ローストビーフをパイでくるり。黒ビールに合う「厚切りビーフウェリントン」
こんばんは、ブルワー(醸造家)の「なおG」です。 12月に入るとイベント目白押しですこし凝った料理を作りたくなりませんか?(僕だけ?) ということで、パーティーにぴったりなレシピを考えてみました!
「ビーフウェリントン」はイギリスの伝統的な肉料理で、クリスマスの時期に好んで食されています。ローストビーフを、きのこなどでつくった「デュクセルソース」と生ハム、パイ生地で包んで焼き上げるという、夢のような料理です。
どっしりとした味わいの料理なので、合わせるなら同じくどっしりとした「黒ビール」がおすすめ。今回は黒ビールとの相性を徹底的に考えてつくった「厚切りビーフウェリントン」のレシピをご紹介します!
調理に使用したお鍋は、STAUB製の「 ピコ・ココットラウンド24cm 」。保温性抜群なので、ローストビーフも簡単に作れちゃうんです。
材料(2人分)
- パイ生地
- 冷凍パイシート:2~3枚
- 生ハム(スライス):5枚
- 卵黄:1個分
- ローストビーフ
- 牛もも肉(ローストビーフ用):400g
- 塩:4g
- ブラックペッパー:少々
- コーヒー粉(中深煎・細挽き):小さじ1と1/2
- オールスパイス:小さじ1/2
- ジンジャーパウダー:小さじ1/2
- 砂糖:小さじ1/2
- オリーブオイル:大さじ2
- きのこのデュクセルソース
- きのこ(マッシュルーム・舞茸・しめじ等):200~300g
- たまねぎ:1個
- にんにく:1かけ
- 白ワイン:50cc
- オリーブオイル:大さじ1
- 塩胡椒:適量
つくりかた
1. ローストビーフを作る
ローストビーフ用の調味料をすべて混ぜ合わせ、牛もも肉にまんべんなくまぶし、15分ほどなじませる。
ココットにオリーブオイルを入れ、中弱火で熱し、牛もも肉の全面に焼き目をつける。
焼き目がついたら弱火にして蓋をし、5分経ったらひっくり返して火を止め、もう5分おく。
牛もも肉を取り出し、アルミホイルに包んで30分休ませる。
2. デュクセルソースをつくる
肉を取り出したココットにオリーブオイルを加える。きのこ、エシャロット、にんにくをみじん切りにし、ココットで弱火で炒める。きのこの水分が出てきたら白ワイン・塩胡椒を加え、水分がなくなるまで炒める。出来上がったら粗熱をとっておく。
3. パイでつつむ
ラップに生ハムを牛もも肉を覆うくらいの広さに重ねる。生ハムの上にデュクセルソースを塗って広げる。
生ハムの上にローストビーフを載せ、包む。
冷凍パイシートを解凍し、肉を包めるぐらいの大きさに伸ばし、生ハムで包んだローストビーフをきっちりと巻く。しっかり巻けたら乾燥しないようラップをかけて、冷蔵庫で10分休ませる。
4. 焼く
パイを休ませている間にオーブンを200℃に予熱しておく。パイの表面に卵黄を塗り、180℃のオーブンで20~25分焼く。焼きあがったら肉汁が落ち着くまで常温で休ませて完成!さっそく切り分けましょう。
ペアリングのワンポイント
「ボディの強いビール」は牛肉との相性が◎
ビールにはボディの弱いものと強いものがあります。ボディとは簡単に言うと「コクの深さ」のこと。一般的な黒ビールはボディが強いものが多いんです。
そんな黒ビールのボディ感には牛肉が相性ばっちり!さらにコーヒーを隠し味で加えることで、ビールの香ばしさとの相乗効果を狙いました。ちなみにボディの弱いビールには淡白な魚や鶏肉が合わせやすいですよ。
さらに牛肉らしさを特徴づける香りとして「ジセアチル」が含まれます。この香り成分は淡色ビールや白ビールには合わないのですが、黒ビールや赤ワインとは喧嘩しにくいんです。牛肉に赤ワインを合わせるように、今夜は黒ビールを合わせてみませんか?
試食担当コメント
いろんな素材の旨味が組み合わさっていて、とても味わい深いですね。口の中がお肉でいっぱいになる!ん!?パイの下にきのこ畑発見!旨味が濃い。濃い。お肉の表面にまぶされているのはコーヒーなのですね!?料理に使ってるの初めて見ました。ビールの香ばしさとの相乗効果がすごい!
黒ビールの苦みと甘みのバランスのように、パイ包みの少し甘めのパイと香ばしい肉のバランスが素晴らしい。ああ、お肉の断面見てるだけで幸せ……。パーティー料理にぴったりですね!
次回予告
次回のG’sキッチンは、「水曜日のネコ」に合う「白身魚のハーブ蒸し」!
ネコにはやっぱりお魚ですよね。お楽しみに~♪