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こんばんは、よなよなの里の「ハジメチャン」です。
2024年夏頃に月の生活限定で提供を予定しているクラフトビールの“候補となる2種類”のビアスタイル(ビールの種類)が決定しました!
本日は、それぞれのビアスタイルについて、開発を担当したブルワーにこだわりのポイントをインタビュー&パイロット(試験醸造)の仕込みに密着しました!

ちょっとおさらい「クラフトビールができるまで」

本題に入る前にちょっとおさらいです。

ビールが大好きなみなさまにとっては初歩的な内容かもしれませんが、限定ビールの味わいや製法のこだわりを理解する上で、ぜひ基本的なビールの作り方を知っておいて頂きたいので、簡単にご説明します。

ビールの原材料は「モルト(麦芽)」「ホップ」「水」「酵母」

原材料

クラフトビールの基本的な原材料は、モルト(麦芽)・ホップ・水・酵母の4種類。モルトはビールに色合いやコクを、ホップはビールに香りや苦味をつけてくれます。水に含まれるミネラル分や、酵母の違いでも香りや味が変わってくるんですよ。ときには柚子やラズベリーなどのフルーツ、ごまやきなこなどの副原料を使うことも。

これらの原材料を組み合わせて、イメージ通りのビールをつくるのがブルワー(ビール醸造士)の腕の見せ所なんです。

クラフトビールの作り方は“4つ”の工程に分かれます

ビールは、主に「仕込み」「発酵」「貯酒」「充填」の工程を経て出来上がります。まず最初の仕込み工程で、モルト(麦芽)を煮てビールの元になる「麦汁」をつくります。そこにホップを入れて香りや苦味をつけてから、酵母を投入して発酵させるんです。その後低温で熟成する貯酒工程を追えたら、缶や瓶・樽に充填して、完成!

原材料

月の生活限定ビール候補①「ベルジャンゴールデンストロングエール」

ビールの基本的な作り方を理解したところで、今回の限定ビールの紹介にまいりたいと思います!

まず、1つ目の候補となるビアスタイルは「ベルジャンゴールデンストロングエール」。

どのようなビールかというと……

ベルジャン:ベルギーの伝統的なビアスタイル
ゴールデン:明るい黄金色
ストロング:アルコール度数の高い
エール:エール酵母

ビールの特徴がそのままビアスタイルの名称になっています。
では、香りや味わいはというと以下のような特徴があります。

香り:ベルジャン酵母由来のスパイシーな香りと、ホップ香がバランスよく感じられる
味わい:アルコール度数は高めだが、ボディ(飲みごたえ)は軽い

開発ブルワーであるNBK(ノブコ)に今回の「ベルジャンゴールデンストロングエール」について、パイロットの仕込みに密着しながら、こだわりポイントを聞いてみました。

POINT1:スパイシーな香りを引き出す“仕込みの温度管理”

ビールづくりはまず麦芽を粉砕して煮込む、“仕込み”から始まります。
「ベルジャンゴールデンストロングエール」では、明るい黄金色を目指しているため、色の明るいピルスナーモルトを中心に使います。


マッシュ

↑麦芽を粉砕して試験醸造用の小さな仕込み釜に投入。右下に見えているのは釜の温度管理パネル。

NBK
『お客様から寄せられたアンケートを元に、日常のちょっとしたお祝いに飲んでもらうイメージで開発しました。なので、シャンパンのようにアルコールを感じる飲みごたえはありつつも、華やかな香りを引き出したいと思っています。ベルジャン酵母の特徴であるバナナ、クローブといった香りを抑えて、華やかな香りを引き出すために仕込みの開始温度を高めに設定しています。』

温度管理

↑麦汁の温度管理をするNBK

温度管理2

↑通常よりも高めの温度で仕込み開始(マッシュイン)=麦芽を糖化してビールの元となる麦汁へ

POINT2:上品な香りが特徴のチェコ産ザーツホップ

ホップ

↑ペレットホップ with NBK

NBK
『スパイシーでハーバルな香りのビールに仕上げたいので、“ザーツ”という品種のホップを使用することにしました。ヤッホーのビールではアメリカ産のホップを使用することが多いのですが、今回のビールではチェコ産のザーツホップを使用したいと思います。同じ品種のホップでもアメリカ産とチェコ産では個性が違い、チェコ産は上品な香り、アメリカ産は華やかな香りを出すと言われています。』

ホップ2

↑ドライホップに使用するザーツホップ。ホップはペレット状になったものを使用するのが一般的。近年は、ホップをオイル抽出したもの、冷凍粉砕して香り成分を抽出したものなど、使い方が広がっています。

POINT3:モルト感を抑えつつ、飲みごたえを出す“秘密兵器”

ブドウ糖

いきなりですが、ここでクイズです!

