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「水曜日のネコ」5つのひみつ。「なぜ、水曜日?」に答えます

「水曜日のネコ」5つのひみつ。「なぜ、水曜日?」に答えます

私たちヤッホーブルーイングのクラフトビール「水曜日のネコ」には、よくこんな質問をいただきます。

「オレンジピールやコリアンダーシードが入っていて不思議な味わいだけど、どうやって誕生したの?」「なんでこんな名前になったの?」「ビールじゃなくて発泡酒なの?」

みなさまのギモンに、開発したブルワー(醸造士)「もーりー」の解説を交えてお答えします!

「水曜日のネコ」誕生のひみつ

水曜日のネコがうまれる2012年より前、「日頃ビールに馴染みのない方」でも手に取りやすいようなビールは、ほとんどありませんでした。

私たちヤッホーブルーイングが販売していたクラフトビールも、渋そうな「よなよなエール」、苦~い「インドの青鬼」など、あまりビールに馴染みのない方にはとっつきにくいものばかり。

水曜日のネコと花


でも、「飲みやすいものや買いやすいビールがあったら飲んでみたいな」なんて人はきっとたくさんいるはず。そんな方々のために、気兼ねなく、手に取ってもらいやすいクラフトビールをつくりたい!
そんな想いからできたのが「水曜日のネコ」でした。
水曜日のネコ
みなさまに気に入っていただけるかしら……? とドキドキしていましたが、発売直後、水曜日のネコは想定の2倍もの販売数を記録し、当時過去最大の売り上げとなりました。

「水曜日のネコ」名前のひみつ

水曜日のネコって、なんで「水曜日」で「ネコ」なの? 

実は開発当初、「水曜日の白」という名前を付けようとしていました。「水曜日」は、毎週月曜日から金曜日まで頑張っているみなさんに、週の真ん中の水曜日はビール片手にちょっとゆっくりしてほしいという想いで名付けました。そこに、ビアスタイル「ベルジャンホワイト」に由来した「白」をくっつけようとしていたのです。

水曜日のネコとススキ

でもなんだか、飲みながらゆっくりリラックスしてもらえるようなビールでありたいという想いが伝わりきらない気がする。ひとりでのんびり、ゆっくり気ままに飲んでいただけたら……まるで自由に暮らす「ネコ」のように!

そんな経緯で「水曜日のネコ」になったというわけです。

パッケージのひみつ

名前さえ決まったらもう楽勝! パッケージデザインもすぐに完成!……というわけにはいきませんでした。

名前をもとに考えたパッケージのデザイン候補は複数パターンあり、なかには、王冠をかぶっているネコだったり、黒猫だったり、現在とはかけはなれたデザイン案も。
今のネコに決まってからも、背景色で悩んだりしました。(もしかしたら、ピンク色のパッケージになっていたかも!)

現在のパッケージが生まれるまでに、実はそんな紆余曲折があったんです。

水曜日のネコポスター

ところでみなさんお気づきでしょうか? このネコ、実は笑っていないのです。自分の世界を持って凛としている媚びないネコを表現するため、現在のツンとした表情になりました。

「水曜日のネコ」味のひみつ【開発ブルワーが解説】

肝心の味はどうやって開発されたのでしょう? 水曜日のネコの開発を担当していたブルワーの「もーりー」に話を聞きました。

クラフトビールメーカー「ヤッホーブルーイング」のブルワー「もーりー」
水曜日のネコの開発ブルワー「もーりー」

水曜日のネコは、当初から開発メンバーの中で“こんな味にしたい”という味わいの目標があったので、その味わいを目指してビールをつくっていきました。

味わいづくりはとても大変ですが、試行錯誤を繰り返しながらも、3~4回程度のトライで仕上げることを目標としています。

まず一回目、これだと思うレシピでつくってみる。二回目は、一回目の味をみて、違うと思ったポイントを大きく変更してみる。そして三回目は、二回目の味を目標に近づけるために振り戻す作業をする。

3回でつくりあげるためには、トライするたび、次にどうしたら目指す味に辿りつけるかどうか熟考する必要があります。水曜日のネコも、3回テストを繰り返してなんとかできあがった製品です。

