野菜ジュースとビールづくりの共通点とは?ブルワーがカゴメさんとプチ対談してみた
こんにちは!「よなよなエール」のメーカー・ヤッホーブルーイングの「豪ちゃん」です。
5年ぶりの開催となった、「よなよなエールの超宴2024 in 新緑の北軽井沢」。本番は晴天にも恵まれ、よなよなスタッフ・出店者様・参加者のみなさんそれぞれが一体となって楽しい時間を過ごしました。
超宴の中で僕がずっと気になっていたのは、赤い着ぐるみのスタッフが目立つカゴメさんのブース……! なにやらこだわりのジュースが飲めるみたいなので、ブルワーの「なおG」と一緒にお邪魔してきました!
カゴメはどんなブースを出していた?
カゴメさんが出していたのは、自社製品やサービスを体験できるブース。普段からなるべく野菜を摂ることを意識している僕もなおGも興味津々でした。おもしろかったコーナーをいくつかご紹介します。
カゴメ ベジチェック®体験
専用の機器に手をかざすだけで自分の推定野菜摂取量がわかる「ベジチェック®」。そんなサービスが無料で体験できました!
野菜(特に緑黄色野菜)を食べることで皮膚に蓄積される「カロテノイド」量を測っているんだそう(スタッフがビールをおいしく飲める健康体を維持するために、私たちの会社にも欲しい……)。
ムム、ちょっと野菜不足(7点未満)の方が多いみたいですね。ヤッホーブルーイングの社長「てんちょ」のシールもちょっと野菜不足の位置に(笑)。僕ももっと野菜を摂らねば……。
自社通販「健康直送便」の代表商品「つぶより野菜」試飲コーナー
カゴメさんが80年間つくりたくて仕方なかったというこだわりの野菜ジュース「つぶより野菜」の試飲コーナー。多くのお客さんでにぎわっていました。
「つぶより野菜」をガチテイスティング!そのお味は…!?
さっそく僕らも「つぶより野菜」を試飲させていただくことに。ひと口飲んだ瞬間に、野菜ジュースとは思えないほどまろやかでやさしい甘みが広がります。
🍺なおG:うわ、これおいしい!! なんか野菜ジュースというか、もはや野菜のうまみが詰まったソースをそのまま飲んでる感じですね。搾ってるだけじゃなくて、ていねいに調理された感があるというか。ちょっといろいろ聞かせてください!
🍅ぐっさん:ありがとうございます。ぜひいろいろお話ししましょう!
話を聞いた人:カゴメ株式会社 山口 貴之さん(ぐっさん)
2009年カゴメ株式会社入社。
那須工場でトマト加工などの製造を経験したのち、カゴメトマトジュースやにんじんジュースの商品開発や商品企画・プロモーションを得て、現在は健康直送便の飲料の責任者を務める。自称Mr.トマト。趣味は、家庭菜園と海釣り。
イメージしてた「野菜ジュース」のつくり方よりもすごかった!
🍺なおG:野菜ジュースっていうと、いろんな野菜をまとめて搾って混ぜ合わせるみたいなイメージなんですけど、「つぶより野菜」のつくり方はどんなイメージですか?
🍅ぐっさん:野菜をまとめて搾るのではなく、こだわってつくったにんじんジュースとトマトジュースをそれぞれ合わせるんです。そこに葉野菜のうまみもブレンドして「つぶより野菜」ならではの味わいを整える感じですかね。簡単なようですが、最初から最後までそれぞれに合った細かい作業を重ねています。
🍺なおG:へぇ〜。細かく分解した作業を手間暇かけたやり方で進めて、それぞれを合わせて最後に1つのお料理をつくりあげるような、こだわりの料亭みたいですね。
🍅ぐっさん:だいぶ手間はかけてますね。野菜の前処理とか見たら「こんなに手作業なの⁉」って思うかもしれません(笑)。
🍺なおG:ビールメーカーでいったら、 "バレルエイジドビール(木樽でつくる長期熟成ビール)をブレンドしてさらに新しい究極のクラフトビールをつくってる" みたいな感じかな。イメージしてた野菜ジュースのつくり方の何倍も手間がかかってそう!
野菜ジュースづくりとビールづくりの共通点
🍅ぐっさん:そういえば離乳食とかで、いも・かぼちゃ・にんじんをつかった甘くて食べやすいものがありますよね? でもジュースになると、にんじんだけ青臭いイメージを持たれることが多くて。このギャップを埋めたいなって思ってるんですよ。
🍺なおG:たしかにそんなイメージがあるかも。僕らもホップのフルーティさを出したいのに、青臭さや渋みが出ちゃうことがあるんです。にんじんはどうやって青臭さを抑えておいしくするんですか?
