区界(くざかい)で飲む~第10回 中目黒の激坂を走り切る / 渋谷区・目黒区~ | よなよなエール公式通販 - よなよなの里

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区界(くざかい)で飲む~第10回 中目黒の激坂を走り切る / 渋谷区・目黒区~2018.06.15

区界。それは東京を23区に分ける、目に見えない線。

区と区の界には、目に見えない線がある。
人と人の界にも、目に見えない壁がある。
界を越えて心をつなげ、乾杯をしよう。

 

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■急坂を5本走り切った後、よなよなエールを注ぐ表情。

 

こんばんは。よなよなの里、衣装・小道具係みんもです。仕事の情報共有の仕方が、電話ベースから、メールベースに代わり、そして最近社内では、チャット形式でやり取りをすることが増えてきました。「(笑)」と書くべきか、もしくは、ネットスラングの「wwww」を使うべきなのか?どうやったら「おばさん無理している」と思われないだろうか?などと考え始めて、発言することそのものが怖くなってきました。

 

「区界をまたいで乾杯して、気持ちよく飲める毎日が幸せなのだ。」と思って過ごしていた私は、アッという間に、時代に取り残されてしまいました。「昔が良かった、なんて言っている場合ではありませんよ。時代は変わりました。あなたは、このままのんびりと生きていきますか?」と肩をたたかれ、現実を見ざるを得ない状況に。

 

まさに今、人生の岐路です。

 

閉塞感漂う毎日ですが、そんな中、同世代の同僚“ジナン”が「目黒区の坂、本気でおススメ!」と声をかけてくれました。時代から転がり落ちている私。無意識のうちに坂道を薦めたくなっちゃうほどの負のオーラがでていたのでしょうか。「目黒区は区をあげて、健康づくりの一環として坂道ウォーキングを推奨しているのだけど、この取り組みがホントに良いのだよ!」とのこと。どういいかはその時はわからなかったけれども、なぜだか、ジナンの後ろに一筋の希望が見えたような気がしました。私も前向きに生きていきたい。

 

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■目黒区が発行している冊子「坂道ウォーキングのすすめ」はおすすめ

 

ジナンは山を走るトレイルランニングが趣味で、国内外の山々で100マイル(約160km)を1日で走るレースを何度も完走してる強者。以前は週末に、友達と東京タワーの階段の、上り下りを走って15往復以上するトレーニングをしていたものの、東京タワーの階段が閉鎖されてしまったことがきっかけで、最近は、目黒の坂を走っているのだそう。ほとんど運動をしない私としては、なぜ疲れることをわざわざするのか?ということが、さっぱり理解できなかったのですが、山の中を走り回っていると自分が自然と一体化したような気分になって、野生の気持ちに戻れるのだとか。

 

時代の流れについていけないと悩んでいるアラフォーがいると思えば、24時間夜通し160km走る野生のアラフォーがいる。坂道を走る彼をみて、これからの自分の生き方のヒントを得たい!そう思った私は、ジナンと目黒区が推奨する坂ウォーキングコースを体験することにしました。

 


出典「国土地理院」
地理院タイル一覧ページ(http://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html)
■目黒川は谷になっているので、東西に無数の坂が存在します。

 

中目黒駅からスタート

 

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■中目黒の駅は高架下にあり、地形としては谷底低地。昼でも薄暗い。

 

事前打ち合わせは全くなしで中目黒に集合。そこで「坂道を走ってほしいのだけれども」と、いきなりリクエストしたら困惑していました。「だったら、走れる靴を履いてきたのに。」と、ごもっともな反応。「お笑いの芸人じゃないのだから、無茶ぶりすぎるだろう。」という事は重々承知だけれども、ジナンは断ることもなく、しっかり走ってくれました。走るのが本当に好きなのですね。

 

中目黒には歴史がある

 

中目黒という街は、渋谷から急行でひと駅。業界人が闊歩し、おしゃれな飲食店やアパレルメーカーが乱立するイメージがありますが、100年前は牧場が広がるのどかな場所だったそうです。そして、街角には今でも、庚申塔や、地蔵、など歴史の痕跡をみつけることができます。

 

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■目黒区役所入り口にある坂庚申塔

 

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■目黒区民センター前の田道庚申塔群

 

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■別所坂上庚申塔

 

今回、私が求めているのは、歴史の痕跡でも地形の高低差でもなく、坂道を走る同僚ジナンの姿、ただそれだけ。今回は歴史や地形の話はすっとばします。その前にこの連載のテーマである「区界」はどこへいった?というつっこみがありそうですが、最後におまけ程度に用意してありますのでご安心を。

 

坂道1本目-なべころ坂

 

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■鍋が転がるほどの急坂(所説あります)という意味でつけられた「なべころ坂」

 

坂道ウォーキングの本を片手に道に迷いながらやっとたどり着いた最初の坂。「これが坂の印!」と嬉しそうに教えてくれたのは警戒標識「下り急勾配あり」。この標識があるのが急坂の証だとか。

 

