
よなよなエールのキャッチフレーズを書こう【後編:入賞コピー発表!】

「コピーライター養成講座」でよなよなエールのキャッチフレーズを考えてきました! 僕のキャッチフレーズが金賞に違いない!
渾身のコピー案提出!
こんばんは、ジンです。
「コピーライター養成講座」に参加(前編)してから、はや2週間。
講師の「武井慶茂 さん」 ヤッホーブルーイングのブランドマネージャー「ごろー」
僕たちに出されたお題は……
<お題>
成人を迎えた人が、最初に家で買って飲むビールとしての
よなよなエールのキャッチフレーズ
仕事の合間を縫ってアイデアを絞り出し続けました。普段からよなよなエールのことを考えまくっている僕。200人の受講生のなかで、圧倒的に有利な位置にいるのは間違いない!
が、しかし、本業のほうで「常習犯」の制作が佳境を迎えていたせいか、よなよなエール飲むシーンを思い浮かべると、出てくるのはこの方の顔ばかり……。

あぁ……! 違う! 欲しいのは20歳の人のイメージ! インパクトが強すぎて頭から離れない!! このままでは良いコピーが考えられないよーーー!!

そう唸っている間にも、刻一刻と締め切りは迫ってきます。
なんとか渾身の3本をひねり出し、期限当日の夜、やっとこさ提出……!! 最後苦しかったけど、きっと入賞間違いなしだ!!
いよいよ入賞コピー発表
~2週間後~
ごろー:ジン、入賞作品決まったよー。
ジン:お! 決まりましたか! 僕は入賞しました? 当然入賞ですよね! 何賞でした?
ごろー:まあ、慌てずに。 銅賞から発表していこうか。ちなみに、200人×1人あたり3本だから、600本のキャッチフレーズから選ばれた、精鋭10本ってことになるね。いいコピーが多くて選ぶのも大変だったよ~。

では、まず銅賞から発表していきましょう! こちらの6本です!
銅賞

ジン:(ふーん。なかなか上手じゃない…)
ごろー:僕のイチオシだったのは、井上純二さんの「まだビールを知らないあなた、パケ買いで正解です。」というコピーだね。よなよなエールのデザインというポイントを伝えられているのと、知らなかったらパケ買いしちゃえば良いというのを、潔く表現しているのが気持ちいいコピーだと思った。
ジン:なるほどー。竹内舞優さんの「あこがれのあの人に、ひとくち近づいた。」というコピーもドキッとしますね。
ごろー:これは講師の武井さんが褒めてたね。「ひとくち」というのが、上手いこと言っているように見えるけど、それ以上に、「年上の憧れの人に近づきたい」という、20歳前後の人の気持ちがうまく表現できているんじゃないかな。
ジン:川村隆一さんの「よなよなエール22歳。先輩、大人っていいものですか?」、毎年よなよなエール〇周年!というプロモーションをやっている僕たちからするとニヤリとするコピーですね。お洒落な言葉遣いだし。
ごろー:今の新成人って、よなよなエールより年下なのか…(遠い目)。さて、続いて銀賞を発表しますよ。銀賞はこの3本!
銀賞

ジン:(あれ?自分のコピーがない…ということは金賞決定!?)
ごろー:岩田萌さん「甘いと思ったら、苦い。大人ってこういうことか。」は、よなよなエールの味の特徴を、人生論までにつなげるという、とても技術の高いコピーです。飲めば、「甘いと思ったら苦い」というのは誰でも書けるけど、大人ってこういうことか。という言葉はなかなか出てこないと思います。
ジン:寺嶋由芙さんはアイドルの方ですよね? コピーライター養成講座に通っている様子を、宣伝会議のニュースサイト「アドタイ」で連載してるのを読んだことあります。
「ハタチ初日、おつかれさまでした。」というのはシーンが思い浮かびますね。記事ではお酒飲まないって言ってるのに、すごいですね…。

ごろー:これは、講師の武井さんのイチオシだったね。確か『成人式だから「乾杯しよう」と呼びかけたくなるところを、あえて違う場面を切り取っているのがいい』って。
ジン:関口倫子さんの「「ひと味違うオトナになりなよ」そんなエールが香ってくるよ。」ですが、よなよなエール(ALE)のエールと、エール(YELL)を送るのエールを掛ける案はいっぱいあったんじゃないですか?
ごろー:あったあった。「20歳にエールを送ります」とかね。そんななかでも、このコピーは、よなよなエールの他のビールとは違う味わいという特徴から、人とは違う大人になりたいよねという、共感できるメッセージ結び付け、それをエール(YELL)として表現したのが良かったです。3つの意味が一つのコピーに入っているんだよね。
ジン:深いですねー。
ごろー:さて、いよいよ、金賞を発表します。
ジン:(ドキドキ…)
ごろー:金賞はこちらのコピーです!
金賞

ジン:おおー!(この1本だけ??)
ごろー:門田恵水可さんのこのコピーは、ふつうのビールとは違うよなよなエールの味わいを、間接的に、しかもビールを飲んだことがない人でもわかるような話で伝えているところが秀逸ですね。
ジン:しかも、買って飲んでみたくなりますね。じゃどんな味なんだって。
ごろー:個人的には、「大人って嘘つきだ。」というところが、20歳になったばかりで、大人とも子供とも言えない微妙な自意識を表現できているのが好きでしたね。
ジン:以上ですか?
ごろー:以上です! おめでとうございます!
ジン:何か忘れてませんか?
ごろー:なんだっけ?
ジン:ほら。あれですよ。渡部翔一さん(ジンの本名)の作品ですよ。
ごろー:ああ、ジンのコピーね。そうそう、武井さんから特別に講評を預かっていますよ。どうぞ。

ジンさんへ。課題提出お疲れさまでした。さて、渡部さんのコピーについての講評です。渡部さんのコピーは、よなよなエールの立ち位置や特徴をうまく言い換えてはいました。そこはさすがだと思いました 。 ですが、ターゲットの共感を考えて伝えるという部分が もう少し欲しかったです。 また頑張ってください。
ジン: また頑張ってください…… これは、まさか落選ということでしょうか…?
ごろー:そういうことですね。
惜しくも(?)入賞せず……
僕のコピーは残念な結果に終わりましたが、普段は考えつかないような切り口のコピーがいくつもあり、とても刺激を受けました。いやぁ、みなさんすごいですね……精進します……。

惜しくも(?)入賞を逃した僕のコピーを見たい方は、直接メッセージください。もしくはイベントでお声がけください。あなただけにこっそり教えます。
あなたもコピーライターになれるかも?
今回一緒に企画を考えてくださった「宣伝会議」では、現在「宣伝会議賞」にて広告キャッチフレーズを募集中! この「宣伝会議賞」は1962年の創設以来、コピーライターの登竜門なんです。クリエイターを目指す方のチャンスの場! もしかしたらあなたもコピーライターになれるかも……!? 僕もリベンジしようかな……。
詳しくはこちらから https://senden.co/
取材協力
宣伝会議: https://www.sendenkaigi.com/
今回の連動企画「よなよなエールのキャッチフレーズを書こう」は雑誌「ブレーン10月号」にも掲載されています。 ぜひ、ご覧くださいね。
