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ビールのグラス、どれ選ぶ?よりおいしく飲むための「ビールグラスの選び方」

ビールのグラス、どれ選ぶ?よりおいしく飲むための「ビールグラスの選び方」

こんばんは、よなよなエールのメーカー・ヤッホーブルーイングのいっくんです。

全国的に秋めいてきましたが、まだまだ蒸し暑い日も多いこの時期に、体が欲するものといえばやはり……ビールではないでしょうか。

私たちがつくっているクラフトビールは、一般的に流通しているビールよりも「コク」があるものが多いので、涼しい季節・寒い季節に飲んでもおいしいのですが……暑い時期の冷えたビールはやはり、たまらないものがあります。

今回は、ビールをよりおいしく飲むための「グラス」の話をお届けします。

よなよなの里のブルワー(ビール醸造士)が普段から使っているグラスのこともご紹介しますので、「グラスの選び方ってどうしたらいいんだろう?」「新しくグラスを買い足そうかな」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

缶や瓶から直接、よりもグラスがおすすめの理由

グラスに注いだよなよなエールの香りを嗅ぐ

「ぷしゅっ」と開けたビールを、そのままゴクゴク。これもおいしいのですが、グラスに注ぐことで、ビールよりおいしく飲むことができるんです。

その理由は、グラスに入れることでビールが本来持っている「香り」を十分に感じることができるから。ビールの原材料である麦芽(モルト)やホップ、酵母の生み出す香りは、他のお酒にはない特徴です。ブルワーも「どんな香りを感じてほしいか」まで考えて、ビールのレシピをつくっています。ぜひそのこだわりをグラスに注ぐごとで感じてみてください。

ガラス、金属、陶器……グラスの素材は何がいい?

様々な素材で作られたビールグラス

現在ではグラスの素材もさまざま。ガラス製のものから、ステンレスや錫(すず)などの金属製、陶器でできたものまでありますが、どれを選ぶのがいいのでしょうか。

それぞれに良いところがあるのですが、もし「はじめてビール用のグラスを買う」のであれば、「ガラス製」のグラスをおすすめします。

ビールの色を楽しむ

なぜなら、ガラス製のグラスだと「ビールの色」も楽しむことができるから。
透き通った金色や、美しい琥珀色、光を通さない黒……のように、色のバラエティが豊かなこともビールの魅力の一つ。それを存分に堪能できるのがガラス製のグラスなのです。

色がついているものも多いですが、可能ならできるだけクリアな、透明のものを選ぶのがおすすめですよ。

もちろん、金属製のものには「保温性が高いので、冷たい状態を長くキープできる」、陶器製のものには「ビールの泡をクリーミーにしてくれる」といった、ガラス製のグラスにはない長所もあります。お好みにあわせて使い分けてみてくださいね。

次の章からは「おすすめのグラス」をご紹介していきます。

「普段着」のような「ノニックグラス」

アメリカンパイントグラスによなよなエールを注ぐ

最初におすすめするのが「ノニックグラス」です。

ノニックグラスとは、簡単に言えばイギリス風のパイントグラス(※)のこと。写真のようにグラスの上部にふくらみがあるのが特徴で、このふくらみのおかげでグラスを落としにくくなっているのです。

※「パイント(pint)」とは、イギリスやアメリカで使われる体積の単位のこと。1パイントはアメリカとイギリスでは異なる値になっていて、アメリカだと473ml、イギリスだと568mlが1パイントとされています。

クラフトビールメーカーの私たちもよく、写真のような形状のノニックグラスを使用しているのですが、この形だと重ねて置いたりするのにもぴったり。まさに日常生活で気軽に使える「普段着」のようなグラスです。

よなよなの里のブルワー「なおG」のおすすめコメント

よなよなの里のブルワー「なおG」

「僕はノニックグラス(ちょっとガラスが厚めのもの)を家でよく使っています。ビールの味はグラスによって本当に変わるものなので、毎日ビールを飲むたびにグラスを変えていると、「今日の香りがいいのは昨日と違うグラスのせいか……?」など、グラスの影響でビールの違いがわかりにくくなる気がして…。

飲んだことがないビールを買った日も、必ずノニックグラスで飲んでビールそのものを評価しちゃいます。完全に職業病ですね。

また、ノニックグラスはクセがないグラスなので気軽に使いやすいのも理由です。さながらジャージやTシャツのよう。比較的リーズナブルなものも多いので、ラフに使えるのが魅力です。

つまり、普段使いには非常に便利なんです。ハイアルコールビールなど、ゆっくり飲みたいビアスタイルには不向きなので、そういうときはチューリップグラスを使います」(なおG)

オールラウンダーな「チューリップグラス」

よなよなエールをチューリップグラスに注いでいる画像

次におすすめなのが「チューリップグラス」。

大きめなワイングラスのような形状で、飲み口に向けて径が小さくなっているのが特徴です。この形にすることで、注いだ後のビールから立ち上る香りがグラスの中に留まり、香りを最大限に楽しめるというわけ。

チューリップグラスで香りを楽しむ

一般的なビアスタイルから、ハイアルコールで飲みごたえがあるビアスタイルまでカバーできるオールラウンダー。普段のおうち飲みから、「今日はちょっといいビール開けちゃおうかな……」という時まで活躍してくれるグラスです。

さらにこだわりたい方向けの「ビアスタイル専用グラス」

シュピゲラウのビアスタイル別グラス

最後にご紹介するのが「ビアスタイル専用グラス」。

「IPA専用」「スタウト専用」のように、ビアスタイルごとの最適な形状に仕上げた特別なグラスです。ノニックグラスやチューリップグラスと比べると、香りはもちろん、味わいも大きく変化します。

中でも、以前よなよなの里で体験取材を行った「シュピゲラウ」社のグラスは感動的。よなよなエール公式ビアレストラン「よなよなビアワークス」でも、シュピゲラウ製のグラスを一部採用しています。こだわりのビール時間を楽しむ時のおともにおすすめです。

https://yonasato.com/column/utsuwa_2
↑シュピゲラウ グラスセミナーの体験取材記事はこちら

自分好みのグラスで、いいビール時間を

乾杯

「ノニックグラス」「チューリップグラス」「ビアスタイル専用グラス」、3パターンのグラスを紹介しました。それぞれに良いところがありますので、ぜひご自身の好みにあうグラスで、ビールを楽しんでみてくださいね。

(おわり)
 

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