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こんにちは!よなよなの里のさあやです。
本日の【よなよなエール大学】は、みなさんからいただいた質問にお答えします!
一つ目は、ペンネーム ひろべさんからの質問です。
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ご質問ありがとうございます!
1限目の講義で説明した通り、ビールには、「エール」と「ラガー」っていう2つの種類があります。
日本で飲まれている99%以上のビールは「ラガー」。
それに対してよなよなの里のビールは、全て「エール」なんです。 -
正確に言うと、ラガーの中の「ピルスナー」というスタイル(種類)のビールが99%を占めているんだけどね。
「エール」「ラガー」っていうのは、本来は、ビールの醸造方法の違い―― 使う酵母の違いを表しているんだ。
「エール」に、ペールエールやポーターがあるように、「ラガー」にも、ピルスナーやボックといった様々なスタイルが存在しているんだよ。▼「エール」の一例
これらの輸入ビールや、よなよなの里のビールは「エール」に分類されます。▼「ラガー」の一例
実は、「ラガー」にも色んな種類があるのです。日本で言う「ラガー」は、専門的には「ピルスナー」と呼ばるビアスタイル(種類)になります。 -
じゃあ、日本で「ラガー」って呼ばれているビールも、専門的には「ピルスナー」って呼ばれるってことですね。
質問の「ラガー…つまり、ピルスナーのシェアが多い理由とは?」について教えてください!
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まずは、ピルスナーの誕生から簡単に話そうかな。
エールが古くから伝統的に造られていたのに対して、ラガーは15世紀に生まれた比較的新しいビールで、ピルスナーは1842年にチェコのピルゼン地方で誕生したんだ。
ピルスナーが世に登場したとき、人々はその色にまず驚いた。当時、ビールはブラウン色のものが普通だったのに対し、ピルスナーは淡い黄金色だったからね。
さらに、エールにはない、ピルスナーのスッキリとした味わいも支持され、一躍大人気になったんだ。▼ピルスナーの誕生
古くから飲まれているエールビールに対し、ピルスナーは1842年に生まれた比較的新しいビールになります。ピルスナーが誕生した後の40年間で、醸造技術が発展し、生産規模と品質が一気に飛躍し、成長するマーケットに目を付けた大手資本が参入することで、安く大量にピルスナーを造れるようになり、世界中に一気に広まった。というわけなんだな。
▼ビール醸造学の発展
安定的にビールを造るためには、ビール酵母の培養も欠かせません。ラガー酵母の純粋培養は、1881年に初めて成功しました。 -
なるほど~。
じゃあ、ピルスナーの方が大量生産に向いているとか、生産がしやすいというのはあるんですか?
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ピルスナーが大量生産に向いている訳じゃないと思うよ。
エールもラガーも基本的な原料もつくり方も同じだからね。ただ、ピルスナーなどのラガーを造るために必要な冷却設備が高価だったり、醸造に長い時間が必要だったりするから、デカい設備でドカンと作った方が効率がいいよね。
その上、ピルスナーは飲みやすくて需要がかなりあるから、大量生産にもってこいって訳なんだな。
大きなビール工場では、20mを超える高さのタンクが屋外にそびえたちます。それから、エールとラガー、どっちが生産のしやすいかなんだけど…
どっちかっていうと、ビールを造る難しさっていうのは、造り手がどの程度のクオリティのものを造りたいかによるよな。
そこそこのビールを造りたいと思ったら、そう難しくないけど、最高に旨いビールを造りたいと思ったら、めちゃくちゃ難しいわけですよ。だから、エールとラガー、どっちが造りやすいかは答えられないなぁ。
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ピルスナー(ラガー)のシェアが高くなった理由は、
・スッキリとした味わいが人々に支持されたこと。
・一定の品質で醸造する技術が確立したこと。
・大規模な設備を用意できる大手資本が参入したこと。その他にも色々あるけど、この辺りが主な理由だと思います。
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二つ目の質問は、ペンネーム ゆみえーるさんからの質問です。
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よなよなエールの飲み頃温度は13℃ですけど、日本で一般的に飲まれているビール(ピルスナー)は、4~8℃で飲まれていますよね。
よなよなエールを、ぬるめの13℃で飲むと美味しいのは何でですか?
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それは、ズバリ「エールのアロマが最もよく感じられる温度」だから!
いつも言ってるけど、エールの命はアロマ。アロマの良し悪しが、エールの良し悪しを決めている。
冷えすぎていると、エールが持つアロマを感じることができないんだ。 -
甘味や苦味と言った味わいも、温度によって変わってくるんだよ。
例えば、同じ炭酸ジュースでも、冷たい時よりもぬるい時の方が甘く感じるでしょ?
そんな風に、甘味は温度が高くなる程強く感じるの。
逆に苦味は、冷たいほど苦く感じるんだよ。私たちが、ちょっとぬるめの13℃で飲むことをおすすめしているのは、ビール本来の甘味・苦味・酸味などなどを味わってほしいからなの♪
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もし、興味があったら、冷蔵庫でキンキンに冷やした「よなよなエール」と飲み比べてもいいかもね。
アロマも、味わいも全然違うように感じると思うよ。 -
エール本来のアロマと、甘味や苦味を味わえる温度が13℃と言うことですね!
「ぬるめが美味しい」のは知っていましたが、なぜぬるめがいいのか、やっとわかりました(笑)
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ゆみえーるさんは、よなよなエール大学の内容が難しいと感じていらっしゃるとの事ですが、うまく説明できず申し訳ありません・・・。
エールやクラフトビールを、最近知った方にも分かりやすいように、話を進めているつもりでしたが、まだまだ講師としての修行が足りませんでしたね(苦笑)
よなよなエール大学を通じて、みなさんに「エールっておもしろい!」って思っていただきたいんです。
初歩的なことだから質問しにくい、と思わずに、どうぞ気軽にご質問ください! -
そうそう。
エールが好きな人が増えれば俺らもハッピー!
気になることがあったら遠慮せずに聞いちゃってください。しょこたんの話が止まらない時もあるけど、その点は温かく見てやってください(笑)
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・・・なぜか「よなよなエール大学」が終了してしまいそうな流れになっていますが(笑)、まだまだ講義は続きます!
読者のみなさまから頂いたご質問にもまだまだお応えしますよ!これからも、みなさまと一緒に楽しくエールについて学んでいきたいので、どうぞよろしくお願いいたします!