ビールメーカー直伝!ぬるいビールを最短で冷やす方法 【真夏日にガチ検証した結果】

ビールメーカー直伝!ぬるいビールを最短で冷やす方法 【真夏日にガチ検証した結果】

夏ですねー! 毎日暑い。ビールがうまい。

いやー、今日も一日疲れた。よく頑張った。お風呂にも入ったし、よーしビールを……あれっ! ヤバイ! 冷やしてなかった!!!

こんなこと、ありませんか?


こんばんは、よなよなスタッフの「まりも」です。
私は、冷えていないビールを片手に唖然としちゃう瞬間、よくあるんです。
冷やし忘れのときもあれば、買ってきてすぐに飲みたいのに、夏の炎天下、スーパーからの帰り道でぬるくなってしまっているなんてこともしばしば……。(たまらず帰路でぷしゅっとあけてしまったりしますが、本当は買った焼き鳥と一緒に家で乾杯したいんだよお……)

だからよく、ビールをすぐに冷やす方法ないかな、と調べるのですが、ネット上に出ている情報、なんだか記事によって結構ブレがありませんか?
結局のところ、氷がいいのか冷蔵庫がいいのか? 何分やればいいのか? 塩は入れるのか?

ビールを簡単に冷やす方法に使用するツール(紐や氷など)を用意している様子

……ということで今回、ビールの冷やし方を本気で知りたい私が、巷にあふれているあの説が本当なのかどうか、真夏日に汗だくになりながら本気で大検証しました! 実体験に基づいていない情報は一切なし。常温ビールを飲み頃温度にする方法を本気で知りたい方、必見です!
 

検証条件は、「真夏日の室内」

外気温は33℃、温度計は29.8℃を示している

今回の検証は、「外気温」と、冷やしはじめる前のビールの液温によって、結果が大きく異なります。お試しいただく際は、その点にご留意ください。

検証日と検証場所:真夏日の、冷房のない室内

この記事の需要が最も高いであろう、「真夏日(最高気温が30℃を超えた日)」に検証を行いました。
※最高気温が25℃を超えた日を「夏日」、35℃を超えた日を「猛暑日」と呼びます

外気温は32℃、ビールの液温は28℃を示している

検証した時の外気温:32℃
冷房のない部屋で自宅保管していたビールの温度:28℃



32℃……! 我が家のネコも、冷たいアルミプレートに張り付いて離れないぐらいの暑さです。

自宅で飼っているネコが暑さでダレてしまっている様子


ちなみに、「夏日(外気温28℃)」だった別日に同じ条件で液温を測ったところ、25.7℃でした。
外気温と自宅保管の液温では2~4℃差があるようです。少しでも早く冷やしたい方は、冷房の効いた部屋や、冷暗所で保管することをおすすめします。

「夏日(外気温28℃)」だった別日に同じ条件で液温を測ったところ、25.7℃でした。

今回の検証で目指す液温:13℃

今回検証するビールは「よなよなエール」。私たちがおすすめしているよなよなエールの飲み頃温度は、「13℃」です。そのため、今回は13℃を目指して検証していきます!

よなよなエールをグラスに注いだ写真

「冷凍庫」で冷やすのはNG!

すぐに冷やしたいときに真っ先に思い浮かぶのは、「冷凍庫」ですよね。正直に言うと、私も入社前は冷凍庫に入れてしまうこともしばしばありましたが……これは、避けてください!

避けるべき理由はふたつあります。
ひとつめの理由は、ビールの炭酸ガスが凍ると体積が増し、缶が破裂するリスクがあるため。「でも、今まで破裂したことないし……」と思われる方もいらっしゃると思います(私も過去破裂したことはありません)。
ですが、もうひとつ冷凍庫を避けた方がよい理由が。ビールを保管する温度が低すぎると、寒冷混濁(ビールに含まれているポリフェノール等が白濁してしまう現象)が起き、ビールの風味がおちてしまうためです。

そのため今回は、冷凍庫以外の方法で検証していきます!

【1分強】とにかく最短で冷やしたい!

今回、長年急冷ツールの開発に取り組んできた有識者にもお話を聞きながら検証しましたが、プロも認める最速の冷やし方はやはりこれでした。

用意するもの

氷、缶と氷が入る入れ物 、塩(あれば)を用意します

・氷
・缶と氷が入る入れ物
・塩(あれば)

よく水を入れている方がいらっしゃいますが、有識者曰く「水を入れる理由は、缶を転がしやすくするためなので、水はあってもなくてもOK」とのこと。
実際、真夏日ですぐに氷が溶けたので、水が無くてもよく転がりました。

また、塩がなくても成立します。塩が無い場合、下の結果よりも15~30秒ほど長く転がせばほとんど結果は変わりません。塩を入れる理由については、この記事の「プロが解説する冷えのメカニズム」の章でご説明いたします。

方法

①ボウルに氷を入れ、塩をかける。

②ビールを、氷の上に横向きに寝かす。

ビールを、氷の上に横向きに寝かす。

③氷の上で、ビールを素早く回転させる

※ 缶を写真のように横向きに寝かせて水平に回転させれば、開栓時に噴き出さないのでご安心ください

氷の上で、ビールを素早く回転させる

※回転方法はこちらの動画でもご覧いただけます!

