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豪快なBBQレシピ「ビア缶チキン」づくりにビール屋が挑戦してきた【作り方もご紹介!】

豪快なBBQレシピ「ビア缶チキン」づくりにビール屋が挑戦してきた【作り方もご紹介!】

(この記事は2023年7月11日に更新されました)

こんにちは。「よなよなエール」のメーカー・ヤッホーブルーイングのスタッフ「いっくん」と申します。週末はキャンプや山菜採り、狩猟に勤しむアウトドア好きです。

ヤッホーブルーイングの主要クラフトビール よなよなエール、水曜日のネコ、インドの青鬼、東京ブラック

私たちがつくっているクラフトビール。左から「裏通りのドンダバダ」「水曜日のネコ」「よなよなエール」「インドの青鬼」。

普段は「よなよなエール」や「水曜日のネコ」などのクラフトビールをつくっている私たちが、「お外でクラフトビールを楽しむ人を、もっと増やす」をテーマに始まった連載企画「よなよなアウトドア部」。これまで「ワカサギ釣り」や「焚き火」など、色々なシーンにクラフトビールを持って行っては、その相性の良さを体感してきました( よなよなアウトドア部関連記事はこちら )。

クラフトビールのお得な飲み比べセットのクラフトビールはじめてセット

今回のテーマは、メシ

アウトドアといえばやはり「外で食うウマいメシ」はハズせないと思うのですが、ビール屋の僕は昔から「いつか作ってみたい」と思っていたメニューがあるんです。

それが「ビア缶チキン」!

下味をつけた丸鶏にビールの缶を差し込んで、炭火の上で焼き上げる豪快なメニューです。熱せられたビールの蒸気でお肉がふんわりとした食感に焼きあがるんだとか!

ビジュアルもさることながら、人数がいないと食べきれないこともあり、今までなかなか作る機会がなかったのです。ですがアウトドアを愛するビール屋たるもの、一度はこのメニューにチャレンジしなければと思っていました……

………

……

焼きあがったビア缶チキンと、軽井沢ビールクラフトザウルスペールエール

やってきました。

どうですかこのボリューム感!皮はパリッと、中はふわっと焼きあがっています。

しかも、作るのが凄く簡単だったんですよね。なので今回はこの「ビア缶チキン」の作り方などをお伝えしていきます。意外と簡単につくることができるビア缶チキン、ぜひキャンプやバーベキューなどで作ってみてくださいね!

※ちなみに「ビア缶チキン」を知っている人なら誰でも思う「これ、ビールによって味変わるの?」という疑問にも答えを出すべく、後半でトライしています。お楽しみに……!

ビア缶チキンづくりに必要なものを揃えよう

軽井沢ライジングフィールドの看板前に立つよなよなスタッフいっくん

今回ビア缶チキンづくりに協力してくれたのは軽井沢にあるキャンプ場「 ライジングフィールド軽井沢 」さん。手ぶらで行っても「ビア缶チキンを作るための一式セット(食材込み)」がレンタルできちゃう素敵なキャンプ場です※。それでは、さっそくいきましょう!
※取材時点の情報です。最新情報は直接お問い合わせください。

ビア缶チキンをつくるのに必要な食材や道具は取ってもシンプル。

下味をつけた丸鶏がバットに入っている様子

まず、下味をつけた丸鶏です。

丸鶏はスーパーなどに事前に連絡しておくと、取り置いてくれます。そこに好きな下味をつけて30分~1時間ほど寝かせておいたものを使いましょう。今回はマーマレードを使った醤油ベースのタレと、カレー粉などのスパイスを使った2種を用意しました。

簡単に下味をつけたい方は、アウトドアの定番・ クレイジーソルト や、 ほりにし をかけるのがおすすめ。個人的にはキャンプ好き芸人・バイきんぐ西村さんが監修している 「バカまぶし 辛いの」 がビールにピッタリで最高です! 色々試してみるのも楽しいですよ。

ビア缶チキンづくりに使う道具類

あとは通常のバーベキューでも使用するBBQコンロ、木炭、着火剤、チャッカマンなどの道具。そして欠かせないのが金属製のバケツもしくは鍋です。持ち手にプラスチックなどが使われていると、コンロに被せるのが難しいのでご注意ください!

