「僕ビール君ビール」味わいの秘密
僕ビール君ビール開発担当の「がみた」です。このビールの味わいについて詳しくご紹介します!
「僕ビール君ビール」とは

「僕ビール君ビール」は、2014年にローソンさんと共同開発したクラフトビール。コンビニエンスストア業界初のオリジナルクラフトビールです(自社調べ)。
全国のローソン、ナチュラルローソン、ポプラ、成城石井の酒類取り扱い店で販売しています。この記事では、開発を担当した僕が「僕ビール君ビール」の味わいを解説していきたいと思います。
現代のための「セゾン」

僕ビール君ビールのビアスタイルは「セゾン」。ベルギー南部で生まれた伝統的なビアスタイルで、夏の農作業の合間にのどを潤すためにつくられていたビールと言われています。18世紀ごろに暮らす人々の「リフレッシュ」のためのビールとして愛されていたのです。
ビアスタイル「セゾン」を詳しく知りたい方は こちら
ビールを開発するにあたって、セゾンというビアスタイルが元々持っている要素「リフレッシュ」を、時代を超えて、現代のみなさまにお届けしたいと思いました。今だからこそ「おいしい」と感じる、現代のための「セゾン」をつくりたかったのです。
キーワードは「リフレッシュ」
ビールのレシピを設計するうえで意識したのは「リフレッシュ」。食事のタイミングだけでなく、いろいろな「リフレッシュ」のタイミングで楽しめる味わいを目指しました。
僕が思うセゾンのもつ「リフレッシュ」な要素とは、若い果実を思わせる爽やかな香り、はじけるような酸味、後に残らないキリっとした飲み口です。これらが美しくバランスされてこそ、おいしい「セゾン」ができあがると考えました。
リフレッシュを感じさせる爽やかな香り

まずは「若い果実を思わせる爽やかな香り」。
実は、僕ビール君ビールは2020年にリニューアルしています。2014年発売当初の「僕ビール、君ビール。」(以前は名前もちょっと違いました!)も同じ要素を持っていましたが、より爽やかに香るホップの使い方を模索しました。使用しているアロマホップは、Citra、Amarillo、Mosaic。ホップの比率を変えたホップティー(麦汁にホップを溶かしたもの)を数種類つくり、最も「リフレッシュ」な香りを探しました。
リニューアル前の「僕ビール、君ビール。」が持っていたセゾンらしい複雑な香り(ホワイトペッパーのようなスパイシーな香り)を残しつつ、レモン、グレープフルーツ、マスカットを思わせる香りを、より前面に押し出せるホップを選んでいます。ビールにアロマをつけるための「ドライホップ」ではホップの投入量を倍に増やし、より華やかにホップの香りが楽しめるように仕上げました。
はじけるような飲み口

香りのほかに意識したところは「飲み口」です。
飲み口をより軽やかにするために、アルコール度数を4.5%に調整し、ビールのボディも少し抑えました。ただアルコール度数を下げるだけだと、香味を構成する他の要素とのバランスが悪くなり、薄い印象になってしまうため、調整に苦労しました。
少しマニアックですが、アルコール度数を下げてボディを抑えるために、モルトの使用量を減らすだけでなく、酵母の発酵温度を1~2℃下げることで、香味を損なうことなくアルコール度数を調整しています。また、モルトの糖をデンプンに変換する工程「糖化」の条件も調整しています。
そうすることによって、全体のバランスを崩すことなく、より「リフレッシュ」な印象にまとめました。
アルコール度数を抑えた代わりに、爽やかな「酸味」と「アロマ」に、より味わいのフォーカスが当たるように設計しているので、柑橘のような香りとの相乗効果を楽しんでいただけると思います!
・・・この微調整をみなさまに感じとっていただけたら、僕の苦労が報われます。ぜひ、飲むときに僕を思い出してください(笑)
あなたの「リフレッシュ」の相棒に

「僕ビール君ビール」は、18世紀からずっと愛されている「セゾン」を、僕らなりに現代に合わせて再定義した新しい「セゾン」です。気に入っていただけたら嬉しいです。
みなさんが「リフレッシュ」したい!と思ったときに相棒に選んでもらえるような、「僕ビール君ビール」になったらいいな!
Cheers!