【2021年オープン!】軽井沢のクラフトビール専門店「カルテットブルーイング」オーナーに、ビールへの思いを聞いてきた。
みなさん、こんにちは!よなよなスタッフの「ともとも」です。
ビールが美味しい季節になりましたね~
さて、今年2021年3月に、軽井沢駅より徒歩約10分の場所に、「カルテットブルーイング」という、ブルーパブ(店内でビールを醸造し提供するパブのこと)がオープンしました。
今、軽井沢はクラフトビールがアツいんです!!
今回はオーナーの椎名将(しいな・すすむ)さんに、クラフトビールへの思いや、オープンするまでのストーリーについて伺いました。また最後には、軽井沢をクラフトビールでもっと盛り上げるために、やってみたいことについても語り合いました。ぜひ読んでみてくださいね!
「カルテットブルーイング」のラインナップをご紹介!
写真は、ドラフトビールのラインナップです。扱っているビールは全部で10種類。そのうち3つはカルテットブルーイングのオリジナルビールです。あとの7種類は国内外の小規模醸造所のドラフトビールとなっています。白くて清潔感のある壁から、直接飛び出しているコック(ビールの注ぎ口)がオシャレですね!
オリジナルビール3種類のビアスタイルと特徴はこちら。
Resonance Wheat (レゾナンス ウィート)
American Wheat / ABV 4.5% / IBU 24
アメリカンスタイルの爽やかな小麦のエール。ケルシュイースト由来のほのかなフルーティさが特徴。
Quartet IPA (カルテットIPA)
American IPA / ABV 5.8% / IBU 50
ミシガン産ホップをダブルドライホップしたアメリカンIPA。柑橘やパイナップルのアロマ/フレーバーが特徴
Waltzer Brown Ale (ワルツァー ブラウンエール)
American Brown Ale / ABV 5.4% / IBU 24
麦芽の香ばしさや甘さを前面に出したブラウンエール。5種類のモルトが響き合い、オーツ麦がスムーズな口当たりを演出
ビールの主原料であるモルト(麦芽)、ホップ、酵母、水。個性の異なる4つの原料がそれぞれの持ち味を発揮しつつ、互いに共鳴しあって美しいハーモニーを奏でる。そんなビール造りを目指しているそうです。
最近はIPA(よなよなの里のビールでいうと、『インドの青鬼』のビアスタイルが「IPA」です。)のような、ホップの香りや苦みが強いスタイルが人気ですが……
わたしのお気に入りは、「ワルツァー ブラウンエール」! 口に含むと、5種類のモルトそれぞれのやさしい甘みや香ばしい香りの波が、何層にもなって押し寄せます。最高~!
じつはまだ醸造設備は工事中。2021年の9月ごろから本格的に準備が整うそうです。
それまでは、友人のブルワリーで醸造しているとのこと。完成が楽しみ!
ビールは店内で楽しむこともできますが、テイクアウトもできますよ。
さて、次の章からは、軽井沢に醸造所を立ち上げるきっかけやストーリーについてお伝えします!
クラフトビールとの出会いについて
椎名さん:
アメリカに留学したときに、ボストン・ビール社の「サミュエル・アダムズ」の工場見学に行き、初めてクラフトビールを飲んだんです。日本のビールとの違いにとても驚いたのを覚えています。そこからクラフトビールに魅了されました。
日本に帰国してからは、年に1-2回は欧米に旅行をしながら、現地の醸造所見学に行ったり、イベントに参加したりしていました。常に視線は欧米のクラフトビールへ向いていましたね。
ーでもその時期に、2012年6月に行われた、なつかしの「よなよなピースな宴」(よなよなエールが大好きなお客様とスタッフが集まる飲み会イベント)や、「マジ仕込み」(お客様が実際のビールづくりを体験するイベント)に、ご夫婦で参加してくださったんですよね!
椎名さん:
日本でも面白そうなビールのイベントがあることを知り、参加させていただきました。日本でクラフトビールを身近に体験できる貴重な機会でした!
ーあらためて、ご参加いただきありがとうございました。うわー、すごい熱気ですね!
気がつけば、クラフトビールを通じたネットワークが徐々にできていた、という椎名さん。そして周囲の知人がブルワリーを立ち上げたり、ビール関連の活動をするようになっていました。そのため、いつかは自分もクラフトビールに関わる仕事がしたいと思っていたそうです。
本格的にビールの醸造を学ぶために、アメリカへ再留学。
椎名さんは2019年には、醸造所を立ち上げることを決めました。そしてビールづくりを学ぶために、醸造所の数が全米でNo.4のミシガン州にあるクラフトビールの町、カラマズーに留学します。
大学で醸造のプログラムを約1年間勉強し、その後地元の醸造所で修行を積んだそうです。
しかし新型コロナウィルス感染拡大の影響で、2020年に帰国。オンラインで授業を受けながら準備を進め、2021年3月、「カルテットブルーイング」をオープンしました。すごいスピードと行動力ですね。
「醸造所をオープンするなら、軽井沢で」と心に決めていました。
元々軽井沢がお好きで、平日は東京で仕事をし、週末は軽井沢の別荘で過ごす、という二拠点生活をされていた椎名さんご夫妻。なので「醸造所をオープンするなら、軽井沢で」と心に決めていたそうです。
椎名さん:
軽井沢の魅力は、非日常を味わえる豊かな自然があること。それから、様々なバックグラウンドを持つ方々が集まっているので、東京から来た私たちには、とっても居心地がいい町なんです。
ーわかります。昔から軽井沢には、移住される方を受け入れてくれる土壌がありますよね。
美味しいビールができてこそ、そこがスタート地点だと思うんです。
ー醸造所を立ち上げるにあたり、一番苦労されたことは何ですか?
椎名さん:
ビール作りのスキルを習得することですね。美味しいビールができてこそ、そこがスタート地点だと思うんです。
アメリカでは、ホームブルーイング(個人で小規模に醸造すること。世界中で趣味として広く楽しまれている。)ができて、色々なレシピを試す機会があるのですが、日本では(酒税法で禁止されているため)研修に行ったり、学校に行ったりしないとできない。そのため、技術を磨くのが大変でした。今も日々勉強。だけど今めちゃくちゃ楽しいです!
「クラフトビールの町 軽井沢」を実現したい!
わたしたち、「軽井沢Cheers!」(軽井沢の営業チーム名)は、「クラフトビールを通じて軽井沢町を盛り上げる」ことをミッションに日々活動しています。
今回のインタビューを通して、椎名さんとそのミッションですっかり意気投合!
軽井沢をどんな町にしたいか、伺ってみました。
椎名さん:
軽井沢を、ビールを中心に人が集まってくるような町にしたいですね。もっとたくさんの醸造所やブルーパブができて。(留学した先の)カラマズーのような醸造所をめぐるツアーがあるとか。(楽しそう!!)
他にも、季節ごとに限定ビールをつくってビアフェスをやりたい、将来ビールづくりを教えられるようになりたいなど、アイデアがどんどん出てきて、とってもワクワクしました!
ーこれからもこの軽井沢で、一緒にクラフトビールを盛り上げていきましょう。本日はありがとうございました。
(おわり)
取材協力:カルテットブルーイング
住所:軽井沢町軽井沢1277-15 YS軽井沢
電話番号:0267-31-5493
営業時間:15:00~20:00(土日祝日は12:00~20:00)
駐車場:なし
ホームページ:
www.quartetbrewing.com
インスタグラム:
https://www.instagram.com/quartetbrewingco/