ビア缶チキンの作り方①火をおこす

まず最初に、火をおこしていきます。着火剤を使うと楽ちんです。

バーベキューコンロの底に置かれた着火剤

BBQコンロの底の真ん中あたりに着火剤を設置して、

着火剤の周りに炭を積んでいく様子

その周りを囲むように炭を設置していきます。

着火剤に火をつけている様子

最後に、真ん中の着火剤に火をつければOKです。

あとは炭に火がつくまで、20~30分ほど待ちます。炭の表面が白くなってきたら頃合いです。その間にチキンの準備を致しましょう!

ビア缶チキンの作り方②ビールをチキンにin、そして焼く

丸鶏を見つめるよなよなスタッフいっくん
このサイズのお肉はなかなかお目にかかれないので、興奮気味の僕。

スーパーなどで販売されている丸鶏は、内臓などが取り除かれた状態。つまり、お腹の中が空っぽになった状態です。「ビア缶チキン」は、下味をつけた丸鶏の中に缶ビールを挿し込み、それを炭火にくべることで、中をビールの蒸気で蒸し焼きにする料理なんです。実際に鶏にビールをセットしていきましょう。

軽井沢ビールクラフトザウルスペールエールとブラックIPA

今日は「 軽井沢ビール クラフトザウルス 」(以下、クラフトザウルス)を使ってビア缶チキンを作ります。クラフトザウルスは、グレープフルーツやオレンジのような香りが特徴のビール。チキンのジューシーな味わいにはピッタリかも!と思って、持ってきたのでした。
※1缶まるまる使うとビールが多すぎるので、半分くらい飲んでから使用します。

丸鶏に缶ビールを差し込んでいる様子

スーパーなどで内臓を処理する際に空いた穴があるので、そこに缶を挿入します。こうすることで、炭火にくべた際に中に熱いビールの蒸気がたまり、蒸し焼きの状態になります。

ビア缶チキンスタンドにセットした丸鶏

なくてもつくれますが、写真のような「ビア缶チキンスタンド」という道具があれば、使用した方が便利です(BBQコンロの上に置くときに安定します)。

バーベキューコンロの上にビア缶チキンを乗せた様子

最後に、炭火の上にそっとくべます。倒れやすいので気を付けて!

コンロに乗せたビア缶チキンにバケツをかぶせる様子

最後に、上から金属製のバケツや鍋を被せます。この中に熱気がたまることで、外側にもじんわり火が通っていくわけですね。

ビア缶チキンにバケツが被った様子

スポっとハマったら準備OK。大変そうに見えて、作るのは意外と簡単なのがビア缶チキンの良いところ。あとは焼きあがるまでじっくり待ちましょう。

ビア缶チキンの作り方③焼き上がり~切り分け

3~40分すると、良い頃合いです。耐熱グローブなどを付けて、火傷しないように気を付けながら、バケツを外せば……

焼きあがったビア缶チキンの写真

完成!ビア缶チキン!

お皿に盛りつけるとこんな感じ。

焼きあがったビア缶チキンと軽井沢ビールクラフトザウルスペールエール

美味しそう~!

焼き上げる前は少々インパクトのある見た目をしていましたが、焼きあがってしまえば一気に「チキン」感が増しました。美味しそうです!

焼きあがったビア缶チキンを切り分けている様子

ナイフを使って食べやすい大きさに切り分けていきましょう。まずは写真のように、モモ肉を外す感じで刃を入れます。その後、胸肉の真ん中に刃を入れて、左右の胸肉を取り分けていくと、切り分けやすいですよ!

ビア缶チキンを、食べる

あとはもう、いっちゃうだけ。

ビア缶チキンを食べるよなよなスタッフいっくん

美味し(ウマし)……!!