検証結果

【2分】

なんと、2分で5.7℃! 超~キンキンです。
※日本で主に流通している「ラガービール(ピルスナー)」の飲み頃温度は6~8℃

2分で5.7℃


【1.5分】

それなら、30秒縮めるとどうか……?
えええ! 1.5分でも、8.6℃!

1.5分で8.6℃

かなり冷たい温度で飲みたい方は、1.5分で十分ですね。
ですが、今回の目標は13℃! 再度検証していきます。



【1分】

1分まわしてみたところ、15.3℃! 絶妙にぬるい……!

1分で15.3℃


ということで、結論。
真夏日の室内で、常温ビールを13℃まで最短で冷やす方法は、1分強~1.5分弱、「塩をかけた氷の上でまわす」です!

裏技紹介

「塩をかけた氷の上でまわす」方法の難点は、自分の手がキンキンになってしまうこと。そんなデメリットをカバーする裏技が、「缶にひもを巻き付けて、ひもを引いて氷上でまわす」という方法です。ひもを引くだけなので、手が濡れることもありません。

缶にひもを巻き付けて、ひもを引いて氷上でまわす

ただ、室内が暑かったせいか、私は手の冷たさは気になりませんでした。むしろ気持ちいいぐらいでした(笑)。ひもは真夏以外の時期で活躍する裏技かもしれません。

【1時間】ラクして冷やしたい!

そもそも、冷蔵庫で普通に冷やした場合、飲み頃温度になるまでどのくらい時間がかかるのでしょうか?
よく紹介されている「水にぬらしたキッチンペーパーを缶に巻いて冷蔵庫に入れると冷えやすい」という方法と比較して検証してみることにしました。
※冷蔵庫の設定温度や、環境にもよります。我が家の冷蔵庫は冷えレベルを「中」に設定しています。

水にぬらしたキッチンペーパーを巻いた缶(左)と、通常の缶(右)

用意するもの

キッチンペーパー(切り取り線2枚分ぐらい)と缶を用意する

・キッチンペーパー(切り取り線2枚分ぐらい)

方法

キッチンペーパーを水で濡らして軽く絞り、缶に巻いて、冷蔵庫に入れるだけ!

キッチンペーパーを水で濡らして軽く絞り、缶に巻く

検証結果

【10分】

ネットサイトなどでよく紹介されている時間は「10分」だったので、冷蔵庫に入れてから10分後に取り出してみました。

あれっ……!? 20.4℃……!?

10分で20.4℃

有識者曰く、「キッチンペーパー巻きには即効性はないんですよ。10分で冷える、などとうたっている記事は、ご自身で試されていない可能性が高いです」……なるほど。ちなみに、なぜ冷えないのかはこの記事の後半でご説明します。

ということで気を取り直して。


【1時間】

1時間経ったので、通常の缶ビール(写真左)とキッチンペーパービール(写真右)で温度を比較してみます。

通常の缶ビールは、16.7℃でした。やっぱりまだぬるいです。

通常の缶ビールは、1時間で16.7℃


キッチンペーパーを巻き付けたビールは……12.8℃!!! ほぼ、飲み頃の13℃!!!

キッチンペーパーを巻き付けたビールは、1時間で12.8℃

キッチンペーパーは即効性はありませんが、「ラクしてなるべく早く冷やしたい」方にはピッタリの方法! お風呂あがりに飲みたい、とか、ご飯をつくっている間に冷やして夕飯の時に飲みたい、というシーンにおすすめです。

さらにすごいのが、キッチンペーパーを巻いた缶ビールの保冷時間。グラスに注いだビールは数分で29℃まで上昇してしまいましたが、キッチンペーパーの方は1時間経っても22℃。巻きっぱなしにするだけでも保冷力があることがわかりました!

【2時間】

通常の缶ビールは、冷蔵庫に入れてから2時間で13.1℃になりました。

通常の缶ビールは2時間で13.1℃


ということで、真夏日にラクしてなるべく早く、常温ビールを13℃まで冷やす方法は「水にぬらしたキッチンペーパーを巻いて、1時間冷蔵庫で冷やす」です。

【3分強】簡単にすぐ冷やしたい!

氷回転はちょっと面倒だし、かといって冷蔵庫で1時間も待てない……なにか方法はないのか……と考えあぐねて思いついたのがこちらの方法。

用意するもの

カップタイプの氷

・カップタイプの氷 ※氷と缶が入る容器であればなんでもOK
・塩(あれば)

方法

①カップタイプの氷の真ん中に缶ビールが入るよう、不要な氷を抜く

②氷に塩をかけ、真ん中にビールを挟む

氷に塩をかけ、真ん中にビールを挟む

冷えに偏りがないよう、なるべく缶の上から下まで、全方位に氷を密着させるのがポイントです。

検証結果

【10分】

そんな早く冷えないか。と思いつつ、「そうだったらいいな」という希望を込めて10分で計測。
って……えっ!? 4.9℃!?!? キンキンの領域を通り越してしまいました。
予想を大きく上回る効果に大興奮の私。

10分で4.9℃

【5分】

今度は5分。すると、5分でも8℃に!

