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【限定開栓】「マッシュホッピング」でつくる、新しい香り。ワークスエール#25「Green Session IPA」9月24日開栓

【限定開栓】「マッシュホッピング」でつくる、新しい香り。ワークスエール#25「Green Session IPA」9月24日開栓

記事更新日:2022年10月21日

こんにちは。「よなよなエール」のメーカー・ヤッホーブルーイングのブルワー(醸造士)・「NBK(のぶこ)」です。

わたしのつくったビール「Green Session IPA」が2022年10月24日(月)から、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」全店で「ワークスエール #25」として提供されます!

YONA YONA BEER WORKS限定のビール・ワークスエールのタップハンドル

ワークスエールとは「ブルワーズチャレンジ」をコンセプトにつくられた、YONA YONA BEER WORKSでしか飲めない「少量・実験的・個性的」なビールのこと。

今回のビールは「ホップの青々しい香り×柑橘の香りの調和」を追及してできた、セッションIPAです。セッションIPAは、IPAをより飲みやすくしたビアスタイル(ビールの種類)で、私たちも過去に複数セッションIPAのビールをリリースしてきました。

今回のワークスエールは、これまでのレシピとはちょっと違うアプローチに挑戦しています。今回の記事では、そんなこだわりのご紹介や、味わいを解説いたします。ぜひ最後までご覧ください!

※ワークスエールは数量限定のビールです。売り切れの際はご容赦ください。

「Green Session IPA」のこだわりを紹介します!

ワークスエール第25弾Green Session IPA 充填の様子
充填中の一コマ

私たちがこれまでつくってきたセッションIPAは、どちらかというとフルーティーな香りを前面に出したものが多かったのですが、「ホップの青々しい香り(若葉・青草のような香り)」を出したセッションIPAもつくってみたい! と思ったのが、今回の開発のきっかけでした。

そこから醸造方法や使うホップなどを選定、試験醸造を経て出来上がったのが今回のワークスエールです。ホップの青々しい香りと、それを下支えするようなホップの柑橘類を思わせる香りが調和したセッションIPAに仕上がりました。

醸造工程に「マッシュホッピング」を導入

ビールづくりに使うペレットホップがジャグに入っている
マッシュホッピングに使用したホップ

今回のビールづくりには「マッシュホッピング」という工程を加えました。

ビールづくりの工程をざっくり説明すると「麦芽を煮る→濾過してきれいな麦汁にする→ホップを入れて煮る→冷やして発酵・熟成」こんな流れなのですが、この「麦芽を煮る(専門用語を使うと「糖化工程」の)」段階で、ホップを投入しています。

モルトを糖化する間にホップを投入する「マッシュホッピング」の様子

どろどろに煮込まれたマッシュ麦芽とホップを一緒に煮る「マッシュホッピング」

こうすることで、ホップが持つ特定の香気成分「チオール」を引き出すことができるんです。チオールは、パッションフルーツやグレープフルーツのような香りの香気成分。もともとワインの香気成分として研究されてきましたが、最近ではビールの分野でも注目されている、ホットな香気成分なんですよ。

私たちがこれまであまり使ったことのない醸造方法でしたが、海外のブルワリーの事例などを参考にベストな投入量・投入タイミングを探り、良い香りを引き出すことができました!

チオールを引き出すのに適したホップ品種を選択

チオールを引き出すのに最適なホップ

チオールを引き出すのに適したホップ品種を使っているのも、今回のこだわりです。試作や検証を行って、最適だと判断したものを仕込みの際に使用しています。私たちがこれまであまり使っていなかったホップも今回採用しているので、いままでのビールにはない「新しい香り」も楽しんでいただけるかも……?

青々しい香りを引き出す、ドライホップ

クラフトビール造りの工程・ドライホップの様子

そして最後に青々しい香りを持ったホップを、ドライホップ※しています。こちらも苦味や渋みが出すぎないように、慎重に使用量を設計しました。

※ビールが発酵・熟成しているタイミングでホップを漬け込む醸造法のこと。ホップの香りをビールに付加する効果があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください→ 「アロママシマシのビールに欠かせない!「ドライホップ」の話」

その後熟成を経て、冒頭でお伝えしていたような「青々しい香りと、柑橘類を思わせる香りが調和した」今回のワークスエールができあがりました。ホップのことをここまで考えながらつくったのははじめてだったかもしれません(笑) ぜひ、YONA YONA BEER WORKSでお楽しみいただけると嬉しいです。

ワークスエール第25弾 Green Session IPA グラスに注がれた状態
良い色に仕上がりました!

限定ペアリングフード「オープンSABAサンド」も登場!

よなよなビアワークスの限定メニュー・オープン鯖サンド

今回は「Green Session IPA」に合わせて開発したオリジナルのペアリングフード「オープンSABAサンド」も提供予定です。国産の天然鯖の皮面をパリッと焼き、身はふっくらに仕上げたオープンサンドは、青魚のうま味と香りがたっぷり!

そこにクレソンの青々しさ、焼きトマトの優しい甘み、ライムで爽やかさのアクセントを加えています。「Green Session IPA」の香りを引き立ててくれる、ベストペアリングに仕上がっていますよ。ぜひ一緒にお楽しみ下さい!

数量限定のビールですが、たくさんの方に飲んでもらえたら嬉しいです。ご感想やご意見をもらえると、次回の開発の励みになります。YONA YONA BEER WORKSでご案内しているアンケートでお聞かせください。皆さんからのご感想、楽しみにしています。

ヤッホーブルーイングのブルワー・NBK(のぶこ)

ビール提供情報

ワークスエール#25「Green Session IPA」

ビアスタイル:セッションIPA
アルコール度数:4.5%

開栓スケジュール:
2022年10月22日(土)YONA YONA BEER WORKS新虎通り店で先行開栓
2022年10月24日(月)YONA YONA BEER WORKS全店で開栓
※各店数量限定 なくなり次第終了

YONA YONA BEER WORKS公式サイトはこちら(来店のご予約もこちらからどうぞ!)

(おわり)

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