ビールとパンでつくるお漬物?「パン床漬け」に最適なビールを検証!
こんばんは、よなよなスタッフの「いっくん」です。
去年から続く「ステイホーム」の中で、色々と新しいことにチャレンジしてきたのですが、その中で「これは……!」というものに出会いました。それが「パン床漬け」。
もともとは、海外に住んでいる日本人の方(「ぬかは手に入らないけど、ぬか漬けのようなお漬物が食べたい!」という方)や、ぬか漬けのぬかの風味が苦手な方に愛されているものだそうで、超・お手軽なのがいいところ。
ぬか漬けにチャレンジしては、途中でダメにしてしまう私のような人にとってはぴったりの代物だったのです。
今回は、パン床漬けの基本的な作り方と、「パン床漬けに使うビールはどれがいいか?」の検証をお届けします。記事を読み終えたら、ぜひパン床漬けにチャレンジしてみてくださいね!
「パン床漬け」の基本のつくり方
まず、野菜を漬けこむための「パン床」をつくります。
用意するもの:
食パン1斤(1袋)・塩大さじ3・ビール300ml
食パンを細かくしたものをボウルにまとめます。おろし金などを使うと楽です(面倒な場合は生パン粉を使うのも良いかもしれません)。
塩大さじ3(約45g)を入れて、ざっと混ぜ込みます。
その後ビール300mlを入れて、ばらばらしなくなるまでよく混ぜます(余ったビールは飲んでしまいましょう)。
よく混ぜたら「パン床」の完成。あとはここに好きな野菜を漬けこんで寝かせるだけで、おいしい「パン床漬け」の出来上がりです。
ぬか漬けの場合、ぬか床をつくってから野菜を漬けられるようになるまで時間と手間がかかるのですが、パン床漬けの場合、パン床が出来上がったらすぐに漬けこむことが出来ます。時短!
漬けるのは常温で一晩が目安ですが、季節や好みによって調節するのが良いですよ。
「それ、パン床で漬けたんだよ」と言われなければ分からないほど、自然でおいしいお漬物が出来ます。「やや酸味がある、ぬかの風味が弱めのぬか漬け」といった感じ。ご飯も進みますよ!
どのビールでつくるのがおいしい?検証してみました
さて、ビールといっても色々な種類があります。ここ「よなよなの里」でも、定番で扱っているビールは8種類以上!どれも味わいの違うビールですから、どのビールを使うかによって、パン床漬けの味わいも変わってきそうです。
ということで今回は「よなよなエール」「水曜日のネコ」「インドの青鬼」「東京ブラック」(写真左から右)の4種類のビールを使って、「どのビールでつくるのがおいしいのか?」を検証してみることにします。
※東京ブラックは2023年3月製造分をもって販売終了しております。
各ビールの特徴
よなよなエール……柑橘類を思わせるホップの香り。麦芽(モルト)のコクもバランスよく感じられる。
水曜日のネコ……青りんごを思わせる、酵母のフルーティな香り。ほんのりとした甘味。
インドの青鬼……ホップの青々しい香りと、強い苦味が特徴。
東京ブラック……いわゆる黒ビール。ローストした麦芽の香りと、コク深い味わい。
漬ける野菜はきゅうりとなすをチョイスしました。シンプルな味わいの野菜なので、パン床の個性が反映されやすいかな……と思ったためです。
その他、使用するパンと塩は同じ種類のものを使っています。
前章で紹介した作り方で、4種類のパン床をつくりました。こちらにきゅうりとなすをそれぞれ入れて、常温で一晩寝かせます。一体どんな味わいになるのでしょうか……?
4種のビールでつくったパン床漬け、実食
翌朝、パン床から野菜を取り出してお皿に盛り付けます。
(関係ないですが、朝起きてお漬物を食べるのってなんだかすごく「良さ」がありますよね)
見た目にそこまで差はなさそうですが、味はどうでしょうか。
総評
よなよなエール……麦芽(モルト)の甘味がほんのり効いている。ホップの柑橘様の香りは感じられず。
水曜日のネコ……酵母由来のフルーティな香りが効いていて、甘酸っぱい味わい。
インドの青鬼……よなよなエールと同様に、麦芽(モルト)の甘味が効いている。ホップの香りは感じない。
東京ブラック……ローストした麦芽の香りがしっかり効いている。ややお醤油っぽい風味も。変化球としてはアリかも?
ホップの香りが特徴的なよなよなエールとインドの青鬼。その香りが効いて爽やかな味わいになるのかと思いきや、お漬物にはほとんど香りが付いていませんでした。面白い発見です。
ということで、パン床漬けにピッタリなビールは……
水曜日のネコ!という結果になりました!
もちろん味覚には個人差もありますので、人によるとは思うのですが、私的に一番おいしかったのが「水曜日のネコパン床漬け」です。
水曜日のネコは「ベルジャンホワイト」という種類のビールで、日本では「白ビール」と呼ばれて親しまれているビールの仲間なのですが、白ビールを使ってパン床漬けをつくるのが一番良いかもしれない、と思いました。
白ビールは他のビールに比べると、ビール酵母の生成する香りが豊富に感じられるビール。この、酵母由来の香りが、お漬物の風味に良い味を加えています。
また、この「酵母の香り」は、ぬか漬けを食べた時に感じる「乳酸菌が発酵してつくる酸味や香り」にどこか近しいものがあるな、と感じました。それもおいしく食べられたポイントなのだと思います。
皆さんもご自宅でパン床漬けづくりに挑戦される際は、ぜひ「水曜日のネコ」や、他の白ビールで試してみてくださいね(他においしいビールがあれば、ぜひ教えてください!)。
おうち時間を、工夫で楽しく
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
まだまだ「ステイホーム」が続いていくと思いますが、家の中でできるちょっとした気分転換のアイデアとして、この「パン床漬け」を使っていただけたら幸いです。
パン床をこねている時の「ながら聞き」にもピッタリな、インターネットラジオ「よなよなエールの公式ビアパブ」も好評配信中です。家事やドライブのおともにぜひどうぞ!
それではまた!
(おわり)