
ビール屋が教える本当においしい無水ビール鍋3選!【香ばし ほろにが さっぱり!】

すっかり寒くなりましたね。こんな時期は体の芯からあったまるような温かい鍋料理を食べたくなりませんか?
記事更新日:2021年11月20日
みなさんこんばんは。
「よなよなエール」や「水曜日のネコ」「インドの青鬼」などのクラフトビールをつくっているビールメーカー・ヤッホーブルーイングのスタッフ「うえぴ」です。
私は最近、鍋の中でも「無水ビール鍋」というあったか鍋料理にハマっています。無水ビール鍋とは、水を使わず、野菜の水分と少しのダシと”ビール”を使った鍋のことです。

ただ「無水ビール鍋 レシピ」で検索して出てくるのは、「ピルスナー」というビアスタイル(ビールの種類)のビールを使ったものがほとんど。もちろん、ピルスナーを使用したビール無水鍋も美味しいのですが……こんなことを思ったんです。
「味わいに個性があるクラフトビールを鍋に使うとどんな味になるんだろう?」と……!!

そこで今回は、ブルワー(ビール醸造士)に相談しながら「ペールエール」「白ビール」「黒ビール」、3つのビールにあうオリジナルのビール鍋レシピを開発してみました! どれもクラフトビールを使った本当においしい「クラフトビール無水鍋」です。ぜひ、つくってみてくださいね!
作り方は超簡単 !
クラフトビールは香りや味わいに個性があるのが特徴です。なので、
「味に個性があるクラフトビールを使うと、不味くなってしまうのでは……?」
なんて心配をされる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ご安心ください。今回ご紹介するのは、そんなクラフトビールの個性を活かしたビール鍋レシピです。これを読み終えたころには、必ず作りたくなるはず!
そしてどのレシピも、つくるのは超簡単! 野菜を切って、ビールと具材を入れて煮込んで待つだけ。1缶まるまる使うレシピではないので少しビールが余ってしまいますが……煮込んでいる間にちびちび飲んでしまいましょう。
ペールエールのほろ苦鍋
まず始めに紹介するのは、 よなよなエール (ペールエールタイプのビール)を使った「ペールエールのほろ苦鍋」。
- 材料【2-3人分】
- 白菜:¼
- キャベツ:¼
- 春菊:適量
- ゴボウ:½
- キノコ:適量
- 豚肉:300g
- ネギ:½
- 白だし:大さじ5
- よなよなエール(ペールエールタイプのビール):150ml
なべ底にざく切りにしたキャベツ、白菜を敷き詰めます(白菜だけじゃなくキャベツを入れることで、味や歯ごたえの違いを楽しめます!)。その上に他の野菜を載せ、さらにその上からお肉をかぶせるようにセット。具材が鍋に乗ったら、白だしとビール(150ml)を入れます。
あとは蓋をかぶせて中火で煮込みます。野菜がしんなりして、お肉に火が通ったら完成です!
ごぼうや春菊のほろ苦さと、ペールエールの味わいが相性抜群。
野菜が多ければ多いほどしっかり水分が出て、野菜とペールエールのうま味を堪能できますよ!
白ビールのさっぱりトマト鍋
次に紹介するのは、 水曜日のネコ (白ビールタイプのビール)を使った「白ビールのさっぱりトマト鍋」。
- 材料【2-3人分】
- 白菜:¼
- キャベツ:¼
- トマト:大1個
- ゴボウ:½
- キノコ:適量
- 鶏むね肉:300g
- 白だし:大さじ5
- 水曜日のネコ(白ビール系のビール):150ml
- コンソメ:一個
- 【お好みで】
- ハーブソルト:適量
- ローリエ:1-2枚
「ペールエールのほろ苦鍋」と同じく、キャベツ、白菜をなべ底に敷き詰めてから、ゴボウとキノコを乗せます。さらにその上に、食べやすい大きさにカットした鶏むね肉とトマトを乗せたら準備完了。
コンソメと白だし、水曜日のネコ(150ml)を入れ煮込みます。お好みでハーブソルトやローリエをプラスすると香りが豊かになりますよ。
トマトや鶏むね肉でさっぱりしていますが、ビールのコクやハーブの香りもあって、まるで上品な野菜スープのよう。食欲がない時でも、さっぱりと食べすすめることができます。男女問わずオススメの一品です!
黒ビールの香ばし豚バラ鍋
最後に紹介するのは、 東京ブラック (黒ビールタイプのビール)を使った「黒ビールの香ばし豚バラ鍋」。
- 材料【2-3人分】
- 白菜:¼
- キャベツ:¼
- 春菊:適量
- ゴボウ:½
- キノコ:適量
- 長ネギ:½
- 豚バラ肉:300g
- 白だし:大さじ5
- 東京ブラック:150ml
まずはじめに鍋にうすく油をひき、豚バラ肉を焼き色がつく程度までしっかりと焼きます。
肉を一旦、別皿に移し替え、今までの鍋と同様に野菜を敷き詰めます。最後に焼き色をつけた豚肉を野菜のうえにかぶせ、白だし(大さじ5)と東京ブラック(150ml)を加え蓋をして煮込みます。
野菜がしんなりしてきたら、召し上がれ。焼き色のついた豚肉と野菜を黒ビールで煮込む……これがすごくおいしいんです。
コーヒーのようなコクのある深い苦味がわずかに残っていますが、これが全体の味わいをバシッと〆てくれていて、バランスのとれた味わいに仕上がるんですよ! ぜひ作ってみてくださいね。
寒い冬はちょっと贅沢にビール鍋
鍋ができたら、ビールを「ぷしゅっ」と開けていざ、乾杯。
それぞれの鍋と、鍋に使ったビールは相性抜群!
よなよなエールや東京ブラックは、不快な苦味や渋みなど一切残らず、ホロ苦いゴボウや春菊、香ばしい豚肉に本当によく合います! 水曜日のネコのうまみを吸った野菜もとっても美味しい……!今回は、ビール150mlとレシピで紹介しましたが、お好みで足したり引いたりして、オリジナルの味の鍋をつくるのも楽しいかもしれませんね。
クラフトビールの持つ個性を活かすと、こんなにおいしい料理ができちゃいます。これを機に、ビールを使った料理やペアリングの奥深さにハマってみるのもおすすめです。
ビールを飲むのではなく鍋に入れて煮込む……少し贅沢な使い方ですが、冬の定番料理になること間違いなし。この冬は是非、クラフトビール無水鍋お試しあれ!(コチラの マップ からお近くのコンビニやスーパーなどでよなよなの里のビールを見つけてみてくださいね)
(おわり)
