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【限定開栓】目指したのはIPAの王道!International Beer Cup2022で金賞を獲得した「FAC IPA 2022」11月26日開栓

【限定開栓】目指したのはIPAの王道!International Beer Cup2022で金賞を獲得した「FAC IPA 2022」11月26日開栓

記事更新日:2022年11月25日

こんにちは! 「よなよなエール」のメーカー・ヤッホーブルーイングのブルワー(醸造士)・「ちゃんりょ」です。

2022年10月に開催された、日本地ビール協会が主催する国際的なビールの品評会「International Beer Cup(IBC)2022」の「ケグ(樽)部門」にて、私たちのつくったビールが賞をいただきました! 受賞したビールは以下の通りです。

正気のサタン:Non-Alcohol Beer カテゴリー 銀賞
FAC PALE ALE 2022:American-Style Pale Ale カテゴリー 銅賞
FAC IPA 2022:American-Style India Pale Ale カテゴリー 金賞 / カテゴリーチャンピオン

IBC2022で金賞・カテゴリーチャンピオンを獲得した「FAC IPA 2022」
FAC IPA 2022

カテゴリーチャンピオンに輝いた「FAC IPA 2022」が、2022年11月26日(土)からよなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」新虎通り店で、その後11月28日(月)からは「YONA YONA BEER WORKS」全店で提供されます!

このよみものでは「FAC IPA 2022」に込めたこだわりについて解説します。ぜひ最後までご覧くださいませ!
※「FAC IPA 2022」は数量限定のビールです。売り切れの際はご容赦ください。

International Beer Cupとは?

International Beer Cup ロゴ

International Beer Cup(通称:IBC)は、世界5大ビール品評会※の一つです。日本地ビール協会が主催して、1年に1回日本で開催されています。1996年から毎年開催されている、長い歴史のある品評会なんですよ!

※「World Beer Cup(ワールドビアカップ)」、「International Beer Cup(インターナショナル ビアカップ)」、「European Beer Star( ヨーロピアンビアスター)」、「Australian international Beer Awards(オーストラリアンインターナショナルビアアワード)」、「International Brewing Awards(インターナショナルブリューイングアワード)」の5つが「世界5大ビール品評会」と言われています。

こういった品評会は、自分たちのビールのおいしさや、ビールづくりの技術を客観的に評価してもらえる貴重な機会。この機会に得た知見を普段のビールづくりに活かしていく狙いもあるので、毎年気合を入れて臨んでいます。

IBC2022で金賞・カテゴリーチャンピオンを獲得した「FAC IPA 2022」

FAC IPA 2022は、このInternational Beer Cupへの出品を目的に作ったビールです。海外のビールの研究論文から得たデータや、製造チームの知見をフルに活用してレシピを制作し、なんと今年は「アメリカンIPA」部門で金賞獲得! しかも「カテゴリーチャンピオン」に選ばれました!

カテゴリーチャンピオンとは、その名の通り様々なビアスタイルを大まかに分類し、そのカテゴリーの中で最も良かったビールに贈られる称号です。FAC IPA 2022は競争率の高い「アメリカンスタイルカテゴリー」でチャンピオンに! このカテゴリーでチャンピオンに選ばれたのは、ヤッホーブルーイング史上初(!)とっても嬉しかったです。

王道のIPA、できました。

ビールタンクにつないだサイトグラスを通して、ビールが流れる様子を見れる

「IPAのど真ん中」を目指した今回のFAC IPA。IPAというビアスタイルの一番の特徴が「ホップの香りがしっかりビールに乗っていること」なので、とことんホップにこだわって作っています。

使用しているホップの品種や形状にこだわりがあるのはもちろん、今回はホップを入れるタイミングにも特徴が。麦汁をつくる際にホップを投入する「マッシュホッピング」や、発酵・熟成中のビールにホップを漬け込む「ドライホップ」など、一般的なビール造りよりもホップの投入工程を増やすことで、ホップのアロマをふんだんに感じられるビールに仕上がりました!

