ってどんなビール?

軽井沢にあるヤッホーブルーイングの畑のホップ「フレッシュホップエール」とは、収穫後に熱乾燥をしていないホップ(フレッシュホップ)を使用して醸造したビールのことです。

では、ホップってどんなもの?
ホップとは、雌雄の株があるつる性の植物です。雌花は「毬花(まりはな)」と呼ばれ、これに含まれる「ルプリン」という成分が、ビールの苦みや香りのもとになっています。

ホップの毬花
ホップの毬花に含まれる黄色い粒が「ルプリン」


ホップは、品質の劣化を防ぎ長期保存できるようにするために、一般的には熱処理乾燥させたものや、ペレット状に加工されたものがよく使われます。

熱処理乾燥させたホールホップ

ペレット状のホップ
ペレット状のホップ

それに対し「フレッシュホップエール」には、収穫後の新鮮なホップを使うのが決まり。
生のホップでしか表現できない、青々しい草のような香りと穏やかな苦み、みずみずしい風味が特徴です。

加工前のフレッシュホップ
収穫後の新鮮なフレッシュホップ

世界で最初にフレッシュホップエールがつくられたのは、1996年のこと。アメリカの老舗ブルワリーであるシエラネバダがつくったと言われています。意外と歴史は新しいんですね。

フレッシュホップエールについての定義は諸説ありますが、日本では「フレッシュホップ」を使用して醸造したビールのことを「フレッシュホップエール」といい、使用量やビアスタイルなどの定義はありません。

軽井沢にあるヤッホーブルーイングのホップ畑2022
ここ数年は、日本でも自社ホップを栽培したり、フレッシュホップエールをつくるブルワリーが少しずつ増えています。ビール好きの私たちにとって、秋の楽しみの1つになっていますね。

私たちも、2014年からフレッシュホップエールを醸造しているんですよ。
去年のフレッシュホップエールや試行錯誤の歴史 についてもぜひご覧ください。

コンセプトは、「軽井沢産の摘みたてホップを使用した、年に一度しかつくれない特別なビール」

手のひらにおいた生のホップの毬花

私たちのフレッシュホップエールのコンセプトは、「軽井沢産の摘みたてホップを使用した、年に一度しかつくれない特別なビール」です。

農家さんにもご協力いただきながら、軽井沢の畑で収穫したホップをつかって醸造しています。

フレッシュホップの特徴をより楽しんでいただくために、口に含んだ瞬間、ダイレクトにホップの青々しい香りとフレーバーが感じられるよう、レシピ設計しました。

また、香りやフレーバーが単調になることを防ぎ、より立体的で複雑なアロマになるように、工夫したポイントがあるんですよ。

次の章では、今年の製法のこだわりについて、具体的に詳しくお伝えしますね。

摘みたてのホップをグラスに浮かべたビール

「フレッシュホップエール2022」、こだわりの3つの製法について。

今年のフレッシュホップエール開発を担当したブルワー(ビール醸造士)「ピーピー」
今年のフレッシュホップエール開発を担当したブルワー(ビール醸造士)「ピーピー」

今年のフレッシュホップエールの製法には、3つのこだわりポイントがあります。

ポイント① フレッシュホップの特徴である、グリーンな香りを引き出すための工夫

摘みたてのホップを冷凍

摘みたてのフレッシュな状態(鮮度・華やかな香り)を保つため、仕込み直前に、収穫したホップの約半量に液体窒素をかけて、冷凍粉砕を行いました。

冷凍粉砕したホップ

粉砕することにより、毬花に含まれるルプリンをしっかりと露出させ、麦汁に溶け込ませることができます。これをタンクに投入して、アロマホップ(香り付けを目的として使われるホップ)として使用。フレッシュホップらしい青々しいアロマをビールに付与しました。

冷凍粉砕したフレッシュホップを入れたタンク
冷凍粉砕したフレッシュホップを入れたタンク
  
ワールプールタンクの中身
タンクの中身。麦汁に漬け込んで香りづけをしています。

ポイント② 複雑なフレーバーを引き出すための工夫

ホップの水蒸気蒸留

もう一つ仕込み前に行なったことは、フレッシュホップの水蒸気蒸留です。水蒸気蒸留とは、ホップに水蒸気を送り込んで蒸留する製法。加熱することで、水蒸気とともにアロマ成分が気化され、それを冷却すると芳香水が抽出できます。芳香水をビールに直接添加すると、華やかなホップアロマが生まれるのです。

さらに芳香水には、のどの奥から鼻に抜ける「戻り香」として、立体感のある複雑な香りを生む効果もあります。

香りの効果の他にも、水蒸気蒸留によりホップに含まれる雑味が取り除かれるので、とてもクリーンな味わいに仕上がるんですよ。

水蒸気蒸留する前のホップと蒸留後のホップの比較
左:水蒸気蒸留前のホップ 右:蒸留後にアロマ成分が抜けたホップ

成分が抜けると、このように色が変化するんですね~。

ポイント③ フレッシュホップの香りを補うための工夫

実は今回ドライホップ(発酵中のビールにホップを添加し、香りづけをする手法)において、フレッシュホップの香りをサポートする役割で、4種類のホップを使っています。

フレッシュホップの特徴である青々しい香りを活かし、なおかつ引き立てるために、品種にはかなりこだわったんです。

今年のフレッシュホップエール開発を担当したブルワー(ビール醸造士)「ピーピー」

使うホップの品種やブレンド量、配合の割合を調整し続けること6日間。これだ!と思えるホップの組み合わせや配合量に、やっとたどり着きました。ベストなバランスに仕上がっていますので、ぜひみなさんに楽しんでいただきたいです!

「フレッシュホップエール2022」と「クラフトザウルスペールエール」の飲み比べがおすすめ

軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエールとフレッシュホップエール2022

今年のフレッシュホップエールのベースになるビアスタイルは「ペールエール」。そう、「クラフトザウルス ペールエール」と同じビアスタイルで、基本的な製法は同じなんです。

フレッシュホップエールは、青々しい草のようなアロマと、鼻から抜ける華やかで力強い戻り香や苦みといった、複雑なアロマやフレーバーが特徴。

一方で「クラフトザウルス ペールエール」は、アメリカンホップをよなよなエールの約1.5倍使用しており、柑橘類を思わせる鮮烈なホップのアロマが鼻孔を突き抜けます。

つまりこの2つは、ベースとなる基本的な製法は同じですが、ホップの種類や使い方・使うタイミングが違う「ホップ違い」のビールになっているのです。

クラフトザウルス ペールエールのこだわりの製法 についてもぜひご覧ください。

軽井沢ビールクラフトザウルス ペールエールとフレッシュホップエール2022を飲み比べ

2つのクラフトザウルスを、飲み比べてみて下さい!

まずは今年のフレッシュホップのアロマやフレーバーを味わい、次にクラフトザウルス ペールエールを飲んでみてください。「同じビアスタイルでも、ホップが違うとこういう風に違いが出るのか!」「今年のフレッシュホップは、こんな青々しい香りなんだ!」「クラフトビールって面白いな。」と思って楽しんでいただけたらうれしいです!

軽井沢ビール クラフトザウルス フレッシュホップエール2022買えるお店情報 はこちら
軽井沢ビール クラフトザウルス ブランドサイト はこちら

(おわり)

この記事に出てくる商品
軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール
軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール 詳細はこちら
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