記事更新日：2024年4月18日

年間通して多くの観光客が訪れる北海道・札幌エリア。グルメや名所が有名ですが、実は「工場見学」が盛んなのをご存じでしょうか。

札幌エリアには食品や飲料メーカーの工場が多く、工場見学を実施している施設が沢山！　観光の方のみならず地元の方も、レジャーの一つとして工場見学を楽しんでいます。
　
今回の記事では、私たちが実際に足を運んで「良かった！」と感じた、札幌周辺の「大人も楽しめる」工場見学・見学ツアーをご紹介します。

お酒の試飲や、ちょっと特別な体験がしたい方にはおすすめのものばかり。札幌駅から近い順に紹介しますので、旅行プランの参考にぜひ最後までご覧ください。

※見学に際しては前日までに予約が必要な工場もございます。実際に訪問される前に、各工場のウェブサイト等をご確認下さい。

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もくじ

①サッポロビール博物館

②そらとしば by よなよなエール

③ロイズカカオ&チョコレートタウン

④サッポロビール北海道工場

⑤キリンビール北海道千歳工場

①サッポロビール博物館

札幌駅の隣駅「苗穂」駅近隣にある「 サッポロビール博物館 」は、1987年に開館した日本で最も歴史のあるビールの博物館です。

建物はなんと築134年！　明治時代に建てられ、現在は北海道遺産にも認定されている製麦所（せいばくじょ）を利用した博物館なのです。赤レンガづくりがカッコいい～！

入場は基本無料で様々な展示を見ることができます。過去、実際にビールづくりに使われていた設備を間近に見ることができたり……

※ガイドさんの解説はプレミアムツアー（有料）の参加者のみ

日本のビールの歴史を学べる展示も豊富です。日本でどのようにビールが生まれ、愛されるお酒になっていったのかを、数々の資料とともに知ることができます。ビール好きならグッときちゃうこと間違いなしです。

プレミアムツアーでは限定ビールの飲み比べも！

無料で見ることができる施設ですが、時間に余裕があれば有料（大人1,000円）の「プレミアムツアー」に参加するのがおすすめ。記事上では紹介できないのですが、ツアー参加者限定の「プレミアムシアター」での映像上映がある他、ガイドさんの解説付きで施設内を見学できます。

そして、プレミアムツアーの最後にはココでしか飲めないビールのテイスティング体験も！

一つはサッポロビールの定番「黒ラベル」。
もう一つはサッポロビールが過去「開拓使麦酒醸造所」という名前だった時につくっていたビールを再現した「復刻札幌製麦酒」です。ツアー参加者専用のシートで、ゆっくり二つのビールの飲み比べを楽しめますよ。

明治時代に想いを馳せながら飲むビールの味は格別です。ツアーに参加されない方は「復刻札幌製麦酒」を現代風にアレンジした「開拓使麦酒」を有料で試飲できるみたいなので、見学の〆に飲んでみることをおすすめします！

サッポロビール博物館

●住所：北海道札幌市東区北7条東9丁目1-1（ Map ）
●アクセス：地下鉄東豊線「東区役所前」駅より徒歩約10分 / JR函館本線「苗穂駅」下車、北口より徒歩8分
●TEL：011-748-1876（11:00～17:00）
●営業時間：11:00～18:00（最終入館17:30／有料試飲ラストオーダー18:00 ※季節により営業時間の変更あり）
●定休日：毎週月曜日（月曜日が祝日の場合は開館し、翌日に休館）、年末年始、臨時休館日
●入場料：入館無料 ※プレミアムツアーは大人1,000円 / 中学生～20歳未満500円 / 小学生以下無料
●見学受付：見学のみの場合予約不要。プレミアムツアーは見学日の3日前までにWEB予約（ 予約サイト ）
●関連リンク： サッポロビール博物館 公式HP

②そらとしば by よなよなエール

©H.N.F.

札幌駅から電車で約20分の「北広島」駅にある日本ハムファイターズの本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」には、私たちの醸造所「そらとしば by よなよなエール」があります。

2023年に開業したばかりの新しい醸造所ですが、「クラフトビールの魅力をもっと伝えたい！」という想いで、定期的に「 そらとしば 大人の醸造所見学ツアー 」を開催しています。

ガラス越しではない「生の現場」へご案内

小さい醸造所だからこそ、大きな工場では見ることのできない部分まで体験してもらえるのがウリです。私たちが普段ビールづくりをしている現場に入ってもらい、ビールが今まさに発酵・熟成しているタンクを間近に見ていただけます。私たち現場のスタッフが皆さまをご案内しますよ！

