【お父さんレンタルレポート】美味しいコーヒーを淹れよう!~mocaお父さん編~
こんにちは!お父さんレンタルの企画者「こんどぅー」です。依頼者の方にさえ「謎企画ですよね」と言われたこの企画、堂々のレポート第2弾です!
「もっと父の日を盛り上げたい!」
そんな思いで、4月から父の日を盛り上げはじめた「父の日盛り上げ隊」。
もうすぐ父の日間近ですが、みなさん、お父さんへのプレゼントはもう用意しましたか?(忘れてたっ!という方はよなよなの里のギフトも要チェック!)
父の日を盛り上げるために始めた目玉企画「お父さんレンタル」。
各所でジワジワ話題になっていると聞きました。いやはや嬉しい!嬉しい限りです!
そもそも「お父さんレンタル」とは?
「お父さんレンタル」は、ヤッホーブルーイングのお父さんをレンタルして、お客様がしてほしいことを何でもお願いできるサービスです(現在は受付を終了しています)。
お客様からのお願いを受け止めて、できるかぎりご要望にお応えしながら、ヤッホーのお父さんが皆様に「エール(応援)」をお送りする!そして私たちがつくっている「エール(ビール)」をお贈りする!という企画になっています。
母の日に比べて、父の日ってなんだか忘れられがちですよね……。
だからこそ、ヤッホーブルーイングの個性的なお父さんをレンタルしてもらうことで、まずは「お父さん」という存在に興味を持ってほしい!そして「お父さん」のことを考えるきっかけにしてほしい!
そんな想いでこの企画を始めました。(僕たちの「お父さんレンタル」に懸ける思いを詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧くださいね。)
気になる!お父さんへのご依頼内容は?
今回出動するレンタルお父さんは「moca」(写真左端)。
mocaは、ビールへの愛はさることながら、“カッピング”という利きコーヒー選手権で全国優勝したこともあるお父さん。ビールとコーヒー・二刀流の使い手なんて、めったにいるもんじゃありません。
そんなmocaお父さんが、今回お応えするご依頼はコチラ!
……なんて素敵な旦那さんなんだ…………。
mocaが大きなバッグに器具を詰め込んでいくのを見ながら、依頼者さんにも奥さんにも楽しんでもらえるといいな……と、一人で妄想するのでした。
出会い、それは緊張の一瞬
お子さんがふたりいらっしゃるご家庭なので、奥様に美味しいコーヒーを飲んでもらうため、今回は、なんと依頼主さんのご自宅に直接お伺いすることに!
マンションに到着したmocaも、どこなく緊張の面持ちです。
かと思いきや、「インターホンを押す写真は要らない?」とカメラマン(僕)をサポートしてくれました。そう、mocaはいつでも気遣いを忘れない、素敵なお父さんなのです。
緊張しながら「お父さんレンタルで来ました、ヤッホーブルーイングです!」と伝え、エレベーターに乗り、事前に教えていただいた部屋へと向かうと……。
あっ!!!
依頼主である「る~」さん(37)が、扉の前で待っていてくれました!
る~さんは、ヤッホーブルーイングファンの主催イベント「ファン宴」の企画・運営にも携って下さっている方。別の企画「ビールと私と、」にも出演してくださったことがある、定期宅配「ひらけ!よなよな月の生活」会員さんです。
とはいえmocaとはほぼ初対面。なんなら僕もほぼ初対面。
緊張することには変わりありません。
どんなお話が聞けるんだろう?
僕たちはる~さんをしっかり応援できるかな?
mocaお父さんの魅力は、る~さんにちゃんと伝わるかな?
若干ドキドキしながら、る~さんに誘われるがまま、室内にお邪魔させていただきました。……んっ? 何やら、焼けたお肉のいい匂い……。
お手製ローストポークをかたわらに
なんと!
る~さん、お手製ローストポークを作って待っていてくれました!!
「父の日限定アンバーエールにはローストポークが合うって読んだから」と、お手製ローストポークとグレイビーソースをふるまってくれました。
すごい。すごすぎる。さすがは誰もが認めるよなよな料理部員……。
こりゃもう待ちきれない!乾杯!
そして早速ローストポークをひと切れ。
気になるお味は……
ウマイッ!!