Q.↑の写真でNBKが麦汁に投入している謎の白い粉はなにものでしょう?

A.小麦粉
B.ブドウ糖
C.石灰
D.ハッピーターンの粉

正解は…






B.ブドウ糖!!!

ビールは麦芽に含まれる糖分を酵母が代謝(発酵)することで、アルコールが生まれます。
同時に麦芽はアルコールのもとになる糖以外にも、甘みやコク、穀物らしい香りなどをビールに与えます。

NBK
『アルコール度数は高くしたいですが、麦芽を多くすると麦芽由来の風味で飲み口がもったりしてしまうため、極力抑えて爽快感のある仕上がりにしたいと思っています。そのためにブドウ糖を加えることにしました。これはベルギーの伝統的なビールでもよく用いられる手法なんです。』

……と、ここで今日の仕込みは終了。
この後、酵母を加えて発酵・熟成させてビールは完成します。
気になる試作品のお味は、、、引き続きレポートしてまいりますので続報をお待ちください!

月の生活限定ビール候補②「フルーツIPA」


続いて、2つ目の限定ビール候補は「フルーツIPA」。

フルーツIPAとは、その名の通りフルーツを使ったIPA。
IPAは「インドの青鬼」でもお馴染みのホップを大量に使用したビアスタイルで、香りと苦みが特徴です。今回は、ブルワーのピーピーがIPAをベースにパイナップルを使用したビールを開発しました!

ピーピー

↑笑顔でお湯を張るピーピー

POINT1:フルーツの甘みに負けない飲みごたえ“小麦&オーツ麦”

モルト

↑試験醸造に使用する麦芽たち。色の濃いのがオーツ麦、色の薄いのがピルスナーモルト、色が濃くて粒の小さいのが小麦。

ピーピー
『フルーツを使うので、甘みが特徴的なビールに仕上がります。その甘さに負けないボディ(飲みごたえ)をビール自体にも与えたいので、小麦とオーツ麦を使用することにしました。これにより口当たりが柔らかく、少しヘイジーIPAを思わせるような印象になるかもしれないです。ただ、重すぎる印象にはしたくないので、バランスは注意したいと思ってます。』

モルト2

↑仕込み釜にモルトを投入するピーピー

POINT2:バランスを見極める“パイナップル果汁”

パイナップル

↑今回のビールで使用する候補のパイナップル果汁(ピューレ)たち。取材した日は仕込みの日だったので、出番はまだまだこれから。

ビアスタイルは“フル―ツ”IPAということで、最も重要な要素と言っても過言ではないのがフルーツとビールのバランス。フルーツを投入するタイミングもとても大事になってきますが……

ピーピー
『パイナップル果汁は発酵が終了したタイミングで投入する予定です。実はまだ投入する量や使用する果汁orピューレは決まっていなくて、今回のパイロットビールに複数パターンの果汁やピューレを投入してみてベストなバランスを探してみたいと思っています!』

果たしてどんなバランスに仕上がるのか、今から完成が楽しみです!

POINT3:パイナップルのような香りのアロマホップ“アイダホ7”

フルーツとビールのバランスも大事ですが、ベースとなるビアスタイルIPAの特徴と言えばホップの香り!ということで、使用するホップについても聞いてみたいと思います。

ピーピー
『パイナップルの香りをより強く感じられるように意識して、使うホップの品種を選びました。メインで使用するのはアイダホ7というホップでパイナップルを思わせるトロピカルなアロマが特徴なんです。フルーツとホップの香りがうまく出てくれるといいな。』

パイナップル

↑左手にモザイク、右手にアイダホ7を持っているピーピー

この後、酵母を加えて今日の仕込みは終了。
果たしてパイナップル果汁とビールの黄金比は見つかるのか、発酵が順調に進むことを祈ります……!

月の生活で選べるビールは“どちらか1つ”!限定ビールを決めるWeb投票は1月10日よりスタートです!!!

本日紹介した開発中のビールは、“2024年夏頃”に「ひらけ!よなよな月の生活」で選べるビールとして提供開始を予定しています。

しかし、実際に提供するのはどちらか1つのみ!
どちらになるかは月の生活会員のみなさまの投票によって決まります!

WEB投票受付期間:
1月10日(水) 0:00 ~ 2月11日(日) 23:59

参加方法: 投票開始までもうしばらくお待ちください

2月には候補となる2種類を先行で試飲できるイベントも開催予定です。
今後も月のウラ研究所に関する情報はよなよなの里のメールマガジン、LINEで発信してまいります。

お見逃しなく!

この企画に関わるコンテンツは、こちらのページに蓄積していきます。

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