炭火から出る遠赤外線のおかげで外側はパリパリ、蒸し焼きになった内側はふんわりとした食感で、めちゃくちゃ美味しいです。普通のバーベキューで焼いて食べる鶏肉とは全く違うおいしさ。アウトドアでこんなにしっとりおいしいお肉をいただけるのね……!

丸鶏の漬けダレにはマーマレードを使用したので、「クラフトザウルス ペールエール」の持つ柑橘様の香りと相性ピッタリ。今まで食べてきたアウトドア料理の中でも、ダントツの相性でした。

作るのが簡単で、インパクトがあって、ちゃんと美味しい。ビア缶チキンって、アウトドア料理としては100点満点なのかもしれません。

ビールによってビア缶チキンの味は変わるのか?検証

冒頭でも触れましたが、ずっと気になっていたことがあります。

それは「ビア缶チキンって、ビールによって味変わるの?」ということ。

蒸発する際にビールの香味成分も一緒に飛んでしまうのか、はたまた鶏肉に風味をつけてくれるのか?

IPA(苦味が特徴的なビール)で作ったら、苦味がついたりするのか?

黒ビールでつくったらロースト感が出るのか?

……などなど、ビア缶チキンを知っている人ならだれもが気になることを確認するべく、もう1回ビア缶チキンを作ります。

※作る工程は一緒なので、ダイジェストでお送りします。

丸鶏を持っているよなよなスタッフいっくん

これを

下味をつけた丸鶏をビア缶チキンスタンドで立たせる

こうして

ビア缶チキンスタンドをバーベキューコンロの上にセットする

こうして

焼きあがったビア缶チキン

こうです(完成)!

ビールによってビア缶チキンの味は変わるのか?検証

焼きあがったビア缶チキンと、軽井沢ビールクラフトザウルスブラックIPA

うひょー美味しそう!

「クラフトザウルス ブラックIPA」(以下、ブラックIPA)は、グラッシー(青々しい)なホップの香りを感じられながらも、黒ビールらしいロースト香も楽しめる「ブラックIPA」というビアスタイルのビール。

しっかりとした味わいのビールなので、鶏肉にもその風味が移っているかも……?

よなよなスタッフいっくん

ほんのりついてる……!

かすかにですが、ブラックIPAのロースト香が感じられます。これが、あっさりした味わいのチキンのほどよいアクセントになっていました。明確に感じられるわけではなく、ほんのりと感じられるのも程よいです。

切り分けたビア缶チキンとクラフトザウルスブラックIPA

ビールの蒸気が主に当たっている胸肉以外の部位からは、ロースト香=ビールのキャラクターは感じられませんでした。蒸気が当たっていないので当たり前とはいえ、これも新しい発見です!

ともあれ「ビア缶チキンの味に、ビールによる影響はある!」ことが分かりました。次は苦味が特徴の「インドの青鬼」とかで作ってみようかな、と思います。どんな味になるんだろう……。

記事をご覧の皆さんがビア缶チキンを作るときは、蒸気の当たっていないもも肉辺りを最初に食べてから、蒸気の当たった胸肉辺りを食べると、ビールによる味の違いが感じられるかもしれません。お試しあれ!

簡単で豪快な「ビア缶チキン」ぜひ作ってみてください

今回の「よなよなアウトドア部」では、アウトドア料理の中でもインパクトのある「ビア缶チキン」づくりにチャレンジしました。

出来上がるまでに時間のかかるメニューでしたが、焼きあがるまで仲間と話したり、ビールを飲みながら焚火にあたったり……と、いつもよりお外でゆったり過ごせたような気がします。ちびちび飲むのがちょうど良いクラフトビールをおともにBBQをするなら、意外とこういうメニューのほうが良いのかもしれませんね!

本当に思ったよりも作るのが簡単なので、気になった方はぜひトライしてみてくださいね。

それではまた! 次回もお楽しみに!

(おわり)

この記事に出てくる商品
軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール
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