噛むごとにじゅわっとあふれ出す肉汁、肉汁から作った濃いめのグレイビーソース、アンバーエールに合わないわけがありませんでした。アンバーエールのホップの香りが引き立つふしぎな組み合わせ。こりゃすごい。
そして偶然にも、同じ大学の先輩・後輩関係だったことが発覚。
る~さんが1年生のときにmocaが4年生、なんとキャンパスも学部も一緒。ここで一気に打ち解けて、ふたりとも表情がやわらかくなりました。共通の知り合いがいると親近感がわくものですよね。よかったよかった。
憧れがあるからこその、戸惑い
では、早速レンタルの本題に移りましょう。
る~さんに事前に伺っていた依頼内容は、最近仕事の内容がガラッと変わって戸惑っている点についてアドバイスをもらいたいというものでした。
これまで10年ほど、研究開発に携わっていたる~さん。会社から表彰されるほどに活躍されていましたが、現在の上司に声を掛けられ、2年前に資材調達の部署に異動したそうです。
「ずっと研究職でやってきたけど、今はお客様対応が中心。工場周りや供給絡みのことをするようになって、ラボ時代とのギャップに戸惑いがあるんです」と言う、る~さん。
自分自身が戸惑う中で「お父さんレンタル」企画を知り、ヤッホーブルーイングのジョブローテーション制度に着目。自分と同じ境遇の人に話を聞いてみたい!という思いから、mocaにレンタル依頼を送ることにしたそうです。
そんなる~さんに「僕も前職で商品開発を担当していたんです」と話し出したmoca。
縁あってヤッホーブルーイングに転職してからは醸造の調達部門を任され、現在は経営企画(設備+経理)のユニットディレクターを務めています。
「でもモノづくりへの憧れもすごくあるんですよね」と、る~さん自身の悩みにも深く共感したうえで、mocaは「る~さんは上司の人に、ここ(異動先での仕事)を知った上でモノづくりに戻ってさらに活躍して欲しい、と思われているんじゃないかな」と切り出しました。
「無駄なことなんて何ひとつない」
「ラボという閉ざされた空間から、もっと高く広い世界を飛び回ってもらいたい……って、上司の人も感じたんじゃないでしょうか。長年モノづくりをしていたからこそ、お客様に伝えられる商品の価値もあるだろうし」。
mocaが言うと、る~さんも「それは確かにあるかもしれない」と納得。
人と会ったり、誰かとお話しすることがもともと大好きなる~さん。内定者懇親会やインターン、さらには接待など、“誰かと話す”仕事がよく回ってくるんだそうです。
「ラボから出てみて、変わったことはありますか?」と問うmocaに、悩みながらも「自分にはまだまだ知らないことが多かったんだな~と……」と笑う、る~さん。
「今までは“いい製品を作ってお金を生めばいい”という考えだったけど、間接部門に来てからガラッと変わりました。モノをいじらなくなった分、人をすごく見るようになりましたね」。
モノづくりを主軸に置いた大学を出て、開発職に就いて、間接部門へ。
同じ道を辿ってきたから感じるものもあるのでしょう。
「間接部門は自分が目立つ部署ではないけど、役に立つ部分も多いですよね」と言うる~さんに、mocaも「間接部門は“いるだけでお金が出ていく部門”でもあるけど、」と続けました。
「でも、自分が動くと会社が動くぐらい大きな仕事だらけだし、社外のネットワークはすごく広がる。間接部門だって、やりがいしかないんですよね」。
やりたいことは追いつつも、重要なのは“いろんなことを経験すること”だと語るmoca。
前職でのこと、ヤッホーブルーイングに来た頃の困惑、調達業務でアメリカのホップ畑に訪問したときの感動……その後も実体験を交えながら、る~さんと深い話を繰り広げました。
最後には「上司に“こいつなら全体を見れるポジションにいかせてもいい”と思ってもらえたのかな~!」と口にしたる~さんの背中を、mocaも「きっとそうですよ!」と後押し。
「無駄なことなんて何ひとつないんですよ!」
勢いよく言い切ったmocaに、る~さんも、僕も、おおーっと思わず拍手。
この言葉、救われる人も多いんじゃないでしょうか。mocaお父さんからのありがたい一言、いつか悩むときがあったら思い出してくださいね。僕も忘れず生きていこう……。
美味しいコーヒーを淹れましょう
mocaから名言が飛び出たところで、2つめのご依頼に移りましょう。
妻に美味しいコーヒーを飲んでもらいたいので、家でも出来る美味しいコーヒーの淹れ方を教えて欲しい!というオーダーに、mocaが持参した道具がこちら。
コーヒーミル、計量カップ、ドリッパー&サーバー、ペーパーフィルター、計り、ドリップポット。
そしていちばん重要なのがコーヒー豆。
mocaは「豆は何よりも鮮度が大事!」と断言しました。
ビールに比べると、ヒトの力よりも原料の力の影響が大きい飲み物なので、コーヒー豆がまずかったらどうにもならないんだそうです。だから、皆さんもまずは新鮮なコーヒー豆を用意してくださいね。
「焙煎してから2~3日目が私的には好みです。長くても1~2週間の内に飲み切るのがおすすめです」と言いながらmocaが取り出した豆は、お父さんレンタルのためにmocaが焙煎したエチオピア産のもの。コーヒーの銘柄で言う、“モカ”コーヒーです。……かけてきましたね。
ちなみに「羊屋珈琲」のロゴもmocaオリジナルです。(!?)
