ホップだけでつくる、パイナップルのアロマ！ワークスエール#21「Pinapple-Heads」7月4日開栓

記事更新日：2022年6月28日

ヤッホーブルーイングのブルワー・ピーピー（片岡沙羅）

こんにちは、よなよなの里のブルワー（醸造士）の「ピーピー」です。

わたしのつくったビール「Pinapple-Heads」が7月4日（月）から、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」全店で、“ワークスエール”#21として提供されます！

ワークスエールとは、「ブルワーズチャレンジ」をコンセプトにつくられた、YONA YONA BEER WORKSでしか飲めない「少量・実験的・個性的」なビールのこと。

今回は「副原料を使わずに、ホップだけで特定の香りを再現すること」に挑戦しました。目指したのは「パイナップルの香りが楽しめるヘイジーIPA」です。

ホップの可能性を引き出すためのチャレンジ

ビールの醸造に使用するペレットホップ

ビールづくりに欠かせない原材料であるホップは、世界に数百種類もあるといわれています。その香りも、柑橘類のような香りを出すものから、土のような香りを出すものまで、品種によってさまざま。

ホップはその組み合わせや使い方次第で、ほんとうに多様な香りがつくれるんです。だから、ホップのポテンシャルを十分に引き出すことができれば、どんな香りだって再現することができるはず……！と思って、今回「ホップだけでパイナップルの香りをつくる」ことに挑戦しました（パイナップルを選んだのは「夏に飲むんだったらちょうどいいのでは」という、すごくシンプルな理由です（笑））。

ヤッホーブルーイングのブルワー・ピーピー（片岡紗羅）

私たちヤッホーブルーイングの製造メンバーは「香り」に強いこだわりを持っています。日本の多くの方がまだ体験したことのないくらい良い「香り（アロマ・フレーバー）」を、クラフトビールを通して届けていきたいと思っているんです。

「だからこそ、よりホップの魅力や個性・香りを引き出せるようにならなければ……！」という思いも、今回のチャレンジのきっかけになりました。パイナップルの香りを出すなら、パイナップルを入れるのが一番シンプルなのですが、あえてそうしなかったのはこんな理由があったからなんです。

ホップ品種の選定や、ブレンド、ビールへの投入タイミングのベストな組み合わせを見つけるのに苦労はしましたが、なかなか良い出来栄えのビールに仕上がったと思います！　「Pinapple-Heads」、ぜひYONA YONA BEER WORKSで飲んでみて下さい。

パイナップルを思わせる香りの、ヘイジーIPA

よなよなビアワークスの限定ビール・ワークスエール#21「Pinapple-Heads」

「Pinapple-Heads」のビアスタイルは、クラフトビールの定番になりつつある「ヘイジーIPA」。ヘイジーIPAらしいジューシーさはありつつも、夏に海辺でゴクゴク飲みたくなるような、ドリンカブルな味わいを目指しました。

※ヘイジーIPAって？という方は、こちらの記事をご覧ください！

スナックパインのような爽やかなパイナップルアロマと、熟れる前の南国フルーツを思わせるトロピカルフレーバーが特徴です。ドライホップ（ビールの醗酵・熟成段階でホップを漬け込む醸造法）に使用した、「Idaho7（アイダホセブン）」と「Simcoe（シムコー）」という品種の個性が出ている香りになっています。

酸味を少しだけ高めにして、パイナップルらしいフレーバーと飲みやすさをつくっているのも、こだわりのひとつです。

よなよなビアワークスの限定ビール・ワークスエール#21「Pinapple-Heads」