クラフトビール業界の盛り上がりとともに様々なIPAが作り出されていて、その香味の幅もどんどん広がっています。FAC IPA2022はIPAのビアスタイルを理解するにはもってこい! 王道のIPAを是非楽しんでもらいたいです。

「今まで嗅いだことがないような、いい香りのビールを作りたい!」
Fantastic Aroma Clubの飽くなき挑戦。

ヤッホーブルーイングの若手ブルワー(ビール醸造士)
FACのメンバー。上からがみた・やぐっちゃん・ちゃんりょ(私)

受賞したビールの名前「FAC PALE ALE」や「FAC IPA」を見て、「FACって何だ?」と思った方もいるかもしれません。これはヤッホーブルーイング製造部門の中でも「ビールの香り」を突き詰めて研究しているチーム「Fantastic Aroma Club」の頭文字をとった言葉なんです。今回は少しだけ、このFACについて紹介させてください。

FACの前身となったのが、今から3年前に立ち上がった社内プロジェクトの「香り部」。ヤッホーブルーイング製造チームの「強み」を磨いていくために発足したプロジェクトでした。

製造チームで「自分たちの強みは何か」という議論をする中でたどり着いたのが「香り」だったんです。発足以降、香り部では私たちの製品の特徴である「香り」をより良いものにすること(それも楽しく、パッションを注ぎながら!)を目指してきました。

Fantastic Aroma Clubロゴパーカー
Fantastic Aroma Clubのロゴパーカー

1年前から活躍の場をよりワールドワイドにしていこう……ということで「香り部」から「Fantastic Aroma Club」に名称を変更。今はそのプロジェクト名通り「今まで嗅いだことがないような、いい香りのビールを作ること」を目標に活動しています。

主な活動はビールを研究した論文の勉強会や、そこから得た知見をもとにした試験醸造などの実験なのですが、最近すごい装置が導入されたんです。それが「GC-MS」

ヤッホーブルーイングが導入したGC-MS
GC-MSと私

GC-MSは香りを分析できる機械。これまでブルワーの経験や感覚のみに頼っていた香りの分析を、この機械を導入したおかげでさらに細かく分析できるようになったんです。

GC-MSによる、ビールの香り分析結果
↑香りの分析結果。ビールの中にどんな成分が含まれているかを、数値で可視化することができます。

ホップの香り成分分析は、世界的に見てもまだまだ発展途上の研究分野で、分からないことも多いのですが、メンバー同士で試行錯誤しながら研究を進めています。

実は、今回のFAC IPA 2022にも、GC-MSによって得られた知見が詰め込まれているんです……! 私たちの既存の製品にも、今後それが活かしていけるようFAC一同頑張っていきます!

IBC2022で金賞・カテゴリーチャンピオンを獲得した「FAC IPA 2022」

今回の「FAC IPA 2022」は「インドの青鬼」と同じIPAというスタイルのビールですが、同じIPAでも味わいは全く違います。数量限定のビールですが、ぜひYONA YONA BEER WORKSで飲み比べて、クラフトビールの奥深さを感じていただけたら嬉しいです。

ご感想やご意見をもらえると、次回の開発の励みになります。YONA YONA BEER WORKSでご案内しているアンケートでお聞かせください。皆さんからのご感想、楽しみにしています。

ヤッホーブルーイングの若手ブルワー(ビール醸造士)

ビール提供情報

「FAC IPA 2022」

ビアスタイル:American IPA

アルコール度数:7%

ホップ:Cascade, Citra, Bravo, Centennial (DH)Citra, Citra CRYO, Citra Spectrum, idaho7, idaho7 CRYO

開栓スケジュール:
2022年11月26日(土)YONA YONA BEER WORKS新虎通り店で開栓
2022年11月28日(月)YONA YONA BEER WORKS全店で開栓
※各店数量限定 なくなり次第終了

YONA YONA BEER WORKS公式サイトはこちら(来店のご予約もこちらからどうぞ!)

(おわり)

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