「僕ビール、君ビール。よりみち」味わいのひみつを解説します!
こんにちは。よなよなスタッフの「いっくん」です。
過去に「よりみち」を飲んだことがない方も沢山いらっしゃると思いますので、今回のよみものでは改めて「よりみちの香りや味わい」「ブルワー(醸造士)がよりみちに込めたこだわり」について解説します。(5年前の「よりみち」からアップデートされた部分も……?過去に飲んだことがある方もぜひご覧くださいませ!)
小麦の風味を活かした「アメリカンウィート」
「よりみち」のビアスタイル(ビールの種類)は「アメリカンウィートエール」。「ウィート(Wheat)」とは小麦のことで、名前の通り小麦由来のやさしい口当たりが特徴です。
一般的なビールづくりで使われる大麦麦芽に比べて、小麦麦芽にはたんぱく質が豊富に含まれているため、口当たりがまろやかになるんですよ。
アルコール度数は4.5%で、一般的なビールに比べるとちょっと低め。また、苦味も一般的なビールの半分程度に収まるよう、レシピを設計しています。ビールの苦味があまり得意ではない方にも、気軽に楽しんでいただければ……と思っています。
桃やトロピカルフルーツのような、香りのひみつ
「よりみち」をお飲みいただく時に、まずやってみてほしいのが「香りをかぐ」こと。桃やトロピカルフルーツのような香りに、うっとりしていただきたいのです。
この香りの正体は「よりみち」を醸造するときに使用したホップ。「HBC431」という、桃のような香りを持つホップを中心に、マンゴーやパパイヤを思わせる香りの「Mosaic」などをブレンドして使用することで、トロピカルな香りを引き出しているんです。
ホップには、ビールに香りをつける他に、苦味をつける役割もあります。そのためホップを沢山使うと「香りは良いけど苦味も強い」ビールになってしまうことも。
ですが「よりみち」は、ホップを投入するタイミングなどをコントロールすることで、良い香りはそのままに、苦味は控えめのビールに仕上がっています。初めて飲んだ方にはきっと驚いていただけるはず!ぜひ体験してみてくださいね。
「パワーアップ」した「よりみち」
ここまでご覧になって、「2016年に発売した時と、何か変わっているの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
今回の「よりみち」は、基本的には2016年の時のレシピがベースになっています。そのため中身がガラリと変わった!ということはございません。
……が!この5年間で蓄積されたブルワー(醸造士)の経験や技術を活かし、よりおいしく飲んでいただけるような工夫をしっかり行っているんです。
ホップのブレンド比率の見直し
2016年の時と比べて、ビールづくりに使用できるホップの種類が豊富になったため、ホップのブレンド比率を再設計しています。過去に発売した時の「よりみち」のキャラクター(「HBC431」を主軸に据えた、トロピカルなホップアロマ)は引き継がせつつ、より印象的な香りに仕上げました。
「オフフレーバー」の抑制
ビールの飲むときにマイナスの影響を及ぼす「オフフレーバー※」の抑制も行っています。ビールの発酵が終わった後の冷却過程で発生することが分かっていたため、試行錯誤を重ねて最適な冷却タイミングを割り出し、オフフレーバーが消失するように発酵コントロールを行いました。
※オフフレーバー…本来ビールにあってはならないフレーバー(味や香り)のこと。代表的なものでフェノール、メルカプタン、酪酸、ダイアセチル、日光臭など。
この他にも、お客様においしく飲んでもらうための工夫はたくさん!ビールをつくっているブルワーのこだわりも、「よりみち」を通して感じていただけたら嬉しいです。
(おわり)