今日mocaが持ってきたのは、前職で先輩にもらったというザッセンハウスのコーヒーミル。
美味しいコーヒーを淹れるなら“挽きたて”の豆を使うのもポイントなので、できればミルを入手してほしいとのこと。
手挽きのコーヒーミルは2~3千円、電動で性能が良いものだと2~3万円ほどしますが、moca曰く「毎朝美味しいコーヒーを飲めると思えばプライスレス!」。
ミルにコーヒー豆を入れて……
ゴリゴリゴリゴリ!
ミルの取っ手をぐるぐる回し、コーヒー豆を挽いていくる~さん。途中でる~さんの娘さんも挑戦しましたが、とっても上手に挽けていましたよ!グッと力を込めなければいけないので、親御さんが隣で見てあげると安心です。
挽き終わったら、いよいよコーヒーを淹れていきましょう。
沸かしたお湯をドリップポットに注げば、準備は万端です。
ドリップポットがあったほうが綺麗にお湯を注ぐことができるので、ぜひこちらも購入してくださいね。初心者の方には先が細くなっているものが注ぎやすくておすすめです!
身体の中心軸がブレないよう、mocaはいつも立った状態でコーヒーを淹れます。
まずは少量のお湯を注ぐ“蒸らし”の工程から。
初めから一気にお湯を注いでしまうと、コーヒー豆の表面から空気がうまく抜けず、しっかりと成分を抽出することができません。そのため、最初に少量のお湯でコーヒー豆とお湯をなじませてあげる“蒸らし”の工程が大事なんです。
30秒ほど蒸らしたら”本抽出”の工程に入ります。粉の中心から少しずつ円を拡げていくイメージで、ゆっくりお湯を注いでいきましょう。リビングに広がっていく、コーヒーの良い香り……!
「コーヒーって、最初に酸味や甘味が抽出されやすくて、だんだん苦味や渋味が出てくるようになるんですよ」と言いながら、mocaが取り出したのはごくごく普通のティースプーン。淹れ終わった直後のコーヒーポットに突っ込んで、くるくると攪拌し始めました。
「抽出したあとにはこうして攪拌してやって、味が均一になるようにしてくださいね」。
る~さん宅のカップにコーヒーを注いで……
お父さん特製コーヒー、完成です!
お父さん特製コーヒーのお味は!?
取材のようすを見守ってくださっていた奥様とる~さんで、乾杯!
さあ、mocaが淹れたコーヒーのお味は……?
「うん、おいしい! クリアですね」と頷く奥様。
よかった!!僕もなんだか一安心です!
「いつも自分が淹れているのは雑味がある気がする」と、隣でる~さんも頷いていました。
さらに「こっちでも飲んでみてください」と言いながらmocaが差し出したのが、ビールグラスの名門・シュピグラウ社製のチューリップグラス。誰が予想したでしょうか、ビールグラスでビールではなくコーヒーを飲む日が来るだなんて!
不思議そうな表情でチューリップグラスを受け取った、る~さん。
「……すごい!なんだこれ!!」と言いながらこの表情に。
る~さんからグラスを受け取って試した奥様も、「えっ!香りが全然違う!」と驚いておられました。
シュピゲラウ社製のグラスは口元の部分がすぼまっているので、香りが集まりやすいんです。
「こういう楽しみ方もね、アリですよね」と笑うmocaに、る~さんはスッキリした表情で「今日は目からうろこがいっぱいでした……!」なんて返してくれました。
僕にとっても目からうろこがポロポロ落ちた1日でしたが、依頼者のる~さんにもそう言ってもらえるとは。「お父さんレンタル」企画者、本当に感無量です。
この企画、やっぱり始めて良かったなあ……。
お父さんから「エール(ビール)」のプレゼント
お父さんからエール(応援)を送って、エール(ビール)をお贈りするお父さんレンタル。
最後に、mocaから「父の日お試しセット」をお渡ししました。
父の日限定醸造「アンバーエール」も入っている、父の日お試しセット。
時折「お父さんレンタル」という謎企画を思い返しながら、今度は奥様と一緒に、ゆっくり飲んでいただけると嬉しいです。
ご自宅の前で、頑張るお父さん2人のツーショット!
る~さん、今後もそのトークスキルをフル活用しながら頑張ってくださいね。mocaお父さんとこんどぅーも、陰ながらエールを贈り続けます!フレー、フレー、る~さん!
お父さんレンタル<mocaお父さん編>いかがだったでしょうか?
このレポートを読んでくださったみなさまをも、勇気づけられたなら嬉しいです。
このお父さんレンタルレポートは全4回でお送りします。
次回の<ろくもんお父さん編>もどうぞお楽しみに!
(おわり)
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