忍者のカロリーメイト⁉「兵糧丸」から着想を得たクラフトビール ワークスエール#26 「兵糧丸デザートウィートエール」
記事更新日:2023年1月27日
「よなよなエール」のメーカー・ヤッホーブルーイングでブルワー(醸造士)として働いているみたぱんです。
わたしのつくったビール「兵糧丸デザートウィートエール」が、2023年1月28日(土)から、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」新虎通り店で、その後2023年1月30日(月)からは「YONA YONA BEER WORKS」全店で、“ワークスエール#26”として提供されます!
ワークスエールとは「ブルワーズチャレンジ」をコンセプトにつくられた、YONA YONA BEER WORKSでしか飲めない「少量・実験的・個性的」なビールのこと。
僕が今回チャレンジしたのは、忍者の保存食「兵糧丸」をビールで再現すること……。黒ごま、きな粉、シナモンからなる複雑なアロマが特徴です。
ビアスタイルは、フリースタイル・ハイアルコール・ライトエール。和菓子のような甘みが特徴のハイアルコールビールを作りました。
今回のワークスエールは、これまでのレシピとはちょっと違うアプローチに挑戦しています。こちらの記事で、そんなこだわりのご紹介や、味わいを解説いたします。ぜひ最後までご覧ください!
※ワークスエールは数量限定のビールです。売り切れの際はご容赦ください。
「兵糧丸デザートウィートエール」のこだわりを紹介します!
近年、海外輸出の重点品目としてクラフトビールが選ばれ、海外のお客様に日本のクラフトビールをアピールする機会が増えてきました。海外では甘みのあるハイアルコールのビールが支持されているということで、今回のビールの着想を得ました。忍者がたべていた「兵糧丸」ってなに?
兵糧丸デザートウィートエールは、忍者が携帯保存食として食べていた「兵糧丸」からイメージを膨らませました。現代でいうところのカロリーメイトですね......(笑)兵糧丸は、滋養強壮や精神を安定させる効果のある素材を複数使って作られていました。
今回は、実際に兵糧丸にも使われていた「黒ごま・きな粉・シナモン」の3種類を副原料として使用し、兵糧丸の香りと味わいを表現しています。
黒ゴマときな粉の香りを引き出す製法
今回のビールは黒ごま、きな粉、シナモンからなる複雑なアロマが特徴です。
特にきな粉や黒ごまは、製法上の制約も多く、素材に適切な香りの引き出し方も違ったため、正解を見つけるまでの道のりがとても大変でした。
その結果きな粉と黒ゴマの主張しすぎない甘さと複雑な香り、ふわっと香るシナモンのアロマとカラメルモルトとの絶妙なバランスを実現する事が出来ました。
甘さのバランスを意識してモルトをブレンド
口当たりと甘さのバランスを意識し、モルト選びや配合にもこだわりました。
今回は小麦のやわらかい口当たりをベースに置きつつ、全4種類のモルトを配合して、とろみと甘みのバランスを探っていきました。
通常、モルトの糖分は酵母が発酵する際のエサとしての役割をはたしています。しかし、今回使用されているキャラメルモルトには酵母が発酵に利用できない糖分が含まれており、ビールの甘みとしてそのまま残ります。
キャラメルモルトの甘みが広がりつつも、くどすぎない絶妙なバランスを意識し、モルトの使用量を調整しました。
限定ペアリングフード「黒ごまチーズの兵糧丸」も登場!
今回は「兵糧丸デザートウィートエール」に合わせて開発したオリジナルのペアリングフード「黒ごまチーズの兵糧丸」も提供予定です。(※ワークスエール提供期間のみ販売。売り切れ次第終了)
忍者飯にインスピレーションを受けたワークスエール#26「兵糧丸デザートウィートエール」のペアリングに相応しい一品。
クリームチーズに黒ごまを練り込み再現した兵糧丸。和の要素が織りなすアロマと甘みが引き立つペアリングをお楽しみください。
数量限定のビールですが、たくさんの方に飲んでもらえたら嬉しいです。ご感想やご意見をもらえると、次回の開発の励みになります。YONA YONA BEER WORKSでご案内しているアンケートでお聞かせください。皆さんからのご感想、楽しみにしています。
ビール提供情報
ワークスエール#26「兵糧丸デザートウィートエール」
ビアスタイル:フリースタイル・ハイアルコール・ライトエール
アルコール度数:7.5%
開栓スケジュール:
2023年1月28日(土)YONA YONA BEER WORKS新虎通り店で先行開栓
2023年1月30日(月)YONA YONA BEER WORKS全店で開栓
※各店数量限定 なくなり次第終了
YONA YONA BEERWORKS店舗情報はこちら
(おわり)