【限定開栓】ビール品評会「International Beer Cup2022」で銅賞を獲得!「FAC PALE ALE 2022」11月12日開栓
記事更新日:2022年11月10日
こんにちは。「よなよなエール」のメーカー・ヤッホーブルーイングのブルワー(醸造士)・「がみた」です。
2022年10月に開催された、日本地ビール協会が主催する国際的なビールの品評会「International Beer Cup(IBC)2022」の「ケグ(樽)部門」にて、私たちのつくったビールが賞をいただきました! 受賞したビールは以下の通りです。
正気のサタン:Non-Alcohol Beer カテゴリー 銀賞
FAC PALE ALE 2022:American-Style Pale Ale カテゴリー 銅賞
FAC IPA 2022:American-Style India Pale Ale カテゴリー 金賞 / カテゴリーチャンピオン
FAC PALE ALE 2022
この中の「FAC PALE ALE 2022」が2022年11月12日(土)から、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」新虎通り店で、その後11月14日(月)からは「YONA YONA BEER WORKS」全店で提供されます!
このよみものでは「FAC PALE ALE 2022」に込めたこだわりについて解説します。ぜひ最後までご覧くださいませ!
※「FAC PALE ALE 2022」は数量限定のビールです。売り切れの際はご容赦ください。
International Beer Cupとは?
International Beer Cup(通称:IBC)は、世界5大ビール品評会※の一つです。日本地ビール協会が主催して、1年に1回日本で開催されています。1996年から毎年開催されている、長い歴史のある品評会なんですよ!
※「World Beer Cup(ワールドビアカップ)」、「International Beer Cup(インターナショナル ビアカップ)」、「European Beer Star( ヨーロピアンビアスター)」、「Australian international Beer Awards(オーストラリアンインターナショナルビアアワード)」、「International Brewing Awards(インターナショナルブリューイングアワード)」の5つが「世界5大ビール品評会」と言われています。
こういった品評会は、自分たちのビールのおいしさや、ビールづくりの技術を客観的に評価してもらえる貴重な機会。この機会に得た知見を普段のビールづくりに活かしていく狙いもあるので、毎年気合を入れて臨んでいます。
Funtastic Aroma Clubのご紹介
受賞したビールの名前「FAC PALE ALE」や「FAC IPA」を見て、「FACって何だ?」と思った方もいるかもしれません。これはヤッホーブルーイング製造部門の中でも「ビールの香り」を突き詰めて研究しているチーム「Fantastic Aroma Club」の頭文字をとった言葉なんです。
FACでは、ホップなどに含まれている香気成分の研究等を行う他※、実際にビールづくりも行います。今回はFACに所属している私がみた、ちゃんりょ、やぐっちゃんの3人でビール開発を行いました。
昨年もFAC名義でビールを出品していたので、今年は去年の反省点の洗い出しや、改善策の検討を入念に行いレシピを開発。無事、受賞することが出来ました! 今年得た知見は、今後のビール開発にも活かしていく予定です。
※香りの成分分析装置等を昨年導入し、研究を本格化しています。過去には取材もしていただきました。
日本経済新聞「ビールの香り「見える化」ヤッホー、成分解析に本腰」2021.3.17
左から私、ちゃんりょ、やぐっちゃん。F・A・Cを指で表現しています。
「FAC PALE ALE 2022」のこだわりを紹介します!
ビール充填中の一コマ
「FAC PALE ALE 2022」を開発する際に狙っていたことは「アロマを最大化すること」と「後味をクリーンにすること」「ネガティブな香味を抑制すること」の3つ。そのために、様々な工夫を加えています。
ドライホップを2回に分けて実施
アロマ最大化のためにドライホップ※を2回に分けて行っています。普段は発酵中に1回で済ませることが多いのですが、今回は発酵中と発酵後に分けて実施しました。
※ビールが発酵・熟成しているタイミングでホップを漬け込む醸造法のこと。ホップの香りをビールに付加する効果があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください→ 「アロママシマシのビールに欠かせない!「ドライホップ」の話」
発酵中にドライホップをすることで、「酵母がホップの成分を代謝してつくる香り」をしっかりビールに付与。発酵後にもう一度ドライホップをすることで、ホップの香りを改めてビールに乗せて、アロマの最大化を図っています。
出来上がった「FAC PALE ALE 2022」は、グレープフルーツの皮や、オレンジのような柑橘香が感じられる、香り豊かなビールに仕上がっています。ぜひ香りを嗅いでから、飲んでみてください!
雑味を減らして、クリーン=きれいな味わいに
麦汁をつくっている時のタンク
今回目指していたのはクリーンな(雑味などが少ない)味わいのビール。雑味や渋味を極力減らすために、仕込みの際には硬度の低い「精製水」を使用したり(これによって水質の調整がしやすくなり、クリーンな味わいをつくることができます)、使用するホップの種類にこだわったり……。色々な工夫を行っています。
未使用のビール酵母を使用
液状になっているビール酵母がパッキングされたもの。
仕込みに使う酵母は「未使用」のものを使用しました。通常酵母は繰り返し使用するのですが、何回か経過すると酵母も疲れてきて綺麗に発酵せず、ネガティブな香りを出してしまうこともあるんです。それを防ぐために、今回は全て未使用(仕込みに使われるのは今回が初めて)の酵母を使用! 狙い通り、嫌な香りも出さずに、元気に発酵してくれました。
御代田醸造所内で、充填中にパシャリ
今回の「FAC PALE ALE 2022」は「よなよなエール」と同じアメリカンペールエールというスタイルのビールですが、味わいは全く違います。数量限定のビールですが、ぜひYONA YONA BEER WORKSで飲み比べてみてくれたら嬉しいです。
ご感想やご意見をもらえると、次回の開発の励みになります。YONA YONA BEER WORKSでご案内しているアンケートでお聞かせください。皆さんからのご感想、楽しみにしています。
ビール提供情報
「FAC PALE ALE 2022」
ビアスタイル:アメリカンペールエール
アルコール度数:5.5%
ホップ:Cashmere,Centennial,Citra,Amarillo,Bravo(DH)Citra,Cascade,Magnum,Citra,Citra CRYO,Cascade
開栓スケジュール:
2022年11月12日(土)YONA YONA BEER WORKS新虎通り店で先行開栓
2022年11月14日(月)YONA YONA BEER WORKS全店で開栓
※各店数量限定 なくなり次第終了
YONA YONA BEER WORKS公式サイトはこちら(来店のご予約もこちらからどうぞ!)
(おわり)