水曜日のネコのグラスと缶

特に大変だったのは、狙ったスパイス感を出すこと。実は水曜日のネコは、ヤッホーブルーイングで初めて、製造工程でスパイス(コリアンダーシード・オレンジピール)を入れたビールです。

当時の設備はスパイスを入れられるような設計になっていなかったので、スパイスの投入方法を考えるところから苦労しました。

なんとか編み出したのが、「超巨大ティーバッグを特注でつくる」という方法。そのままスパイスを入れるとバルブや配管が詰まってしまうので、紅茶のティーバッグのような袋にスパイスを入れて投入することにしたのです。

「水曜日のネコ」と、コリアンダーシード・オレンジピールが並んでいる様子
オコリアンダーシードとオレンジピール
 

でも、探しても超巨大ティーバッグなんてものは見つからず、素材やサイズなどを設計してオーダーメイドで特注することに。素材選びは難航しましたが、最終的に「破けない・衛生的・麦汁で腐食されない」という項目を満たすステンレス素材に辿り着きました。

そのあと超巨大ティーバッグが見つかり(!)現在はステンレス素材ではなくこちらを使用しています。

ホップが入った超巨大なティーバッグを醸造タンクに投入している様子
現在使用している「超巨大ティーバッグ」※この写真では、スパイスではなくホップが入っています


スパイスの投入方法が決まってからも、オレンジピールの清涼感があるフルーティさが足りず、スパイスを設計時よりかなり増量するなど、試行錯誤を重ねました。

クラフトビールメーカー「ヤッホーブルーイング」のブルワー「もーりー」

今でも微調整はしょっちゅう行っています。レシピ通り同じようにつくっていても、すべて同じ味わいになるとは限りません。味にブレがないかどうか、毎日品質保証のチームに確認してもらっていますが、“香り”は数値ではわからないので、僕たちブルワー同士で毎日チェックしています。

“発泡酒”のひみつ

水曜日のネコは「発泡酒」です。なんで発泡酒なのに他のビールと同じ値段なの? と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。

水曜日のネコで使用しているコリアンダーシードやオレンジピールなどのスパイスは、ビールづくりにおいて「副原料」と呼ばれています。実はこの副原料が「ビール」と「発泡酒」の分類に関係しているんですよ。

水曜日のネコと副原料(スパイス)


日本では、原材料である麦芽の使用比率が50%以上のものを「ビール」、50%未満のものを「発泡酒」と表記する決まりがあり、麦芽の使用比率によって「酒税」が決まっています。

水曜日のネコの麦芽使用比率は75%。麦芽使用比率の基準でいえば、「ビール」の分類なはずなのに、なぜ?

麦を手ですくっている様子

実はさらに、麦芽使用比率が50%以上であっても、副原料の使用比率が「5%未満」でないとビールと名乗ることができないというルールが。
水曜日のネコは5%を超える量の副原料(コリアンダーシード・オレンジピール)を使用しているため、麦芽の使用比率は「ビール」と同量ながら、「発泡酒」に分類されています。

だから、水曜日のネコは「発泡酒」で、お値段はほかの「ビール」と変わらないというわけです。

ポイント 表示
麦芽使用比率 50%以上なら「ビール」
50%未満なら「発泡酒」
使用する副原料 日本の法律上認められているものであれば「ビール」
そうでないものを使うと「発泡酒」
副原料の使用比率 5%以内なら「ビール」
それ以上なら「発泡酒」

ビールと発泡酒の違いについて、さらに詳しく知りたい方は こちらの記事 からご覧いただけます。

「水曜日のネコ」が買えるお店

水曜日のネコをお買い求めいただけるお店のご紹介です。

  • オンラインショップ
  • 実店舗
    ローソン・ナチュラルローソン・イオン・ヤオコー・ライフ・東急ストア・クイーンズ伊勢丹・ザ・ガーデン自由が丘・三浦屋など、全国の取り扱いのあるスーパー・コンビニ・酒販店でもお買い求めいただけます。
    ※在庫・取扱いについては各店舗にお問い合わせください
     

水曜日のネコと猫

水曜日のネコは男女問わずたくさんの方に飲んでいただき、販売開始からもう10年以上が経ちます。長きにわたり、本当にありがとうございます。
これからもうちのネコを、どうぞよろしくお願いいたします!

水曜日のネコのブランドサイトは こちら から。

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