坂の上で、「じゃぁ、とりあえず走ってみようか?」と切り出して。一つの問題に気づきました。走る彼を撮影するならば、撮影者(私)はその先にいなくてはいけない。結果、私もジナンが走る直前に、カメラ片手に坂を走って下りるハメになったのでした。

 

■激走1本目「なべころ坂」

 

動画を見てくれた方はお気づきでしょうが、実は撮影に失敗しました。初めての撮影にもたついて、使える動画は、坂の途中まで。でも、一発目を張り切って走ってきてくれた彼に、「ミスった」と言えるわけがありません。この急坂をもう一度登ってほしいという勇気は、私にはありませんでした。「上手くいった?」というジナンの問いの答えはこの動画の中に。

 

坂道2本目-馬喰坂

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■馬喰坂

 

ジナンの目が少し怖い。走るということは、全力ということ。彼がこの企画に全力でぶつかってきている証拠です。そして、リクエストをした私も全力でないと、この企画は成立しない。そもそも、私は今までどれだけ全力で区界に向き合ってきたのだろうかと事の大きさに気づき、手が震えました。今から撮影をしようとしているのに。

 


■激走2本目「馬喰坂」

 

なべころ坂から歩いて5分のところにある馬喰坂・この坂は逆S字カーブを描いており、下から全様が写せないので、撮影者は必然的に坂の中腹にいる必要がありました。またもや、私はカメラを小脇にかかえてジナンよりも先に坂を走って登りました。私はただの豆腐メンタルの、運動不足の中年です。もちろん体力なんてものはありません。

 

先ほどの動画撮影の失敗から緊張で手が震えているのに、坂道2本目にして手だけでなく足にもきていました。しかし、片手によなよなエール、そして片手に「坂道ウォーキング」の冊子を持ったジナンは軽快に変わらない走りを見せてくれました。

 

前向きに生きる人と一緒に行動すると、周りの人は必然的に、アクティブでいる必要がでてくるのではないか?という一つの仮説が生まれました。まぁ、仮説でもなんでもなく事実なのですが。

 

坂道3本目-十七が坂

 

この坂の名前の由来は、子どもが坂道の途中でころぶと、17歳になったとき不祥事が起きるという噂から。とはいえ、私もジナンも17歳を越してしまったので、別に怖がることはありません。あるロックンローラーは“17歳は半分大人だ”と表現しましたが、だとしたら私たちは立派な大人になったといえます。立派な大人になって、今、坂を走っています。

 


■激走3本目「十七が坂」

 

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■「十七が坂」は角度、傾斜、方位すべてに、坂としての風格が感じられました。堂々とした坂という言葉がぴったり。

 

坂の中腹に大きな木があり、距離は短いけれども、とても坂らしい坂。下から見上げた時に感動がありました。坂の下に水はけがよいように特別に作られた大きな マンホールがありました。高低差がある場所の下の部分は、水がたまらないように排水の設備がしっかりしています。

 

今回は坂の上から撮影したのですが、はじめて、坂道を登る人を撮影するときは、坂の上から撮ったほうが表情がみえていいということを学びました。人は試行錯誤して成長するものです。失敗を恐れてコミュニケーションを避けていた私は、反省しました。「おばさん無理してる」と後ろ指をさされても、社内のチャットコミュニケーションで「wwww」を使えばよかったのです。

 

試行錯誤しないと人は成長しない。

 

今まで走った3本の坂からいちど離れ、目黒川を渡り、目黒区と渋谷区の区界に近いエリアの坂を目指しました。いよいよ企画もクライマックスに近づいてきてきました。

 

坂道4本目-茶屋坂

 

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■いっけん何の変哲もない坂ですが、ここには歴史があります。

 

江戸時代、この坂を登りきったところに富士見をする人たちで大変な賑わいがあり、そこに茶屋があったのだそうです。「茶屋坂」の名前の由来はその茶屋に由来しているのだとか。

 

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■徳川三代将軍家光が、鷹狩り中にこの茶屋で休息をとり店主の純朴な人柄が気に入り、「爺、爺」と声をかけたところから、茶屋は「爺々が茶屋」と呼ばれるようになったとのこと。

 
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■「茶屋坂」を下からながめる。警戒標識「下り急勾配あり」の標識には20%と書いてありました。(写真には写っていませんが)

 


■激走4本目「茶屋坂」

 

この坂で4本目。ジナンは日ごろ鍛えているだけあって、疲労は一切見せず、相変わらず楽しそうにタンタンと走り続けています。映っている人は、いつも楽しそうに走っているジナンなので、これ以降の動画の見方としては、撮影者の疲労がどれだけ映っているかにご注目ください。

 

坂道5本目-別所坂

 

目黒区坂道ウォーキングで最大の難所。今回はこの坂で最後。ジナンが日々トレーニングで走っている坂が、この別所坂。勾配は最大23%とのことで、今回のロケで一番の急こう配の坂です。

 

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■坂を下ったところに別所と呼ばれた地名があったことから別所坂と呼ばれているんだとか。

 

