
IPA(アイピーエー)とは?どんなビール?
IPA(アイピーエー)って?
IPA(アイピーエー)は、ビールの原材料の一つである「ホップ」を大量に使用してつくられるビールです。正式名称を「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」といいます。ホップのもつ香りや苦味が、一般的なビールと比べるとかなり強く、アルコール度数も5.5~7.5%と高めなのが特徴。世界中で愛されているビアスタイル(ビールの種類)の一つです。
IPAの基本情報
発祥国 | イギリス |
発酵方法 | 上面発酵酵母(エール酵母)で発酵 |
アルコール度数 | 5.5%~7.5% |
ビールの色合い | ゴールド~ディープゴールド |
IPAの発祥や歴史
IPAの正式名称は「India Pale Ale(インディアペールエール)」。インディアといっても、インドで生まれたわけではありません。
IPAの発祥は、18世紀ごろのイギリスです。イギリス人たちが、当時イギリスの植民地だったインドまでどうにかビールを持っていけないか……と考えた結果、防腐作用のある「ホップ」を大量にビールに投入し、アルコール度数を高めたビールをつくりました。これが「IPA」の起源だと言われています(インドに持って行くビールだから「India」なのですね!)。
今や世界で一番飲まれていると言っても過言ではないビアスタイルが、IPA。沢山の派生スタイルがあります。柑橘類の香りを思わせるアメリカンホップを使用した「アメリカンIPA」、アルコール度数が高めの「ダブルIPA」など。自分の好みにあうIPAを見つけて、楽しんでみてくださいね!
※IPAの歴史や、ここまで人気が出るに至った経緯をまとめたよみものもあります。よかったらこちらもご覧くださいませ! 「"IPA"が世界中のビールファンに愛されるようになるまで。IPAの誕生~現在までの変遷と歴史を解説します」
鮮烈なホップの香り
IPAは、ビールの原材料の一つ「ホップ」を大量に使用して作られるため「強いホップの香り」を持っているのが特徴です。若葉のような青々しい香りを持つIPAから、まるでフルーツのような香りを持つIPAまで、銘柄によって様々な香りが楽しめます。IPAを飲む機会があったら、香りを嗅いでから飲むことをお忘れなく。
苦味の強さがクセになる!
IPAのもう一つの特徴は「ホップの苦味」。日本で一般的に流通しているビールと比べ、かなり強い苦味を持っているビールですが、その苦味がクセになり、ハマってしまう人が多いのもIPAの特徴。私たちヤッホーブルーイングの中にも「IPAがきっかけでクラフトビールが好きになった」というメンバーが多数在籍しています。
IPAにあう料理
強いホップの香りや苦味に負けない味わいがある、スパイシーなカレーや中華料理などがおすすめ。
ジューシーなお肉料理などとも相性ピッタリですよ。
ブルワーおすすめのIPA
ヤッホーブルーイングのブルワー(ビール職人)がおすすめする「IPA」は次の3本!
インドの青鬼(ヤッホーブルーイング)
まずは、私たちヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」。
柑橘類のような香りを持つアメリカ産アロマホップを大量に使用することで、グレープフルーツやパッションフルーツを思わせる香りを引き出しました。苦味もさっぱりとしていて、一口、また一口と飲み進めてしまうIPAです。
インドの青鬼をもっと知りたい方はこちら▼
インドの青鬼ってどんなビール?
インドの青鬼を飲んでみたい方はこちら▼
「インドの青鬼」の販売ページはこちら
有頂天エイリアンズ(ヤッホーブルーイング)
次にご紹介するのは、私たちの新製品「有頂天エイリアンズ」
「有頂天エイリアンズ」のビアスタイル(ビールの種類)は「ヘイジーIPA」。原料由来の濁った外観が特長です。
マンゴーやパイナップルを搾ったフレッシュジュースを思わせるトロピカルなホップフレーバーと、濁りのあるイエロー、シルキーな口当たりのヘイジーIPA。大量のドライホップによって、苦味を抑えながら、豊かなホップ香を存分に楽しめます。
私たちは「ヘイジーIPA」が手軽に手に入る市場をつくり、より多くのお客様に楽しんでいただきたいという思いから、2024年7月に新プロジェクト「ヤッホーブルーイングのヘイジーチャレンジ」を立ち上げました。第1弾としてプロトタイプ製品「HAZY IPA 2024」を販売し、「この味を求めていた!」「はやく定番製品になってほしい」など好評をいただきました。「有頂天エイリアンズ」の発売は、「ヘイジーチャレンジ」としては第2弾の取り組みとなります。
STONE IPA(STONE BREWING Co.)
出典: https://alcoholvolume.com/ipa-beer/stone-ipa-abv/
次に紹介するのは、アメリカのクラフトブルワリー「ストーンブルーイング」のフラッグシップである「ストーンIPA」です。
アメリカンIPAの元祖のような存在です。グラスに注ぐと、若葉のような青々しい香りとともに、柑橘類のような爽やかな香りが鮮烈に立ち上ります。
Union Jack(Firestone Walker)
贅沢に使用したホップの華やかな香りとキリっとした苦みのバランスで人気の高い、Firestone Walkerを代表するIPA。
「ユニオンジャック(イギリスの国旗)」の名の通り、IPAの発祥国であるイギリスへのリスペクトを掲げながら、アメリカのFirestone Walker流のこだわりも込めたクラフトビールです。
GOOSE IPA(GOOSE ISLAND)
数々の大会で受賞歴を誇るアメリカ・シカゴ発のIPA。自社栽培の新鮮なホップが生み出す、溢れんばかりのホップの香りとIPAならではの深いコクが人気です。
東京を中心に、国内6店舗のフラッグシップストアで楽しめます。
https://www.gooseisland.jp/flagship-stores/
PUNK IPA(BREWDOG)
世界一を目指してつくられた、BREWDOG渾身のIPA。グレープフルーツやライチのような爆発的な風味と美しい黄金色で人気を博しています。2人の青年と愛犬1匹で2007年に創業して以来、“PUNK(常識に逆らう)”をキーワードに、革新的なクラフトビールを次々とリリースしている人気ブルワリーの代表作です。
帝国IPA(ベアードビール)
ホップとモルトの個性が大胆に絡み合うIPA。土と花の香りにあふれているホップの風味と、リッチでビスケットのようなモルトのバランスが完璧です。
IPAにはいろんな派生型がたくさん!
世界中で大人気のIPA。実はIPAには、数えきれないほどの“派生型”があるんです。苦みが弱く飲み口の軽いsession IPAから、反対にIPAよりもさらに苦みやアルコールの強いインペリアルIPAなど、個性豊かなIPAの仲間たちを知ればクラフトビールが何倍も面白くなりますよ!
▼IPAの派生型が気になる方はこちら!
ヘイジーIPA・ブリュットIPA…IPAから派生したビールを徹底解説
他のビールも知りたい方は
初心者におすすめなクラフトビールの記事やビアスタイルごとに詳しく解説している記事がまとまっているページもありますので、ぜひそちらもご覧ください。
この記事で、IPAの魅力が少しでも伝わったら嬉しいです。それではまた!(おわり)
