【泡を制する者はおいしさを制す!】ビールの泡の役割ってなに?
おいしいビールに欠かせない、クリーミーできめ細かい「泡」ですが、その役割については意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事ではそんな「ビールの泡」の役割についてまとめてみました!
「そもそも、ビールの泡って必要?」
「ビールの泡ってなんで消えないの?」
……飲み会でふいにそんな質問をされても、泡だけにアワアワと慌てず、堂々と答えられるようにしておきましょう!
ビールの泡のひみつ
ビールに泡は必要?その役割を解説!
泡立ちのよい、クリーミーなビールの泡は、もはや芸術品。
その美しさに思わずうっとりしてしまうことも多々あるかと……。
しかし、ビールの泡は、見た目の美しさだけでなくおいしさの維持にも貢献しているのです!
実は、ビールの泡には「フタ」のような役割があります。
ビールは空気に触れると酸化し、味わいや風味を損ねてしまいます。しかし、泡があることによって、ビールが外気に触れるのを防ぎ、酸化防止の役割を果たすのです。
その他にも、泡の内側のビールから炭酸ガスが抜けるのを防ぐ役割もあります。
外にも内にもバリアを張って、ビールのおいしさを維持している泡。
なんと素晴らしいことか。
泡、様様ですね!
ビールの泡はなんで消えないの?
ビールの泡。
その正体は、ビールの液中に溶けた炭酸ガス(二酸化炭素)……!
炭酸と言えば、サイダーやチューハイなどの炭酸飲料にも炭酸ガスが含まれており、シュワシュワとした飲み心地を楽しむことができますよね!
あれ?ここでふと疑問が……。
そういえば、同じ炭酸ガスが含まれているサイダーやチューハイの泡は、ビールの泡みたいにいつまでも残らず、すぐに消えてしまいますよね?
なぜ、ビールの泡だけはなかなか消えないのでしょうか?
その秘密は、ビールの原材料にあるんです!
あの泡持ちの良さに貢献している主な成分は、麦芽由来の「タンパク質」とホップ由来の苦み成分である「イソフムロン(イソアルファ酸類)」の2つ。
ビールを注いだ時にできる泡を、麦芽由来のタンパク質が取り囲むように覆い、それをイソフムロンが補強していることで、泡が消えにくくなっているのです!
ちなみに泡ってなんだか苦いな、と感じたことがある方はいらっしゃいませんか?
これは気のせいではなく、液中よりも泡のほうが、苦み成分であるイソフムロンが濃く含まれていることによるんだとか。
泡がきめ細かくクリーミーほど、イソフムロンが泡に多く移行しているので、苦味を抑えることにつながり、マイルドな口当たりのビールを楽しむことができるのです。
「泡を制する者が、ビールのおいしさも制す」と言っても過言ではないかもしれませんね!
よなよなエールの泡の黄金比率って?
一般的に、ビールと泡は、見た目の美しさや味わいを考えて、7:3が黄金比とされています。
でも、必ずしもビールの黄金比率が7:3というわけではないのです!
例えば、よなよなエールの場合は、「9:1」を黄金比率としています。
これは、よなよなの里のブルワー(ビール醸造士)が試行錯誤して導き出した、よなよなエールの豊かな香りと濃厚な味わいをもっともバランスよく感じられる泡の比率なのです。
そういうわけで、どうかみなさま、
よなよなエールを楽しむ際にはぜひ「9:1」の比率でお楽しみください!
「クイ(91)っと飲む」で覚えると忘れにくいですよ!
泡ってとても奥深い!
いかがだったでしょうか。
ビールの泡は見た目の美しさだけではなく、おいしさにもとっても関係しているのです!
これからは、泡にも着目しながらビールを楽しんでいきたいですね!