クラフトビール屋が「ビールの作り方」を徹底解説!オリジナルビールができるまで

クラフトビール屋が「ビールの作り方」を徹底解説!オリジナルビールができるまで

ケビン

こんにちは、ケビンです。この連載では、通販営業スタッフである私が、はじめてのオリジナルビールをつくる様子をお届けします。

理想のビールライフを叶えるために

皆さんこんばんは、ケビンです。
普段はよなよなの里で通販営業をしています(メールマガジンを書いたりしています)。以後お見知りおきを。

クラフトビールが大好きだからヤッホーブルーイングに入社した私。
この会社に入ってから、ずっとやってみたかったことがあるんです。

それは、「一日中あらゆる食べ物と合わせながらビールを飲むこと」

麻婆豆腐とビール

お昼にはサッと作った麻婆豆腐と一緒にビールを飲んで、

豆大福

夕方には大好きな豆大福と一緒にビールを飲んで、

ローストチキンとビール

夜にはパリパリのローストチキンを囲みながらビールを飲む!

大好きな料理とそれに合うビールを味わい続けられるのって、すごく幸せだなと思うんです。これぞまさに、私の理想のビールライフ。

でも、麻婆豆腐にはインドの青鬼が合うし、ローストチキンにはよなよなエールが合うけど、大好きなお菓子「豆大福」に合うビールがなかなか見付からない……。

ケビンが小さいビールタンクを持って笑っている写真

見つからないなら、つくるしかない!!

自分が思う「豆大福に合う」ビールを、自分でつくって、豆大福と飲む!
ついに私の夢がかなうときが来ました!!

この連載では、ブルワー(ビール職人)・なおGの知恵を借りながら、オリジナルビール「豆大福に合うビール」をつくる過程をご紹介します。

ここでおさらい!ビールの作り方

製造工程のおさらいイラスト。大事なのはミリング(麦芽粉砕)、仕込み、発酵、貯酒、充填。

ビールづくりを始める前に、まずはビールのつくり方を簡単におさらいしておきましょう!
ビールをつくるとき、おさえておきたいポイントは次の5つです。

(0)レシピ設計、原材料選び
(1)ミリング(麦芽粉砕)、仕込み
(2)発酵
(3)貯酒
(4)充填

順を追って簡単に説明していきますね!頑張ってついてきてください!

レシピ設計、原材料選び

ビールに使われるモルトとホップ

まずはこれ!
自分がつくりたいビールの「コンセプト」を決めます。そして「どの原材料をどのような比率で使うか」「どの酵母を使うか」を、そのコンセプトに従って考えます。

ブルワー(ビール職人)たちは、コンセプトをしっかり練った後、ゼロベースからレシピを設計していくことが多いです。そのうえで、過去のレシピや公開されているレシピを参考にすることもあります。

一方で、私のように初めてビールをつくる人は「今あるレシピのブラッシュアップ」をして、つくりたいビールのコンセプトに近付けていきます。

ビールに使われるホップ7種類

ビールの原材料である「モルト(麦芽)」や「ホップ」にはさまざまな種類があり、その配合比率は、ビールの色・香り・味わいのすべてに影響してくるんですよ。

(原材料について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください!)

ミリング(麦芽粉砕)、仕込み

まずはモルト(麦芽)を機械で粉砕する

ビールのレシピが完成したら、いよいよビールづくりに入ります。
まずはミリング。ミリングは、モルト(麦芽)を機械で細かく粉砕していく作業です。

ビールを作るときに必要なのが、モルトに含まれている「でんぷん」。
ミリングは、でんぷんを抽出しやすくするためには欠かせないんですよ。
(ミリングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もお読みくださいね!)

ミリングが終わったら仕込みの工程へ。
ビールのもとになる「麦汁(ばくじゅう)」をつくる作業です。

先ほど砕いたモルトとお湯を混ぜ、かく拌しながら温度を上げていきます。
こうすることで、モルトの酵素が働いて、モルトが持っている「デンプン」が「糖」へと変化していきます。ここで出来たものが麦のおかゆ「マッシュ」です。

そして「マッシュ」をろ過してクリアな液体にしたものが、ビールのもとになる「麦汁(ばくじゅう)」です。とても甘いので麦のジュースとも呼んでいます。(まるでメープルシロップのような味……)

麦汁ができたらホップを加え、さらにぐつぐつ煮沸して、香りや苦味を加えていきます。
この時点ではまだノンアルですよ。

発酵

ビールづくりに用いられる発酵タンク

ビールのもとができたら、いよいよ酵母の出番。
麦汁を冷やしながら発酵タンクに移し替え、そこに酵母を加えます。酵母は麦汁に含まれる糖分を食べて、アルコールと炭酸ガスを生み出してくれるんです。ビールができるのは酵母のおかげというわけですね。

ヤッホーブルーイングで使っているエール酵母は、発酵期間が3~6日ほど。ラガー酵母だと発酵期間は6~10日ほどになります。

貯酒

貯酒室のタンクたち

発酵を終えたビールは貯酒室へ。
0℃ぐらいに冷えた部屋で酵母のはたらきを止め、2週間ほど熟成させます。発酵を終えたばかりのビールは「若ビール」と呼ばれ、まだとがった味をしているので、寝かせることでまとまりのある味に仕上げていきます。

充填

ビールをつめたばかりの缶

熟成が終わったら、酵母や不要な成分などを取り除くために濾過します。
ヤッホーブルーイングではほとんどのビールを濾過していますが、無濾過で出荷することもあります。最近だと「SORRY SAKURA MOCHI STOUT」は無濾過ビールですね。

完成したビールは、缶や瓶、樽に充填して、みなさんのところにお届けしています。試験醸造で造ったビールは瓶に詰め、社内でテイスティング会を開いたり、自分で買い取って家でゆっくり飲むことができます。

豆大福に合うビールをめざして

このように、ビールをつくるとなると、いろんな過程を踏む必要があるんですよ。
ビールを造り始めてから完成するまではおよそ1ヶ月。毎日ようすをチェックしているうちに、なんだか我が子のように思えてくるそうです。

さっそく私も「豆大福に合うビール」をつくってみよう!

次回はブルワー(ビール職人)のなおGと一緒に、豆大福に合うビールのレシピを考えます。
おたのしみに!(どんなビールになるのかな…)

この記事を書いた人
ケビン

人呼んで「よなよなの里の優しいAI」。趣味は登山とビール。豆大福はつぶあん派で、できれば豆感がしっかり残っているものが好き。

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