
一度でいいから食べてみたい!永遠の憧れ「ジブリ飯」とビールで晩酌しませんか?
皆さんこんにちは、よなよなスタッフの「らう」です。
おいしいもの好きが高じて、普段は「よなよな料理部」で試食係に徹したり、料理部員の皆さんに「あれ作ってください!」とお願いしたりしています(ちゃんと記事制作もしていますよ!)。
なかなか外出できない昨今、休日におうちで映画を観る機会が増えました。ビールをゆったり飲みながら、オススメしてもらった名作を週3~4本のペースで観ているのですが、映画を観ていて思うことがひとつ。
それは……

カリッカリに焼いたホットサンド、綺麗に盛り付けられたフレンチ、見るからにふわふわのチーズケーキなど、映画飯(えいがめし)はどれも魅力的。「これ、ビールと一緒に食べたらおいしいだろうな…」と思ったことも、一度や二度ではありません。
そこで!
おうち時間がたっぷりある今、実際に映画飯を作ってみました!
夏休みといえばジブリ、ジブリといえば夏休み。
ということで、今回は映画飯の中でも「ジブリ飯」から選びました。
映画の世界観に浸りながら、ゆったりビールを飲んで、映画に出てくる料理を食べる……そんな最高の休日、一緒に楽しんでみませんか?
魔女の宅急便「ニシンのパイ」
ジブリ飯で有名なものといえば、やっぱり『魔女の宅急便』に登場する「ニシンのパイ」。おばあちゃんが作ってくれた「ニシンとかぼちゃの包み焼き」を、ずぶ濡れになりながらも届けたキキ。けれど届け先の女の子は「私このパイ嫌いなのよね」と言って、バタン!と扉を閉めてしまいます。
一体どんな味なんでしょう?
かわいい魚の絵が描かれたパイ、女の子が言うほど微妙な味なのでしょうか。
ちなみにニシンのパイの元ネタは、イギリスの「スターゲイジー・パイ(Stargazy pie)」だと言われています。パイから魚の頭が突き出ているシュールなパイ。魚たちが星空を見上げているように見えるから、という理由でこの名が付けられたようです。
60分間格闘した結果、完成したパイがこちら。
中身はホワイトソース、マッシュしたかぼちゃ、そして肝心のニシンです(不格好なのはおゆるしください……)。
ホワイトソース・かぼちゃ・ニシン、不思議な組み合わせですが意外とおいしい!ニシン特有の生臭さも、タイム等のハーブを振って焼いていたおかげで、ほとんど消えていました。ホワイトソースとかぼちゃは甘く、そこにニシンのほろ苦さが加わって……ちょっと大人な味わいに。
甘味とほろ苦さが際立つニシンのパイには「東京ブラック」がぴったり。
モルトの甘味を感じた後にスッとロースト香や苦味が顔を出すので、ニシンのパイのホワイトソースを欲してまたフォークに手が伸びます。
こどもには楽しめない、大人ならではの楽しみ方ですね!
借りぐらしのアリエッティ「クリームシチュー」
『借りぐらしのアリエッティ』といえばビスケット。ですが、アリエッティと両親が食卓を囲むシーンもとっても印象的ですよね!
大きなカンパーニュと一緒に添えられるのが、ミルクスープのようなクリームシチューのような料理。かき混ぜるとトロッとしていてとってもおいしそう。アリエッティ達も手に入れられそうな材料で、想像しながら作ってみました!
ほうれん草とニンジンを入れて作ったクリームシチューがこちら。
クリームシチューのルーを使いながら、牛乳を多めに入れることで、劇中に出てくるミルクスープのような雰囲気を再現してみました。(この絶妙な雰囲気を出すために調整を重ねたのですが、写真だと、液体の粘度が伝わりませんでした……笑)
ほうれん草とにんじんのほか、じゃがいもと鶏むね肉も入れて、ビールに合うようなディナーメニューにアレンジしています。
いろんなクラフトビールと食べ合わせてみたところ、よなよなエールが一番ピッタリ合いました。
ミルクスープをイメージしてつくったので、意外とさっぱりしていてビールとも合う!煮込んで牛乳に溶け込んだにんじんのやさしい甘味と鶏肉のうまみが、よなよなエールの柑橘系ホップのフレーバーと好相性です。水曜日のネコだと甘ったるく、東京ブラックだともったりしてしまったのですが……よなよなエールは絶妙なバランスでした。
朝は映画のシーンのようにパンと合わせて朝食として、夜は夕食にビールと合わせて。ペアリングによる味わいの変化を楽しんでみるのも楽しいかもしれません。
カリオストロの城「ミートボールパスタ」
正確には「ジブリ飯」というよりも「宮崎駿監督作品飯」ですが、名作『ルパン三世 カリオストロの城』のごはんも欠かせません。
特に印象的なのは、ルパンと次元がとある相談事をしながら食べていた「ミートボールパスタ」。ごろごろっとした大きめのミートボールにトマトソースを合わせたパスタが、おいしくないわけがない!
というわけで作ってみました。
たっぷりのトマトと、にんじん、赤パプリカも入れて、あのシーンのような「赤い」ミートソースを再現!(ミートボールにもピューレ状にしたにんじんを入れてみましたが、果たしてこれで赤みに変化はあったのでしょうか……?笑)
食べ応えのあるお肉、そして甘味と酸味が感じられるパスタには、やっぱりよなよなエールが合いました。パセリを多めにトッピングすれば、さらに、よなよなエールの香りを引き出す味わいに!
普段は「茹で時間よりちょっと早めにお湯からあげて、アルデンテに……」「こってりめのパスタはお腹がもたれてしまうから、パスタの量は少なめに……」なんて考えてしまいますが、今回ばかりはそんな邪念は無視!とにかくたっぷりしっかり茹でて、劇中のミートボールパスタを再現することに徹しました。
できあがったパスタは、なんだか懐かしい味。ビールと合わせてペロリと完食してしまいました。少し手間はかかりますが、映画の雰囲気に浸れること間違いなしの一皿です。
・・・・
いかがでしたか?
気になる「映画飯」を実際に作って食べれば、とっても楽しい休日になること間違いなし。食べたことのない料理が出てきたら、ぜひ想像をふくらませて、実際に作ってみてください!
今週末も、いい休日になりますように。
(おわり)
