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忙しい人へ。簡単なのに心も満たされる「3品献立」レシピ 料理家・今井真実さん

忙しい人へ。簡単なのに心も満たされる「3品献立」レシピ 料理家・今井真実さん

皆さま、こんにちは。料理家の今井真実です。

突然ですが、皆さん低アルコールビールはお好きですか?

実を言うと、私はけっこう好きです。でもビールの代わりというよりは違う飲み物として楽しんでいます。

今回ヤッホーブルーイングさんから「低アルコールビール」が発売されると聞き、さっそくいただいてみることに。ふむふむ、すいすいいけちゃうかんじなのかしらねえ……とゴクリ。飲んだ瞬間に驚きました。これ、低アルコールなの!?

ヤッホーブルーイングの低アルコールIPA「正気のサタン」

「正気のサタン」エメラルドグリーンに輝くヤギさんが、「ね、びっくりするでしょ!?」とまるで微笑んでいるよう。

思い描いていた味とあまりにかけはなれていました。かわいいパッケージを裏切る、しっかりとしたビールの苦味。香りも華やかでまさにクラフトビール! こんなに美味しい低アルコールビールなら毎晩飲みたくなっちゃう。

そうなのです。「正気のサタン」を知ってからは、きらきらきらっと目の前が明るくなりました。この数日間、実は私お酒を飲んでいなかったのです。

大した話ではありません。ただ仕事を溜めてしまい、夕食後も原稿書きがあるため。あーあ、お台所で頑張ってお料理して、夜の食卓でぷしゅっとやるのが楽しみだというのに。仕方がないとはいえ、これはつまらないものです。

しかし、この「正気のサタン」があれば、大丈夫。その気持ちも満たされました。ありがとう、と思わずつぶやきたくなります。

「正気のサタン」のある食卓イメージ

飲み進めていくうちに、「正気のサタン」に合う献立がむくむくと閃いてきました。

とびきり美味しいのは大前提。普段の夕食は、さっと作れるものがいいわよね、と出来上がったのがこの3品です。我ながら快進撃。

「正気のサタン」の味わいをさらに引き立てるようなごきげんな献立が完成しました。

ナンプラーねぎめし

まずはご飯を炊きましょう。

せっかくだから、おつまみにもなるような一風変わったご飯で、他のおかずを邪魔しないような……そこで思いついたのが「ナンプラーねぎめし」。

一見、白いご飯に見えるでしょう? 食べたら上品な香りと味に驚きます。そんな意外性も、「正気のサタン」にぴったりかも! と上機嫌。

料理家・今井真美さんの「ナンプラーねぎめし」

(材料)2〜3人分

お米 2合 (研いでおく)
水 2カップ
ナンプラー 大さじ2
日本酒 大さじ2
長ねぎ 1本(青いところ落として約70g)

「ナンプラーねぎめし」の材料

研いだお米を、鍋、もしくは炊飯器に入れます。

お水、ナンプラーと日本酒を入れてひと混ぜします。

鍋に入れたお米に調味料を加える様子

長ねぎはみじん切りとぶつ切りの間くらいを目指して切りましょう。だいたい1cmほどの厚さですがバラバラで大丈夫です。

今、改めて自分の切ったおねぎの姿を見て、あまりに不揃いで驚きました。でもちゃんと美味しかったですよ。

長ネギを輪切りにする

お米の上に並べ、普段通りに炊きましょう。

お鍋の場合は、蓋をして中火で熱し、沸騰したら、弱火に切り替え13分熱します。火を止めて10分以上蒸らしたら完成です。

長ネギとご飯を一緒に炊き込む

炊き上がったら、お米をよくほぐし混ぜましょう。湯気の香りがたまりません。なんとも美味しい「ナンプラーねぎめし」の出来上がり。

料理家・今井真美さんの「ナンプラーねぎめし」

エビとアボカドの生姜焼き

「正気のサタン」を飲んだ時に感じた、柑橘のさわやかでいて確かな苦味。

私はグレープフルーツのようだと思いました。柑橘に合うものと考えて思いついたのが、エビとアボカド。ほんの少しスパイシーさがあっても良いかな……穏やかなパンチが欲しいなあと、生姜焼きにしたら大正解!