「山の上の青色の屋根のマンションまで走るよ」とさらりというジナン。これは軽い登山じゃないか?という驚きがありました。しかし、この坂を上り切った先に、目黒区と渋谷区の区界があります。坂をのぼって、そして気持ちよく区界で乾杯して美味しいよなよなエールが飲めるということ。ここが本日、ラスト坂となります。

 

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■この坂は生活道路で、人の往来が多くありました。ここで生活していると足腰が強くなりそうだけど。

 

勾配23%だと、普段ならば恐怖を感じる匂配ですが、前向きな気持ちになると、そんな坂にあえて挑戦したくなってくるから不思議。この坂も逆S字にカーブだったので、私が先に、坂の中腹までいってジナンを撮影することになり。最後の力を振り絞って坂道を走りました。今、思えば歩いて登ればよかったのですが、走りたくなってくるから不思議。

 


■激走5本目「別所坂」

 

まずは、この動画を音ありでじっくり見てほしい。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、申し話ないことに、撮影者の息が完全に上がり切っていて、ジナンの走りよりも、ふーふーいっている音が気になって仕方ありません。ここが一番みせ場だったはずなのに。

 

別所坂の先に見えたものは都会のパノラマ

 

別所坂を登り切ったところに目黒区と渋谷区の区界があります。今回、計画していた坂道は全部終了。区界で飲むってなんだっけ?区界どこにあったっけ?という問いへの答えはここからと思っていただけたらと思います。目黒区の際で、都会のパノラマが望める公園があるのです。

 

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■坂を登ると景色がよいという当たり前のことに気づいた瞬間。

 

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■別所坂を登り切ったところでは昔は富士山が見渡せたそうで、富士講の名残で、富士山をかたどった、富士塚があったそうです。その名残がありました。

 

が、残念なことに、この公園は目黒区の際であり、実際の区界ではありません。企画としては区と区をまたいで乾杯することが必要なので、喉が渇いた状態でここから区と区をしっかりまたげる場所を求めてさまよい歩きました。でも中途半端なところで飲みたくない。

 

目黒区と渋谷区の区界で乾杯

 

結局ちょうどよい飲む場所がみあたらず、目黒区と渋谷区の区界を歩くこと1キロ。普段ならば適当にここらへんで、と妥協しそうなところ、ここまで頑張ったのだからというそんな前向きな気持ちが私を突き動かし、そして、西郷山公園にたどり着きました。

 


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■公園の入り口に目黒区の区界の印発見。

 

区界の印があるところであれば、ここは飲むのに適した場所。坂道を走ること2時間。さらに、飲む場所を求めて20分。私たちはやっとよなよなエールを飲む決断を下しました。

 

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■グラスにビールを注ぎます。Tシャツの絵と鏡合わせにシンクロしています。

 

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■「お疲れ様!」ジナンが目黒区。そして私が渋谷区から区をまたいで杯を合わせました。

 

この1杯がなんと美味しかったことか。常に前を向いて走っていると、それが、他人には理解されにくいことであったとしても、自分でこれが良いと思っていれば、それを成し遂げた後に飲むよなよなエールは、とっても美味しいということを実感しました。

 

大切なのは他人からどう見えるとか、どういわれたとかではなく、自分がどうしたいかということ。それさえ見失わなければ、ジナンのように、よなよなエールを美味しく飲むことができる。私は、誰になんといわれようと、こうやって区界を歩きながら、乾杯して生きていきたいなと、そんなことを思ったのでした。

 

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■本当に美味しそうにビールをのむジナン

 

ジナンの前向きお裾分けのプレセントキャンペーン

 

このロケが終わったあと、Twitter上でこんな投稿を見付けました。

 

 

このイラストをみて、すぐにモデルが誰なのか理解しました。ジナンに確認したところ、イラストレーターの兎村彩野さんはジナンのお友達とのことで、この一筆箋を一つ、わけてくれました。私はジナンと一緒に坂道を走ったことで、前向きな気持ちをもらったので、自分がどう進めばよいか悩んでいる方、ホシイという気持ちを明記の上、twitterで「#区界で飲む」とつけてで呟いてくれた方1名様にこの便箋をお譲りします。(締め切りは6/20日迄)

 

人生に迷っている方にはぜひ目黒の坂道がお勧めです。

 

区界で一緒に飲んでくれる人募集

 

ヤッホーブルーイングのスタッフでも、よなよなの里のお客様でも誰でもOK!あなたのおススメの区界で、一緒に乾杯してくれる人を募集しています。我こそはという方。よなよなの里の衣装・小道具係みんも宛にご連絡ください。お待ちしています。

 

衣装・小道具係 みんも

 

区界(区界)で飲む

第1回 都内で一番の急坂
第2回 東京のど真ん中で手漕ぎボートにのる
第3回 よなよなエールの超宴in神宮外苑軟
第4回 呑川(のみがわ)で飲めなかった
第5回 境界協会・主宰 小林政能さんと歩くプロの区界
第6回  心ときめく坂のY字路
第7回 谷中銀座の片隅でメンチカツと飲む
第8回 健康をはかるタニタさんと歩く、冷えと疲労の区界ウォーキング
第9回 「君の名は。」のときめきを求めて若人を連れまわす

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