醸造所だからこそできる「タンクから出したてのビール体験」も人気です。普段ブルワー（ビール醸造士）しか飲むことができないビールが体験できちゃいますよ。

球場限定ビールを含む、5種テイスティング体験も！

ツアーの最後にはエスコンフィールドHOKKAIDO内限定のビール3種を含む、5種類のクラフトビールテイスティング体験もご用意しています。すべて全く違う味・香りのビールです。飲み比べてみて、お気に入りのビールはどれか探してみてくださいね。さらに、ブルワー直伝・お家でクラフトビールをおいしく飲むためのとっておきの方法も皆さまにお伝えします。

札幌と新千歳空港の真ん中あたりに位置している「そらとしば」。最寄駅からはシャトルバスも運行中ですので、ぜひお気軽にお越しください。醸造所見学ツアーのチケットは こちらのサイト で販売しております！

そらとしば by よなよなエール

●住所：北海道北広島市 Ｆビレッジ 1番地（ Map ）
●アクセス：JR「北広島駅」下車、シャトルバスにて約5分（※季節によって運行時間などに変更があります。事前に エスコンフィールドHOKKAIDOへのアクセス情報 をご確認ください）
●営業時間：試合日・非試合日によって変更があります。 そらとしば公式HP でご確認ください。
●定休日：なし
●入場料：非試合日は入場無料。試合日は観戦チケットがないと入場できない場合がございます。
●工場見学受付：事前予約制。 こちらのサイト でご確認ください。
●工場見学料金：大人2,310円 ※未成年者はご参加いただけません。
●関連リンク：そらとしば by よなよなエール 公式HP / X / Instagram

③ロイズカカオ&チョコレートタウン

札幌駅から電車で約30分、「ロイズタウン」駅から徒歩約7分の場所にあるのが 「ロイズカカオ&チョコレートタウン」 ！

北海道の有名なチョコレートメーカー「ロイズ」さんの体験型施設です。「そらとしば」と同じく2023年にグランドオープンしたばかりですが、お客さんが絶えない人気施設なんですよ！

知っているようで知らない、チョコレートの秘密に迫る体験型施設

事前予約制のチケットを購入すると、カカオの栽培からチョコレートができるまで＝「ファームトゥーバー（FARM to BAR）」の世界を、さまざまな展示や体験を通して楽しめます。

こちらは南米・コロンビアにある自社農園を再現した「カカオファームゾーン」。カカオが木に実っている姿や、カカオについての豆知識など、知っているようで知らないチョコレートの世界に触れることができます。

へぇ～、カカオってラグビーボールくらいあるんだ……とか、

カカオの収穫後の工程を体験出来たりして、めちゃくちゃ面白いのです。

カカオファームゾーンを抜けると「工場体験ゾーン」に。そこでも面白い展示や体験がいっぱい！　カカオ豆がチョコレートになるまでを見て、触れて学べたり、チョコレートづくりを体験できるゲームがあったりと、今までにない見学体験が盛りだくさんでした。

工場体験ゾーンでは、どんな加工を経てチョコレートができるのか？を学べるほか、シンプルながら熱くなれるゲームコーナーも。ただのゲームではなく「こうやってチョコレートができるのだなあ」と勉強にもなるので、子供だけでなく大人も楽しめます。

オリジナル板チョコレートがつくれるワークショップも

入場料とは別に体験料がかかりますが、オリジナルのビッグサイズの板チョコレートをつくることができるワークショップも開催しています。スタッフさんからトロトロのチョコレートを流し込んだ型を受けとって……

固まる前にナッツやドライフルーツ、アーモンドパフなどを自由にトッピングしていきます。その後、冷やし固めたら完成！　見学を終えたらちょうど「チョコ食べたいなあ」という気分になっているはず。ぜひ体験してみてください。

よなよなエールの「YONA」を書いてみた図

ロイズカカオ&チョコレートタウン

●住所：北海道石狩郡当別町ビトエ640-15（ Map ）
●アクセス：JR「ロイズタウン」駅下車、徒歩約7分（無料シャトルバスあり）
●営業時間：10:00～17:00（最終入場は15:00まで）1Fショップは9:00～18:00 ※状況により変動あり
●定休日：不定休
●入場料：大人（高校生以上）1,200円 / こども（4歳～中学生）500円 / 3歳以下 無料 /障がい者手帳をお持ちの方 500円（付き添いの方お一人様まで500円）
●入場受付：事前予約制
●チョコレートワークショップ：
体験料 1,500円（大人・こども共通）、開催時間 10:30~16:30（最終受付は16:00まで）※予約不可 ※施設入場のお客様限定
●関連リンク： ロイズカカオ&チョコレートタウン 公式HP