手順もエビに片栗粉をまぶし、多めの油で焼いて、アボカドとともに生姜みりん醤油に和えるだけ。さっと出来るメイン料理です。

料理家・今井真美さんの「エビとアボカドの生姜焼き」

(材料)2〜3人分 

エビ 14匹(今回は冷凍のブラウンエビを使用)
アボカド 1こ
片栗粉  大さじ1
オリーブオイル 大さじ1と1/2

★生姜 すりおろし 大さじ1強(20g)
★醤油 大さじ1と1/2
★みりん 大さじ2

「エビとアボカドの生姜焼き」の材料

エビの殻を剥き、背に包丁で切れ目を入れて、背わたを取り出します。

私は彩りのためとバリバリ食べるのが好きなのでしっぽを残して殻を剥いていますが、食べやすいように取ってしまっても大丈夫です。

海老の背ワタを取る

海老の背ワタを取る

背わたを取ってから、さらに流水で洗い、キッチンペーパーでよく水気を拭き取ります。

海老の水気をキッチンペーパーでふき取る

水気をしっかり拭き取ったら、片栗粉大さじ1を入れます。まんべんなくエビに付くように、よく和えます。

海老に片栗粉をまぶす

オリーブオイル大さじ1と1/2をフライパンに入れたら、エビも並べ、中火で熱します。

海老をフライパンで焼いていく

エビを焼いている間にアボカドを切りましょう。種を取り、縦に1本横に3本切れ目を入れて反るようにするとさっと皮が剥けます。

フライパンのエビを裏返し、スペースを空けて、アボカドを入れます。

アボカドをカットする

アボカドと海老を炒め合わせる

エビが両面こんがり焼けたら、鍋肌に★の調味料をフライパンに入れます。先に混ぜ合わせておいた方がスムーズですが、火を止めて順番に入れても大丈夫ですよ。

海老とアボカドを調味料で煮詰める

中火でどんどん煮詰めながらゴムベラで優しく混ぜながら絡めていき、汁気がなくなれば完成です。

「エビとアボカドの生姜焼き」の完成図

器に盛り付けて。

なんてフォトジェニック! 艶々なエビとアボカド……とっても美味しそうでしょう?
イメージは高級なお惣菜屋さん。これ、冷めても美味しいんです。

だから多めに作って大丈夫。次の日も楽しみましょう。お弁当にもぴったりです。

料理家・今井真美さんの「エビとアボカドの生姜焼き」

きゅうりの梅オリーブオイル和え

最後にご紹介するのは「きゅうりの梅オリーブオイル和え」。

ピーラーできゅうりをスライスして梅とオリーブオイルを和えるだけ。隠し味にパルメザンチーズを忍ばせます。さわやかなきゅうりの青い香り、フルーティな酸味と、チーズのコク。

さっと出来るのに技あり! ビールに合うおかずです。

料理家・今井真美さんの「きゅうりの梅オリーブオイル和え」

(材料)2〜3人分

きゅうり 1本
★梅干し 1こ(包丁で叩いておく)
★オリーブオイル 小さじ1
★パルメザンチーズ 5g(削っておく)
★鰹節 1パック(約2g)

「きゅうりの梅オリーブオイル和え」の材料

★の材料をすべて中鉢に入れておきます。

きゅうりをピーラーでリボン状にスライスします。きゅうりを横にして1/2ほどの場所から削ると長さもちょうど良いです。

きゅうりをスライサーでカットする

薄くなったら裏返して同じようにピーラーでスライスします。

きゅうりをスライサーでカットする

削ったパルメザンチーズ、鰹節、叩いた梅干し、オリーブオイルを入れた中鉢にきゅうりも入れて、よく和えたら出来上がりです。

料理家・今井真美さんの「きゅうりの梅オリーブオイル和え」

ね、簡単でしょう? 

これだけなのに、なぜかものすごく美味しい。きゅうりのしゃきしゃきの歯触りを楽しんでいると、口の中にいろんな風味が溢れ出します。

そして「正気のサタン」をぐぐっと飲めば、美味しい幸せが胸をいっぱいにします。ナンプラーねぎめし、エビとアボカドの生姜焼きとの相性も抜群です。

料理家・今井真美さんの「きゅうりの梅オリーブオイル和え」

さあ、今日の夜ご飯も完成です。

みんなー席に早くついてー! もう待てなくてコップに「正気のサタン」を注いでしまいました。

今日もみんなよく頑張りました。

いただきます。

「正気のサタン」のある食卓

美味しいねえ、エビの生姜焼きもいいものだねえと、会話も盛り上がります。

「正気のサタン」をぐびっと飲んでは、「こんなに美味しくって、低アルコールなんてねえ」と笑ってしまいます。陽気なお夕飯のひとときです。

そして、ここでなんと嬉しい奇跡が起こったのでした。なんとね、このエビとねぎめしを海苔で巻いて一緒に食べたら、まるで名店の味のような天むすに! 家族で大盛り上がり。

これでまた「正気のサタン」が進んでしまいます。いわば悪魔的な美味しさです。

天むすをつくる

子供たちもはずみがついて、なんでも海苔に巻こうとしちゃう。普通の夜ご飯がなんだかパーティのように。こんな些細なことが嬉しくて楽しくていいなあとしみじみ思います。

このあとは寝る時間。酔いは回っていないから、寝る前に絵本を読んであげましょう。

「正気のサタン」のある食卓

「正気のサタン」があれば、いつだって、満たされる。お酒を我慢する日じゃなくても、この美味しさを求めて、「正気のサタン」を選びたい。

今だって、この原稿を書き終わったら、もう一度エメラルドグリーンの美しい缶を冷蔵庫に取りに行くつもりです。

どんな時だって乾杯できる。どんな時も、正気のサタンが喉を潤してくれる。

私の中に、新しい幸福の時間が出来ました。

(おわり)

撮影:今井裕治

この記事を書いた人:今井真実(料理家)

料理家・今井真美さん

「これだけで、こんなに美味しい!」と小さな喜びを感じられ、作った人が楽しく嬉しくなる新しい家庭料理を提案。キャンプで燻製をしたり塊肉を焼くのが一番のストレス解消法。料理教室を10年以上開催してきたが、現在はオンラインを中心にレッスンを行っている。神戸市生まれ。 Twitternote

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