こんにちは、よなよなの里のブルワー（醸造士）の「まれみん」です。

本日2月10日から、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」全店で、ワークスエール#18として提供開始になる「ミルクコーヒースタウト」をつくりました！

ワークスエールとは、「ブルワーズチャレンジ」をコンセプトにつくられた、YONA YONA BEER WORKSでしか飲めない「少量・実験的・個性的」なビールのこと。今回は、お店でしか楽しめない、まろやかなコーヒービールに挑戦しました。一杯のビールに詰め込んだ、たくさんの「こだわり」を紹介させてください。

微糖コーヒーのようなやさしい味わいのビール

もうすぐバレンタインデー。バレンタインと言えばチョコレートですよね。今回わたしが開発したビール「ミルクコーヒースタウト」は、その名の通りコーヒーを原材料につかったスタウト（黒ビールの一種）。寒い冬にチョコレートと合わせてもおいしく楽しめる、すこし砂糖を入れたコーヒーのような、まろやかでほっとする味わいのビールを目指しました。

（※スタウトについて深く知りたいかたは こちら ）

なぜ、コーヒーを使ったビールをつくったのか？

それは……コーヒーとビール、どちらも愛しているから！

わたしもそうですが、よなよなスタッフはビールは勿論、コーヒー好きがとても多いんです。中には自宅で豆焙煎をしているスタッフもいるほど！　以前コーヒースタウトの試作をしてみたところ社内でとても好評だったので、今回はバレンタインデーにあわせて、みなさんにもご提供できることになりました。

ミルクコーヒースタウトってどんな味わい？

今回つくったビールのビアスタイルは「ミルクコーヒースタウト」。よなよなの里で販売している「東京ブラック」と同じ黒ビールではありますが、味わいは大きく異なります。

違いの理由は原材料です。今回のビールには、一般的なビールの原材料であるモルト類、ホップ、酵母にくわえて、焙煎したコーヒー豆、乳糖を使いました。

どんな味なのか気になる！　そんなあなたにこだわりポイントを紹介していきます。

こだわり①ナッツを思わせる高品質なコーヒー豆

まずは、今回のビールの原材料の中で一番重要なコーヒー豆についてです。
わたしも大好きな、軽井沢の有名ロースタリーで焙煎された高品質なコーヒー豆を使わせていただきました。コーヒー豆にはたくさん種類がありますが、その中でもミルクと相性のよいナッツを思わせる芳ばしい香りが特徴の中煎りの豆を選んでいます。

コーヒー豆の入れ方にも一工夫しました。コーヒー豆の苦みや香りを抽出するために、細かく挽いた粉の状態のものを二回にわけて使っています。一回目はビールづくりの最初のほうで、主にコーヒー豆の苦みをビールにつけるため。二回目は主に香りをつけるために、発酵中のビールに大きなティーバッグのような袋にいれて漬け込んでいます。

あまり長時間コーヒー豆を漬け込むと渋みや酸味が出すぎてしまうので、引き上げるタイミングには気をつかいました。今回の仕込みの前に小さな設備で試験醸造をして調整はしていたものの、ビールが完成するまで「渋みが強く出てたらどうしよう…」「香りがうまくついていなかったらどうしよう…」と、心配で何度もビールの様子を確認していました（笑）。その甲斐あってか、とってもバランスのよい香りと苦みのビールになってくれたので、一安心しています。

こだわり②微糖コーヒーのような「まろやかさ」

二つ目のこだわりが、ビールの「まろやかさ」。

今回、微糖コーヒーのようなまろやかなビールをつくるために使ったのが、乳糖です。乳糖とは牛乳から精製された糖のことで、ほんのりとした甘みが特徴。単純な甘さではない、ミルキーさを感じられるやさしいを甘みを出すにはぴったりなんです。乳糖由来の味わいは、ナッツを思わせるコーヒー豆の香りとの相性抜群。それだけではなく、ビール自体にとろりとしたテクスチャーが加わり、口当たりもなめらかになりました。

こだわり③お店で味わいが完成する「ハンドポンプ」提供

ここまできたら、とことん「まろやかさ」にこだわりたい…！ということで、ワークスエールとしては初の試みである「ハンドポンプ」での提供に挑戦することにしました。

ハンドポンプとは、炭酸ではなく窒素（ナイトロ）で充填したビールを、井戸の水を汲むのと同じ原理で汲み上げる設備です。ビール自体には炭酸がほぼついていないのですが、ハンドポンプで注ぐとキメ細かい泡が現れます。一口飲むと、まるでラテのような口触りに驚くこと間違いなしです！

お店で注いではじめて完成する、まろやかでやさしい味わいの「ミルクコーヒースタウト」。わたしがどうしても、つくってみたかったビールです。ぜひ、飲んでみてください！

味わえるのは今だけ！限定ペアリングメニュー

「ミルクコーヒースタウト」のためだけに開発された、ペアリングメニュー「濃厚ブラックボール」も同時提供します。ビールの黒さとあわせて、真っ黒なペアリングフードです！味わいのペアリングは勿論意識していますが、視覚的にもペアリングが楽しめるフードは初めての試み！

気になるお味ですが、甘辛いタレに3日漬け込んだクリームチーズに、練り胡麻と竹炭で味付けした黒豚挽肉をまぶした香ばしい一品になっています。クリームチーズの酸味とビールの甘み、醤油やテンメンジャンの甘辛さとビールのコクの相性抜群です。ボールの下に敷いたアーモンドスライスと胡麻、コーヒーの香ばしさのハーモニーも楽しめます。

ミルクコーヒースタウトをじっくり飲みながら、ちびちび食べるのにぴったりです。ぜひ一緒に食べてみてくださいね。

ビール提供情報

ワークスエール#18：ミルクコーヒースタウト
ペアリングフード：濃厚ブラックボール

提供開始：2022年2月10日(木)～最大24日まで
※各店数量限定　なくなり次第終了
対象店舗： YONA YONA BEERWORKS　全店

※まん延防止等重点措置に伴い営業時間が変更になっています。詳細は以下をご確認ください。
https://yonayonabeerworks.com/4198/