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北海道らしい一杯を!道内17社での共同仕込みによる鮭節ビール「なまらしゃけエール」ができるまで【ブルワーレポート】

北海道らしい一杯を!道内17社での共同仕込みによる鮭節ビール「なまらしゃけエール」ができるまで【ブルワーレポート】

記事更新日:2026年7月1日

『WE LOVE HOKKAIDO & FIGHTERS 2026』に合わせての開発

こんにちは! 「そらとしば by よなよなエール」のブルワー(ビール醸造士)、「みたぱん」です。「新しい味わいのビールで、飲んでくれるみなさんに驚きと幸せを届けたい!」という想いで、普段からビールを造っています。

そらとしばのブルワー みたぱんの画像
ちなみに一番好きな魚は「リュウグウノツカイ」です

北海道に心地よい風が吹き抜けるこの季節、そらとしばがあるエスコンフィールドHOKKAIDOでは、「北海道とファイターズを愛するファンが一つになる」をテーマに掲げたイベント『 WE LOVE HOKKAIDO & FIGHTERS 2026 』を、6月30日(火)から開催しています。

この期間に合わせて「これぞ北海道!」と感じていただけるビールを届けたい。道内のブルワー仲間たちと一緒に、道産原料を使用したビールをつくれないかな……そんな想いから生まれたのが、今回のシーズナル(期間限定)ビール「そらとしば シーズナル#21 なまらしゃけエール」です。

原材料に選んだのは、なんと北海道標津町産の「鮭節(さけぶし)」です!

鮭節のうま味と、心地よいスモーキーさを引き出したビール

北海道には野菜やフルーツなど魅力的な素材がたくさんありますが、なぜ「鮭節」を選んだのか。実はここに、私の強い思いがあります。

私は大学時代、水産学部に所属して、北海道の海産物や漁業について学んできました。また、ビールの勉強をする中で、鰹節や牡蛎などの海産物を原材料に使用したビールが存在することを知ったんです。

その後ブルワーとして働く中で「いつか、自分も海産物の特長を引き出した美味しいクラフトビールをつくりたい」という密かな夢を抱くようになりました。

北海道をテーマにしたイベントが開催されるこの時期は、北海道の海産物を使ってビールを醸造する絶好のチャンスなのでは?! ということに気が付き、鮭節を使ったビールをつくることにしたんです。

なまらしゃかエールに使用した鮭節の写真
今回使用した標津町産の鮭節。鮭節は「鮭でつくった鰹節」のようなもので、うまみがしっかりあります。

しかし、魚介類をビールの原材料に使うのは、想像以上に難易度の高い挑戦でした。一歩間違えれば、魚特有の生臭さやえぐみがビールに残ってしまい、美味しさを損なってしまいます。

鮭節の良さである「上品な薫香」と「クリアなうまみ」だけを、いかにして綺麗に抽出するか。使用する鮭節の種類選定から始まり、投入する量、そして仕込み釜へ投入するタイミングや浸漬時間にいたるまで、実験と調整を繰り返しました。

鮭節を持っているみたぱんの写真
鮭節を掲げる私

鮭節のキャラクターを最大限に活かすために選んだビアスタイルは、「ゴールデンエール」。ベースとなるビールを、あえてシンプルでクリーンなゴールデンエールにすることで、鮭節がもたらすほのかな「うまみ」と、焙乾による「心地よいスモーキーさ」の輪郭をくっきりと立たせ、バランスのよいビールにすることを目指しました。

企業の垣根を越えて集結!
「Ezo Brewers Assemble」

Ezo Brewers Assembleのメンバー
当日参加してくれたEzo Brewers Assembleの仲間たち

そして今回、この挑戦をともに形にしてくれたのが、北海道内の若手ブルワーが集まる団体「Ezo Brewers Assemble(EBA)」の仲間たちです!

「北海道のクラフトビールを盛り上げたい!」という熱い想いから2021年に発足したEBAには、現在道内31社のクラフトビール会社が所属し、品質向上のための技術交流を行っています。クラフトビールの世界には、自社のレシピや技術を隠すのではなく、オープンに共有し合ってみんなで業界全体を良くしていこうという、素敵な文化があるんです。

今回、そらとしばの醸造所には、道内各地から16社(そらとしばを合わせると17社!)、総勢21名のビール醸造家が集結してくれました。

そらとしば醸造所で他社のブルワーと談笑しているときの写真
「発酵や温度の管理はどうしてる?」「どんな種類の酵母を使ってる?」などなど、仕込みの合間には熱い醸造談議が止まりません

普段はそれぞれがこだわりを持ってビールをつくっているのですが、この日は企業の垣根を取り払い、「美味しい北海道のビールをつくる」という一つの目標に向かって仕込みを行いました。お互いの技術をリスペクトし合いながら過ごした時間は、楽しく、学びの多い時間となりました。

ビールタンクに鮭節を投入しているときの写真

北海道らしさを感じる一杯で、最高の乾杯を!

「鮭節を使ったビール」と聞くと驚かれるかもしれませんが、鮭節のほのかなうまみと、心地よく鼻に抜けるスモーキーな薫香が調和した一杯です。

道内のブルワー仲間たちの情熱と、北海道の海の恵みが一つになったこの「なまらしゃけエール」。ぜひ、エスコンフィールドでの熱い試合のおともに、驚きと美味しさを楽しんでいただけると嬉しいです。

球場でみなさんが乾杯してくれるのを、心から楽しみにしています!

●今回の仕込みに参加してくれたブルワリー一覧(順不同)
士別サムライブルワリー、そらとしば by よなよなエール、男山、月と太陽BREWING、NORTH ISLAND BEER、美深白樺ブルワリー、のぼりべつ地ビール 鬼伝説、permanent、くりやまクラフト、京極麦酒、しもかわ森のブルワリー、huîtrière、TRANS BREWING、Natures Brewing、ヤムワッカブルーイング、Cat Hop、TOBETSU YARD BREWING

(道内ブルワリー向け)
なまらしゃけエールのレシピ

今回つくった「なまらしゃけエール」のレシピですが、すべての道内クラフトビールメーカー向けに公開(オープンソース化)します。今後同様のビールをつくったり、新しいレシピを開発する時の参考にしてもらえれば嬉しいです。

北海道内のクラフトビールメーカーの方で、レシピ情報が知りたい方はそらとしば公式アカウント( X , Instagram )の方にDMでご連絡をお願い致します。折り返しご連絡させていただきます!

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