
「僕ビール君ビール」の誕生秘話~「かえるビール」を振り返る~
「僕ビール君ビール」は、
2014年に発売し今年で6周年を迎えるビールです。
つい先日、発売6年目にして初のリニューアルを行いました!
この記事では「僕ビール君ビール」の開発秘話や、
「僕ビール君ビール」に込めた思いについて、あらためてまとめてみようと思います。
※「僕ビール君ビール」の前身となったのは「僕ビール、君ビール。」ですが、ややこしいので今回の記事では一律「僕ビール君ビール」と表記いたします。(、。がとれてスッキリしました!)ご了承ください。
クラフトビールの楽しさを広げたい
僕ビール君ビールが生まれたのは2014年。
ちょうど「ビール氷河期」という言葉が、世間を賑わせていた時期でした。
ビールを飲まない人が、どんどん増えている。
不景気や、ハイボールやチューハイなどの登場で、ビールの人気は年々下がっている……。
なんてことが言われていた時でしたが、
私たちは「それって本当?」と思っていたのです。
「ビール氷河期」というけれど、それはまだ世間の人が、ビールの魅力を知らないだけなんじゃないか。
ビールの魅力を知らない方に、クラフトビールの楽しさや、美味しさをもっと知ってもらいたい。
そんな想いを胸に、
「ビールって実は沢山種類があって、どれも味わいが違うんです」
「とりあえずビール、じゃなくて、ビアスタイルでビールを選ぼう」
「のどごしやキレだけじゃなくて、香りやコクも楽しもう」
と、草の根的に活動を続けていました。
ただ、私たちは世間から見たらとっても小さい、地方のいちベンチャー企業。
なかなか広がっていきません。
中には2000年代頃の地ビールブーム終焉を経験していたため、
「クラフトビールなんて一過性のブームじゃないの?」という人もいました。
どうすれば、クラフトビールの魅力をもっと広げていけるんだろう。
もっと、クラフトビールの魅力を伝えていきたい……!
そんな想いに共感してくれたのが、大手コンビニエンスストアの「ローソン」でした。
ローソンとの共同開発
ローソンもまた、ビールが好きな人が年々減ってきていることに危機感を持っていたのです。
一緒に従来のビールのイメージを覆すクラフトビールをつくって、
もう一度、ビールの魅力を広げていこう!
そうして共同開発したのが「僕ビール、君ビール。」でした。
日本人が今までに体験したことのなかった「香り」や「味わい」を感じてほしいから、ビアスタイルには当時日本でほぼ流通していなかった「セゾン」を採用。
スッキリした味わいのラガービールが主流の、日本のビール市場にセゾンを投入するのです。
そりゃもう、ドキドキしました!
(ローソンのみなさんは多分、私たち以上にドキドキしていたと思います)

こだわりのネーミングとパッケージデザイン
「僕ビール君ビール」という名前には、普段ビールをあまり飲まない若い世代のお客様にも、個性的なクラフトビールの美味しさや楽しさを体験していただき「これは僕らのビールだ!」と生活の一部のように思ってもらえたら……という思いを込めました。
パッケージデザインのかえる(通称:かえるくん)は、新しいことや面白いことを知っていて、それを教えてくれる「友だち」をイメージしています。

かくして、味も見た目も一風変わった「僕ビール君ビール」が生まれたのです。
大好評!季節限定品も沢山生まれました
僕ビール君ビールの発売日には、全国から「美味しかった!」「こんなビールがあったなんて!」という声が寄せられました。
ありがたいことにその後も人気は衰えず、数々の季節限定「僕ビール君ビール」も生まれたんです。







どのビールも、日本ではほとんど流通していないビアスタイルのビールでしたが、とっても好評でした(嬉しかったな!)。
6年目のリニューアル
最近では、クラフトビールが日本に広まっているなあと感じることも増えました。
少なくとも2014年に「僕ビール、君ビール。」が世に出た時よりは、多くの人がクラフトビールを楽しんでいる・楽しめる環境になってきているんじゃないでしょうか。
……でも、まだまだです。

クラフトビールを取り扱っている酒販店も増えていてありがたい限りなのですが、日常的にクラフトビールを楽しめる世の中といえるようになるのには、まだまだこれから。
だから、これからももっともっと、頑張っていきます!
ここまで読んでくださった貴方にも、よかったら一緒にクラフトビールを広めていただけたら、幸いです。
……今回の「僕ビール君ビール」のリニューアルには、あらためて、クラフトビール文化を広げていこう!という、私たちスタッフの想いも込められています。
「クラフトビール、いいよね」と思ってくれている日本全国のクラフトビールファンの皆様に、
私たちの想いがこもったビールが届いたら、嬉しいです。
(おわり)