🍅ぐっさん:たとえばトマトジュースだと生トマトの味をそのまま活かすニュアンスに近いんですが、一方でにんじんはただ搾るのではなく、人の手で加工してあげたほうがもっとおいしくなるんです。なので詳しくは企業秘密なんですが、ていねいに加工しています。
🍺なおG:それ、ワインとビールの違いっぽいですね。「テロワール」というように、ワインは "ぶどうや畑のありのままを表現すること" にフォーカスされがち。その点ビールはホップやモルトそのものというより、 "それらをどう組み合わせてビールを作ろうかというブルワーの思い" にフォーカスされるんですよ。だからにんじんをていねいに加工しておいしいジュースをつくるのは、ビールづくりとの共通点といえるかも。
🍅ぐっさん: "野菜をどうやってさらにおいしいジュースにするか" って部分では、たしかに我々もブルワーと似たような気持ちで仕事してるかもしれませんね。
🍺なおG:素材と人の技術、どちらも大事だと思いますけど、カゴメさんは特にどちらに力を入れている印象ですか?
🍅ぐっさん:それでいうと本当に素材と人の技術、どちらも大事にしてます! じゃないと本当にいいものができないんですよね。農家さんも北海道とか茨城とか……いろんな土地の方と一緒になってつくってます。
カゴメが目指す野菜ジュースとは
🍺なおG:カゴメさんが目指す野菜ジュースの目標みたいなものってありますか?
🍅ぐっさん:商品によって違いますが、本質的には「自然な味」を目指してますね。ケミカル(=科学的)じゃなくて、自然のおいしさのある飲み飽きないものをつくりたいです。
🍺なおG:なるほど。"よなよな飲んでほしい”という想いを込めてつくっている「よなよなエール」との共通点かも。飲み飽きないけど、クセになるような味ですね。
🍅ぐっさん:たとえば野菜ジュースだと増粘剤を使えば簡単にとろみをつくれるんですが、増粘剤を使わずに製法の工夫で理想のとろみ加減を追求しています。
🍺なおG:なるほど……! 僕らも果物を使ってビールをつくりますけど、ピューレを使うとシャバシャバになったり、かといって実そのものを使えばドロッとしちゃったり。だから増粘剤なしでカゴメの野菜ジュースみたいなとろみをつくるのはとっても大変だと思います。ほかにも……〇%☆?=#…
(※専門的な話がアツく繰り広げられたので対談終了まで割愛)
🍺なおG:いや~、「なんかおいしい野菜ジュースが飲めるらしい」くらいの気持ちで豪ちゃんについてきたのに、すごく楽しい話聞けちゃった(笑)
🍅ぐっさん:ポッドキャストみたいで、ふつうに楽しかったですね(笑)
こだわりの野菜ジュースをいただいただけでなく、カゴメさんのこだわりや熱意に興味深く聞き入った僕となおGでした。
そのほかにもたくさんの商品の展示が!
「つぶより野菜」以外にもたくさんのユニークな商品がありました。こちらはお子さま向けに開発し、楽天でのみ取り扱っている野菜ジュース「CHUCHU VEGE(チュチュベジ)」。フクロウやわんちゃんなど、かわいい動物がモチーフになっていて思わず見入っちゃいました。
その他にも自社開発した原料を使用した青汁やポタージュもたくさん。カゴメさんといえばケチャップや野菜ジュースが思い浮かびますが、色々なものをつくっているんですね。
超宴2日目の朝は「つぶより野菜」ですっきりした目覚めを!
超宴の2日目の朝は、カゴメさんから来場者のみなさんへ「つぶより野菜」を配布。空気の澄んだ北軽井沢のキャンプ場で飲む「つぶより野菜」、いい気持ちで朝を迎えられそうですね。
楽しかった超宴2024も残念ながら閉会の時。最後はカゴメさんも一緒に閉会式に参加していただきました。
おわりに
多くのお客さんでにぎわっていたカゴメさんのブース。ビールやお料理を愉しむためにも、主食主菜はもちろん、野菜もたくさん摂って健康体をキープしたいものですね。
カゴメさん、超宴2024にご協力いただきありがとうございました!
▼この記事で紹介したカゴメさんの製品・サービス
・ベジチェック®
手のひらをセンサーにあてて約30秒で推定野菜摂取量を測定できる機器。行政機関やホテルなど、のべ4,000台以上の活用事例もあります。ベジチェック®を利用できる店舗は
こちら。
・【カゴメの通販】カゴメ健康直送便
飲料はもちろん、食品からサプリメント、限定品からギフトまで。大地の恵みにあふれた自信作をお届けするカゴメの通販サイトです。はじめての方に嬉しいお試し商品もあります。
・「つぶより野菜」
1日分の野菜350g※分を使用。カゴメが理想を求めて厳選した6種の国産野菜※を中心に、素材、製法、味わいの全てに妥協せずにつくり上げた野菜ジュースです。
※厚労省「健康日本21」より。野菜飲料は原料野菜の全成分を含むものではありませんが、不足しがちな野菜を補うためにお役立てください。
※レモンは海外産です
・「CHUCHU VEGE(チュチュベジ)」
野菜嫌いのお子さまにもおいしく楽しく飲んでもらえる、フルーツジュースのような味わいの野菜ジュースです。