④サッポロビール北海道工場

札幌駅から電車で約30分、「サッポロビール庭園」駅に 「サッポロビール北海道工場」 があります。写真後ろに映っているのは、麦芽を保管するサイロ。円柱1本につき200トンの麦芽が保管できて、さらにそれを3日で使い切るのだそう（私たちの醸造所の何年分なんだろう……）。

2024年現在は、北海道で製造・販売している「サッポロ クラシック」の魅力を体感できる「サッポロ クラシック☆ツアー」を定期的に実施しています。

「サッポロ クラシック」の原料や製法、歴史などについてたっぷり知れる見学ツアーです。北海道・上富良野地区で協働契約栽培を行っている大麦とホップ畑の映像は圧巻！　その他製造設備や充填ラインなど、「ビール工場といえば！」というシーンを沢山見ることができますよ。

ツアーには「パーフェクト クラシック」の試飲も

工場を見学した後には試飲もあります。ここで飲めるのが「パーフェクト クラシック」！　グラスの温度・樽の温度・抽出中のビールの温度、すべての温度管理を徹底し、サービング（ビールを注ぐ）技術を持ったスタッフさんによって提供される、完璧な「サッポロ クラシック」です。

クリアな味ときめ細やかな泡で、本当にパーフェクトな味わいでした。試飲は2杯付きなので、心行くまで「サッポロ クラシック」を楽しめちゃいますよ！

サッポロビール北海道工場

●住所：北海道恵庭市戸磯542-1（ Map ）
●アクセス：JR千歳線「サッポロビール庭園」駅から徒歩約10分
●TEL：0123-32-5802（電話受付時間 10:00～12:00 13:00~17:00）
●営業時間：10:00～17:00（最終受付と最終入場は15:00まで）
●定休日：毎週月曜日・火曜日（祝日の場合は翌日・翌々日）、年末年始、臨時休館日
●入場料：大人 1,000円、中学生～20歳未満 500円、小学生以下 無料
●工場見学受付：WEB予約は見学日の3日前まで（ 予約サイト ）。以降は電話での予約も可
●関連リンク： サッポロビール北海道工場 公式HP

⑤キリンビール北海道千歳工場

最後に紹介するのは「長都」駅にある 「キリンビール北海道千歳工場」 です。年間2億本以上のビールを製造しているそうですが、そのすべてが北海道内で飲まれているのだとか！　北海道はビール好きの方が多いんですね。

新千歳空港から近い位置にあるので、北海道旅行の幕開けに・締めにピッタリです。現在は、フラッグシップである「キリン一番搾り」の魅力を体感できる「キリン一番搾り おいしさ実感ツアー」を実施しています。

ビールの原材料・ホップを直接嗅いでみる体験も

一番搾りで使用している素材や、名前の由来である「一番搾り麦汁」の試飲体験など、五感を通してビールの魅力を体験できる内容になっていますよ。見学用の通路なども充実していて、製造工程を細かいところまで、しっかり見ることができます。

充実のビールテイスティング！

ツアー終了後にはもちろん製品の試飲が！　おいしいビールを提供するための技術や知識を身に付けた人のみが取得できる「ブルワリードラフトマスター」という社内資格を持ったスタッフさんが、ビールをおいしくサービングしてくれます。

おいしい「一番搾り」を飲んだ後は、なんと「一番搾り」「一番搾りプレミアム」「一番搾り＜黒生＞」の3種飲み比べ体験も！　飲み比べの時の良い飲み方も、ガイドさんがしっかり教えてくれますよ。

さらにさらに！　24年4月現在、平日に工場見学に来た方限定で「ホームタップ」の注ぎ体験をすることができます（もちろん、注いだ後は飲めます）※。ホームタップは、家でもおいしいビールを楽しめるようにキリンビールが開発した家庭用ビールディスペンサーで、クラフトビール好きの間で人気なんです。こちらもぜひ、体験してみてくださいね！
※24年9月まで実施予定。その後は未定です。

キリンビール北海道千歳工場

●住所：北海道千歳市上長都949-1（ Map ）
●アクセス：JR千歳線「長都」駅から徒歩約10分
●TEL：0123-24-5606（電話受付時間 9:30～16:00）
●営業時間：10:00～16:30（最終受付と最終入場は15:00まで）
●定休日：毎週月曜日・火曜日（祝日の場合は営業）、年末年始、設備点検日
●入場料：20歳以上500円、19歳以下は無料
●工場見学受付：WEB予約は見学日前日（休館日の場合は前営業日）の午後3時まで（ 予約サイト ）。以降は電話での予約
●関連リンク： キリンビール北海道千歳工場 公式HP

週末は、札幌エリアの工場見学に行ってみませんか？

以上、札幌周辺にあるおすすめの工場見学・ツアー情報でした。気になった所があれば、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。それではまた！

（おわり）