5分で8℃

【3分】

おおー! まわさなくても、たった3分で13℃!!

3分で13℃

ただし、計測上は何度トライしても13℃なのですが、体感では他の検証方法の13℃よりも若干ぬるい気が。気持ち、長めに冷やしておくのがよさそうです。(これには理由があります。記事の後半でご説明します)


氷と入れ物さえあれば、放置しておくだけでたった3分強で飲み頃温度になることがわかりました。他の入れ物でもよいのですが、このカップ氷のサイズが冷蔵庫でも邪魔せずちょうどよいので、今後のために捨てずにとっておくことにします。そのくらい便利です。とってもおすすめ!

そもそも、なぜ冷える? プロが解説する「冷えのメカニズム」

暑い日のよなよなエール

ここまでご紹介した冷やす方法にはすべて、「熱交換の原理」が関係しています。

キンキンに冷えているビールも、放っておくとぬるくなりますよね。これは、冷えている液体が外気温と一定になろうとするためです。見方によっては、冷たいビールが、部屋を「冷やそうとしている」ことになります。

逆に、ぬるいビールを冷やすためには、冷たいものをビールに接触させることで、液体を冷やそうとする力を利用します。この力を効率的に利用するほど、ぬるい液体は早く冷たくなっていくのです。

氷の上でよなよなエールを冷やす様子

ビールをただ冷たい場所に置いておくよりも、冷たい場所で液体をぐるぐるまわした方が、対流が良くなり効率よく冷えます。お風呂のお湯も、かき混ぜると、効率よく全体が温まりますよね。そのため、最短で冷やすためには「氷の上でまわす」方法が最も早く冷えるのです。

氷に入れて冷蔵庫で冷やす方法も効率よく冷えましたが、「はかった温度よりも体感としてぬるかった」と記載しました。これは、中心部分が冷えきっておらず、口に運んだときにキンキンの部分とぬるい部分がまざって、温度計が触れた部分の温度よりもビール全体の液温は少し高い温度になっていたためだと考えられます。

氷のパックでよなよなエールを冷やす様子

また、塩を入れるとビールが冷えやすくなるのも、熱交換の原理によるものです。


雪国のみなさんは、雪の日の前日、道路に「塩化カルシウム」がまかれている光景を目にされると思います。これは、塩化カルシウムが早く雪をとかしてくれるからですよね。

早く溶けるということは、氷の冷たいエネルギーが早く外に出て行ってくれている(早いスピードで周囲を冷やしている)ということ。塩化カルシウムは、その効率を高める役割をしてくれているのです。塩化ナトリウム、すなわち「塩」も、塩化カルシウムとほぼ同じ性質を持っています。

ただ、塩をつかうことでひとつ難点が。塩を使って冷やすと缶に塩がついてしまって、ビールがちょっとしょっぱくなってしまうんです(笑)。塩を使うときはグラスに注ぐか、屋外では缶の口元を拭いてから飲むことをおすすめします!

【検証結果まとめ】ぬるいビールを最短で冷やす方法

検証した時の外気温:32℃
冷房のない部屋で自宅保管していたビールの温度:28℃
目指した温度:よなよなエールの飲み頃温度の13℃

  • とにかく最短で冷やしたい人は?

ボウルに塩をかけた氷を入れ、その上に横向きに缶を乗せて1分強まわし続ける!

  • ラクして冷やしたい人は?

水に濡らしたキッチンペーパーを缶に巻き、1時間冷蔵庫に入れる!

  • 簡単に、すぐ冷やしたい人は?

カップタイプの氷を利用。カップの真ん中に縦向きに缶を入れ、まわりに塩をかけた氷を密着させる。冷蔵庫に3分強入れる!

今回はぬるいビールを冷やす方法をご紹介しましたが、本当は手間をかけずにビールを冷やしておけるといいですよね。ビールの保管・冷蔵方法については、 こちらの記事 でご紹介しています。

ビールの「飲み頃温度」って?

この記事をご覧になって、そもそも「飲み頃温度」ってなんだ? と思われた方もいらっしゃると思います。

実はビールは、「キンキン」が最強!、というわけではないんです。例えば「よなよなエール」は13℃、「インドの青鬼」は香りが引き立つ9℃、「水曜日のネコ」は10℃、というように、ビールの種類によっておいしさを引き立ててくれる温度があります。飲み頃温度について詳しく知りたい方は、 こちらの記事 で。

とはいえ、記事でご紹介している「飲み頃温度」は、あくまでも私たちの推奨する温度です。ビールの温度の好みは人それぞれ! 飲み頃温度を参考にしていただきつつ、ご自身が一番おいしいと思う温度でおたのしみくださいね。

(おわり)

この記事に出てくる商品
よなよなエール
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